to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

劇場版 ルパンの娘

2021-10-17 16:46:55 | the cinema (カ行)

原作 横関大
脚本 徳永友一
監督 武内英樹
🎼Face 2 fAKE /ミュージックエディター 小西善行
深田恭子/瀬戸康史/橋本環奈/小沢真珠/栗原類/どんぐり/小畑乃々/大貫勇輔/我修院達也/マルシア/信太昌之/岡田義徳/太田莉菜/藤岡弘/観月ありさ/麿赤兒/市村正親/渡部篤郎
<📺>
代々泥棒一家“Lの一族”の娘として生まれた三雲華は、家業を継ぐことを拒み、普通の人生を求め、図書館司書として働いていた。運命的な出会いから代々警察一家の息子・桜庭和馬と許されざる恋に落ちた華は、いくつもの障害を乗り越えて、和馬と結ばれる。全国に指名手配されていたLの一族を表向きには死んだことにしているため、2人の結婚は事実婚。和馬は職場では独身としてふるまい、華の存在はないことにされていた。それでも2人は、最愛の娘・杏を授かり、幸せな毎日を送っていた。

<🎥はここから>
そんなある日、華の父・尊が泥棒引退を宣言。これまで迷惑をかけたお詫びにと、華と和馬にちょっと遅めの新婚旅行をプレゼントする。親子水入らずでディーベンブルク王国観光を満喫していると、そこにはLの一族が!?実は尊はこの国で、Lの一族最後の大仕事を計画していたのだった。まさかの展開にあきれる華。しかしその夜、杏が謎の集団にさらわれ、引き換えにこの国に眠る伝説の王冠を要求される。二度と着ないつもりだった泥棒スーツに再び身を包んだ華は、尊、母・悦子、祖母・マツら一族と共に、王冠が眠る難航不落の城に忍び込むが、そこに謎の敵“JOKER”が立ちはだかる。すべてはLの一族絶滅のための罠だったのだ…!





舞台挨拶のライブビューイングが上映前だったこともあり、撮影裏話なども
やはり限定的ではありましたが、渡部さんが監督に了解を得てお話して下さった海外ロケの候補はジョージアだったのね。
でも、直前でコロナで渡航できなくなり、ジョージアに似た所を探し(笑)
で、あそこだったのですね👌凄い!!どこから観てもディーベンブルク王国にしか見えませんでした!

コロナ禍での撮影ということで、スタッフの皆様も大変だったと思いますが、
寒がりの恭子ちゃんの敵は泥棒スーツと寒さだったようですが、
コロナで閉塞感を味わい続けた私たちに、泣けて笑える素晴らしい作品を届けてくれました❤


冒頭でテレビ版を未見の方にも解るよう、Lの一族と桜庭家の馴れ初め、
Lの一族と北条美雲との因縁などがざっくり紹介されているので心配ご無用です👌

恭子ちゃん華のボヤキとツッコミを楽しみ、相変わらず飄々と掴みどころのない尊、
おねだり悦子ママに翻弄されながらも幸せなひと時が、お仕事を始めると一変!
お宝への扉は、そのままLの一族への復讐への扉となってしまい、そこからは二転三転とする
泥棒ワールドカップ命懸けの駆け引きがっ

昨日2回目鑑賞だったのですが、何度観ても、ストレートの髪をなびかせて
空から侵入する華たんは美しくてカッコイイし、
今回もまたカズくんったら乱れ髪&迫力のアクションにワクワクし、ついでに
あの白目カズくんも拝めます

思いの外🐞てんとう虫3号が活躍してますが、お約束のバグシーンもあり、ドキドキ
全編を通して、武内監督の映画愛に溢れた作品となっています!

ドラマ同様、国内外の名作ドラマはもちろん、あの大作のアノシーンやこんなシーンなど
ちょいちょい出てくるパロディやミュージカルシーンににやついていると
やられます。私は二度もやられました
でも!いいんです。映画館では心を盗まれちゃって下さい。

サカナクションのノリのいい音楽で、エンドロールもドラマの名シーンだらけで
最後まで楽しめますよ
難しいこと抜きで、戦隊ヒーロー好きもプリキュア好きも、
小さなお子さんも心を寄せて愉しめる作品だと思います。是非ご一緒に
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今日も嫌がらせ弁当

2020-08-13 12:09:04 | the cinema (カ行)

原作:Kaori(ttkk)『今日も嫌がらせ弁当』

監督・脚本:塚本連平

篠原涼子/芳根京子/松井玲奈/佐藤寛太/岡田義徳/佐藤隆太

反抗期を迎えた高校生の娘に、卒業まで弁当を作り続けた母親のブログを基にしたエッセイを映画化。

八丈島で暮らすシングルマザーの持丸かおり(篠原涼子)の次女、双葉(芳根京子)は、高校生になると生意気な態度をとったり、母親を無視したりするようになる。かおりはそんな娘に対抗して、彼女の嫌がる「キャラ弁」を作る。やがてその弁当は、母を煙たがる娘へのメッセージになっていく。

コチラは話題になったブログなので、もの凄いクオリティのお弁当の画像も印象に残っていましたが、

映画館に行って観ようとは思わなかったのでした。が、

先日録画しておいたものを鑑賞。

面と向かっては口も利かない反抗期の娘に、一方的にではあるが

嫌がると解っているキャラ弁にメッセージを込めて作り続ける母親。。。

まあ、ストーリーに起伏もなく、単調なのだけど、

子育ての過程で多くの母親が苦労していたであろうお弁当作りの一時期を

思い出しながら気楽に観られる作品でした。で、

解っていても、最後のお弁当には胸が熱くなりました。

でも、私的には、双葉の幼少期を演じたのが、お気に入り子役の落井実結子ちゃんだったのが嬉しかったのでした!

フジTVで最近も再放送された中井貴一さん主演のドラマで娘役をやっていたのを観て、自然な愛らしい演技にやられました

もう、本当に可愛い♪大きくならないで、いつまでもそのままでいてね(ウソ)ゆっくり成長してね💕

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家族を想うとき

2020-01-16 07:54:20 | the cinema (カ行)

原題 SORRY WE MISSED YOU
制作国 イギリス/フランス/ベルギー
上映時間 100分
監督 ケン・ローチ 
脚本 ポール・ラヴァーティ
出演 クリス・ヒッチェン/デビー・ハニーウッド /リスリス・ストーン /ケイティ・プロクター/ロス・ブリュースター

舞台はイギリス北部の都市ニューカッスル。主人公はターナー家の父リッキー、母アビー、16歳の息子セブ、12歳の娘ライザ・ジェーンの4人。一家は自分の家を持つのが夢なのだが、10年前に起こった金融危機で取引銀行が破綻し、それまで払っていた住宅ローンが無に帰し、以後、借家住まいから抜け出せずにいる。
時代に振り回される家族の姿を描いたヒューマンドラマ。


『麦の穂をゆらす風』でも「ジミー、野を駆ける伝説」でも、
自由や真の豊かさを問いかけてきたケン・ローチ作品に胸をえぐられてきましたが、
『明日へのチケット』『天使の分け前』などは貧困層に焦点を当てながらも、
どこか優しい、頑張るヒトを温かく後押しするような眼差しを感じることができました。
が…
本作は違いました。

一度は引退宣言をした監督がどうしても撮りたかった、撮るべきとして復帰したのは何故か、本作品を観ればわかります。

経済のグローバル化、それによって引き起こされる経済格差高齢化社会、それに伴う人材不足――
あれ?どこかの国と一緒じゃん、、、

「個人事業主」とは名ばかりで、何の保証もない理不尽なシステムを受け入れざるを得ない過酷な日々を送る父。
夫の契約金の為に車を失った妻はますます移動にかける時間が増え、家族と会話する時を失う。
家族の為に身を粉にして働く両親、、、が、子供たちのシアワセとかけ離れていく・・・・

私たちの生活は日々便利になり、、便利過ぎといってもいいくらいだ。
銀行に行かなくてもネットで買い物ができ、ということで、小さな商店は潰れていき
我が街の景観も一変。大手スーパー、大型モール、コンビニだらけとなった。

より快適な生活を求め、ヒトは働き、その一方で
巨大化したシステムにはじかれたり、縛られるひとがいる。

コレはイギリスの家族の物語ですが、現代の日本、アメリカ社会でも起きていること。
最後、ローチ監督の怒りを共有することでしょう。

「私たちがやらねばならないことはひとつ。耐えられないことがあれば、変えること。今こそ変化の時だ」
ケン・ローチ監督舞台挨拶の時の言葉です。

あ、そうそう!
サッカーネタ、出てきますよ(^_-)
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記憶にございません!

2019-11-05 19:22:22 | the cinema (カ行)


この男に任せて大丈夫か。

上映時間 127分
脚本:監督 三谷幸喜
出演 中井貴一/ディーン・フジオカ/石田ゆり子/草刈正雄/佐藤浩市/斉藤由貴/木村佳乃/小池栄子/山口崇/田中圭/吉田羊/梶原善/寺島進/ 迫田孝也

三谷幸喜監督が豪華キャストを起用して贈る政治コメディ。
内閣総理大臣の黒田啓介は、史上最悪のダメ総理と揶揄されるほど国民から徹底的に嫌われていた。ある日、演説中に聴衆から飛んできた石が頭に当たって昏倒し、そのまま病院送りに。ベッドの上で目覚めた黒田は一切の記憶を失っていた。彼の秘書官3人は、このままだと国政が大混乱になると、記憶喪失の事実を国民はもちろん、大臣や家族にも秘密にすることを決める。そんな記憶をなくした総理には、当然のように次から次へとトラブルが襲いかかる。その一方で、まるで憑き物が落ちたかのように、これまでの悪行がウソのような普通のおじさん然とした言動を繰り返し、周囲を困惑させる黒田だったが…。

最近は、土日祝日に映画鑑賞するしかない日々で、、
その混み具合と、またマナーに不安がありましたが、結論から申し上げますと愉しかった‼

登場人物は多く、どの人物も適材適所。
清純な雰囲気がありながらも何故かいつもは愛人役がお似合いの石田ゆり子さんが、
今回、あろうことか総理の妻❣も笑えた(^^;)
最近ではデキル秘書役が多かった小池栄子サン、定位置!
デキ過ぎてなんかウラがありそうな雰囲気満載のおディーンさんも素敵だったけど、
なんといってもほぼ出ずっぱりのダメ総理、中井貴一ちゃんが最高だった👌
(ト、、ここからは↓↓鑑賞後ほぼ2か月経って加筆(^^;


去年だったか“記憶”という連ドラでは、貴一ちゃん演じるやり手の弁護士が
記憶を失っていく中で、法廷での闘いに挑む姿に毎回泣かされたものだったが、
一転、いつもは私的にはそこまでではない三谷監督の笑いが、今回はツボった!!
メチャクチャ国民に嫌われてる、態度ワルイ総理が、記憶を失くして自信も無くし
おどおどしたり、色々と間違ったり(笑)もうサイコー


雲霧仁左衛門の渋くてカッコイイ時代劇も、サラメシのナレーションも軽妙で大好きなの🎵
同世代の星(笑)貴一チャン、何をやってもホント素敵💕


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去年の冬、きみと別れ

2018-03-22 19:34:57 | the cinema (カ行)

すべての人が
この罠にハマる。

上映時間 119分
原作 中村文則『去年の冬、きみと別れ』(幻冬舎文庫刊)
脚本 大石哲也
監督 瀧本智行
岩田剛典/山本美月/斎藤工/浅見れいな/土村芳/林泰文/円城寺あや/でんでん/北村一輝

著名なカメラマンが容疑者となった猟奇殺人事件の真相を追う記者が辿る予測不能のストーリーをスリリングに描く。
最愛の女性との結婚を控える記者の耶雲恭介は、天才カメラマン木原坂雄大が容疑者となった猟奇殺人事件を巡るスクープ記事を狙っていた。耶雲が真相に迫るべく木原坂に接近し、取材に没頭していく中、婚約者の百合子が木原坂の危険な罠に落ちてしまうのだったが…。

―観た人全てが騙される―と、予告の冒頭にあって、
騙されたくて行ってきました(笑)
まあ、一時流行った「騙される」キャッチコピーのもので、作品にホントに騙されたことは凡そ無い。
そのキャッチコピーそのものに騙された確率99.9%(爆)

この脚本の大石哲也さんといえば、昔はkinkiのドラマ。最近では上川さんドラマ「遺留捜査」でしょうか、
映画だと「DEATH NOTE」ですよね。大好きです。
そして、『追憶』『グラスホッパー』『脳男』の瀧本智行監督。ですが、私的には
イキガミ』が今でも一番好き♪


物語の真実は、結構早い段階で予測出来、
その予想を裏切らない展開、結末でしたが、とても楽しめました

斎藤工さんとか北村一輝さんという、癖のある俳優をメインに置いたことで
イヤでもある意味予測できますよね~(笑)

土村芳さんは、お久しぶりでしたが、とても上手いですよね❣
あの雨の中の2人のシーン、双方の心情に感情移入してしまい、、切なかったです。。。
真実が解ったとしても入り込めて、最後まで楽しめる作品でした
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恋するシェフの最強レシピ

2018-03-19 20:42:33 | the cinema (カ行)

THIS IS NOT WHAT I EXCEPTED [ 喜歡‧你 ]
上映時間 106分
製作国 香港/中国
監督 デレク・ホイ
金城武/チョウ・ドンユイ/シー・ミン/ガオ・シャオソン/リン・チーリン/チャン・クォチュー/トニー・ヤン

味にうるさい実業家のルー・ジンは、買収した上海の名門ホテルが提供する料理に不満を募らせる。ところが見習いシェフのションナンが、そんな彼の舌を満足させることに成功する。以来、ジンがテーマを決め、ションナンがそれに応えて完璧な一皿をつくり出していく。いつしかジンは、顔を知らない見習いシェフに会いたいと思うようになるのだったが…。

コチラは、昨年の東京国際映画祭では『こんなはずじゃなかった!』の邦題で上映されていたのですが
その後、武君の『恋する惑星』にあやかりたい思惑からか(笑)改題されての公開ですね♪


ルー・ジンはビジネスにも食事にも常にパーフェクトを求める高慢な男なんだけど、
“絶対味覚”を持つ彼がインスタントラーメン(多分、出前一丁^^)にも異様なこだわりを持つシーンが可笑しい。
理想の状態にこだわるあまり邪魔が入り――と、
結構テンポよく、ルー・ジンがトラブルメーカーに巻き込まれていくパターンで、
生真面目、高慢な男が数々被害に遭う中で逆襲に転じる時、がめちゃくちゃ可愛い👌

ヒロインのチョウ・ドンユイは、“中国13億人の妹”と呼ばれ、若手No.1女優ということですが
これもギャップを見込んでのキャスティングなのか?演技とか以前に私はダメでした...。
その、キャラクターも含めて魅力を感じなかったので、これはもう
男女の差もあるかも知れないし、殆ど好みの問題かも

先ず最初の登場シーンが笑えない。あれをイタズラだと思えないところで(もう犯罪)、
序盤からションナンに対する印象が悪かったし
先のチャウ・シンチー「人魚姫」の笑いとは真逆だと感じた幕開け。

まあ、、タイトルもこんなハズじゃなかったといってるし、
このヒロインの迷惑なトラブルも笑って観れればOK。
ルー・ジンに提供される料理はどれも美味しそうでしたしね☆

中高年女性が多かったし、館内の雰囲気は温かく、結構笑いが起きていました。

まだまだラブストーリーが似合う武くん。
高慢チキな仕草の中にも隠せないキュートさが感じられて良かったです

他には、
『台北に舞う雪』ではちょっとボーリンくんに似ていたトニー・ヤンもすっかりオトナで最初は解らなかった。
ピーター・チャン&武くんつながりで、
ションナンのライバルとしてリン・チーリンが登場しますが、ほんの少しデス。

それにしてもトニーと武くんの『摆渡人』、公開されることは無いのかなあ~。
中国映画だと日本未公開も多くなるので、やっぱりたまには邦画にも出て欲しいな~。
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5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~

2018-01-27 22:32:29 | the cinema (カ行)

ぼやけた明日が、輝きだす――
MEIN BLIND DATE MIT DEM LEBEN
上映時間 111分
原案 サリヤ・カハヴァッテ
監督 マルク・ローテムント
出演 コスティア・ウルマン/ヤコブ・マッチェンツ/アンナ・マリア・ミューエ/ヨハン・フォン・ビューロー

ドイツの一流ホテルで実際にあった感動の実話を映画化した伝記ドラマ。
スリランカ人の父とドイツ人の母を持つ真面目で成績優秀な青年サリヤだったが、先天性の病気で10代で視力の95%を失ってしまう。それでも一流ホテルで働きたいという夢を諦めきれない彼は、弱視であることを隠してミュンヘンにある最高級5つ星ホテルで見習いとして働くチャンスを得る。やがて同じ研修生でお調子者のマックスが良き理解者となって、彼の努力を親身にサポートしてくれるようになる。そんなマックスの助けも借りながら、周囲にハンデを悟られることなくホテルの研修課題を一つひとつクリアしていくサリヤだったが…。

世の中には生まれつき目が見えない人もいる。けれど、、
サリアは突然視力の大半を奪われる。今まさに社会に出ようという年齢で。。。
彼が弱視となってからは、その5%の視界が映し出されるのですが、
その状況を織り込んで観客は彼と共に行動していくので、とても怖いデス。

目の病気になった方なら余計にその恐怖を感じながら、
サクサクと映し出される、ホテルでの研修の現場に立ち会うことになり――

マックスの協力無くしては乗り越えられない様々な課題をクリアしていく様子が
コミカルに、テンポよく展開していくのですが…―


僅か5%の視力を、嗅覚と聴覚でカバー。それでもキケンは至る所に!
キッチンのシーンでは心臓がバクバク
バーの研修では目が痛くなり、、、思わず涙。。。
そして!
観客も予想したであろう恋人の息子との公園での出来事に、胸がつぶれそうに

明るく、前向きで、努力家のサリーの姿に心を掴まれて、胸をアツクするけど、
いかに秀才で努力家であろうと、周囲の善意や協力無くしては叶わなかった夢。

急ぐならひとりで行け
遠くへ行くなら~・・・上手いこと言いますね♪



情熱を持ってひたむきに頑張るヒトを支える、善き人たちとの出会い。
人生は出会いだなあ・・・と、今回も感じたものでした
とても良い作品でした
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紙の月

2016-12-26 22:11:53 | the cinema (カ行)

制作年 2014年
上映時間 126分
原作 角田光代『紙の月』(角川春樹事務所刊)
脚本 早船歌江子
監督 吉田大八
出演 宮沢りえ/池松壮亮/大島優子/田辺誠一/近藤芳正/石橋蓮司/小林聡美/中原ひとみ

平凡なアラフォー主婦が、若い男との出会いをきっかけに巨額の横領に手を染めてしまう欲望の暴走とその顛末
原作は角田光代の同名ベストセラー。
1997年。エリート会社員の夫と2人暮らしの主婦、梅澤梨花。
銀行の契約社員として外回りの仕事を任されるようになった彼女は、顧客の信頼も得て、上司からも高く評価される。しかし家庭では、夫との冷めた夫婦関係に空しさを抱き始めていた。そんな時、外で梨花の顧客・平林孝三の孫平林光太から声をかけられる。これをきっかけに、若い光太との逢瀬を重ねるようになり、久々に気持ちが浮き立つ梨花。
ある時、化粧品売り場で持ち合わせが足りないことに気づいた彼女は、客から預かった金に手を付けてしまう。すぐに戻すから大丈夫と自分に言い聞かせる梨花だったが、それが転落へと向かう暴走の始まりだった。



公開時は、NHKのドラマ版を観てから日も浅く、お気に入りの池松壮亮くんの出演作なのに
ドラマ版で満足していたので、そこまでそそられなかったのです。
けれど、全5話で描かれたドラマ版よりは、
ヒロイン・梨花を取り巻く人たちなど、コチラの方が原作に近いのかも知れません。

梨花と夫の溝の原因とか、梨花の光太への気持ちとか、
そもそもの梨花のお金に関する論理の根っこは、どうして形成されたのかなど、私は
篠崎絵里子さんのドラマ脚本が解りやすく描かれていて、
ただの犯罪サスペンスだけではない、
人間ドラマとしてもキッチリと表現されていて良かったと思いました。

梨花がなぜ夫と心を通わせられなくなっていたのか?
夫婦の間に、なぜ子供がいなかったのか?
そもそも、梨花はナゼ光太に傾斜していったのか?

夫と冷めていて寂しかったから??

そこにはミッションスクール時代の、ある事で満足を得た最初と、
光太のバイト三昧、しかも学生にしては多額の借金という境遇が、
梨花をその満足の世界に引き戻してしまった…。そこは同じ。

でも、ラストの舞台は同じでも選んだ道は映画とドラマでは違っていました。
偶然の出会いはデキ過ぎていたけれど、、
彼女の信じた行為の(どんなお金で有れ、人を助けられる)優しい答えだと思えたのでしょう。

この作品でこの年の主演女優賞を総なめにした宮沢りえさん、
今年公開の「湯を沸かすほどの~」の方が、個人的には評価されて欲しいですが、
本当にいい女優さんになったなあ~と思いました。
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グラスホッパー

2015-11-15 22:55:14 | the cinema (カ行)

上映時間 119分 映倫 PG12
原作 伊坂幸太郎
脚本 青島武
監督 瀧本智行
音楽 稲本響
出演 生田斗真/浅野忠信/麻生久美子/山田涼介/波瑠/菜々緒/佐津川愛美/金児憲史/山崎ハコ/村上淳/宇崎竜童/吉岡秀隆/石橋蓮司
ハロウィンの夜。渋谷のスクランブル交差点に一台の暴走車が突っ込み、次々と人をはねとばす。犠牲者の中には心優しい中学教師・鈴木の婚約者も含まれていた。悲しみに暮れる鈴木は、何者かから“本当の犯人は別にいる”とのメッセージを受け取り、その指示に従ってフロイラインという会社に潜入、裏社会に君臨する会長の寺原と二代目の寺原Jr.をマークする。そんな矢先、彼の目の前で、寺原Jr.が“押し屋”と呼ばれる殺し屋に殺されてしまう。復讐の相手を横取りされた上、組織から犯人の“押し屋”を追いかけるよう命じられる鈴木だったが…

恋人を殺され、復讐に燃えるも、どこからみても平凡で人の良い鈴木@生田斗真
若き凄腕の殺し屋はしじみに安らぎをもとめる蝉@山田涼介
キャンピングカーで暮らす、憂える自殺屋の鯨@浅野忠信

交わるはずのなかった彼らを絡まった糸が、渋谷のスクランブル交差点での一件が
手繰り寄せる…―

殺し屋がゴロゴロ、
殺しを請け負い、仲介する男もいて、ここは日本なのか??という滑り出しでしたが
スクランブル交差点の群集をバッタに見立てた映像から
もう、この、ミッシュウシタナカデハ、ダレモガキョウボウニナル.....感を
感覚として植えつけられていましたね。。。

復讐を秘めた男が、身体能力的にもフツウの鈴木で、彼が闇社会に呑み込まれ、
一方で、裏稼業の男たちが淡々と仕事をこなし、孤独に生きている。――

実にアンバランスな普通と闇が描かれているのに、
個性的な3人のキャラに、
謎の人物が加わって・・・退屈はしませんでした。
ラストは予測できたけど、やっぱり胸がアツクなりました。


これまでの伊坂幸太郎原作もの、
アヒルと鴨のコインロッカー中村義洋×濱田岳・瑛太
Sweet Rain 死神の精度筧昌也×金城武
ゴールデンスランバー中村義洋×堺雅人
重力ピエロ森淳一×加瀬亮・岡田将生
フィッシュストーリー中村義洋×伊藤淳史
「ラッシュライフ」東京藝術大学大学院映像研究科製作×堺雅人)
ポテチ中村義洋×濱田岳
と、観て来た中では、一番グロいシーンが多かったと思いますが、
「脳男」の瀧本監督なら、と伊坂幸太郎さんのリクエストだったのですね~。
不思議な世界観ながら、メリハリの効いた作品になって居たと思います。

斗真くんと浅野さんは上手いのはもう予想通りですが、今回は山田涼介クンに参りました!
アクションも見事でしたし、最後までよかったです。
まあ、あの歩道橋で鈴木に声を掛けてきた女の子(が佐津川愛美ちゃんと気づいた時点で
彼女の正体は予想してました。
)じゃないと救われないもんね~
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ギヴァー 記憶を注ぐ者

2015-09-12 21:20:34 | the cinema (カ行)

THE GIVER
製作年 2014年
上映時間 97分
監督 フィリップ・ノイス
出演 ジェフ・ブリッジス/メリル・ストリープ/ブレントン・スウェイツ/アレクサンダー・スカルスガルド/ケイティ・ホームズ

児童文学作家ロイス・ローリーの世界的ベストセラー「ザ・ギバー 記憶を伝える者」を実写映画化した近未来SFアクション
世界の荒廃を経て、人類は平等で争いのない理想郷のような社会を作り出した。その中で育った青年ジョナスは、コミュニティの記憶を次世代に伝える「記憶の器」に任命される。すべてのコミュニティの記憶を持つ唯一の人物「記憶を注ぐ者」のもとで教えを請うことになったジョナスは、コミュニティの過去に隠された暗い真実を突きつけられると同時に、人々の記憶から消し去られていた恐れや苦痛、憎悪といった感情を知り、現在の人類のあり方に疑問を抱きはじめる。

原作はアメリカの児童文学で、世界中で1000万部も売れたベストセラー小説だとか。
全く知らないで観に行きましたが、、
内容的には大人は物足りなさが残るものの、
若者には、今世界で起きている事のそもそもを考え「社会」に関心を持ち、
自由の意味を考え、命、人生に対する自分の考えを探るきっかけにして貰いたい
メッセージを秘めている作品だと感じました。


タイトルにあるギヴァーはジェフ・ブリッジスで、コミュニティーの長老役がメリル・ストリープなので、この二人がクレジットトップにありますが
実際の主人公はレシーヴァ―の青年ジョナスを演じたブレントン・スウェイツ。
ちょっと若い頃のジェームズ・フランコのイメージに近いかな~
彼は、マレフィセントでオーロラをキスで目覚めさせられなかった(笑)アノ王子役でした

近未来の設定としては、もはや新しくも無いユートピアの体をなしたコロニー。
差別なく与えられ、貧困も争いも無い理想郷。
しかし、それを管理して行く為に人間が失っていくもの。――
長老・メリルの言う「自由を与えれば、人間は必ず~」というセリフが心に苦い。

夢の中のジョナスや、境界線のアチラ側についての説明不足な点や
全体に掘り下げが浅い感じも受けましたが、テーマは深いです。

いろいろと足りない部分は、一生懸命想像して、考えて・・
その世界のウソや不自然を、どう感じ、自分なりの答えを探っていくのが
案外この作品の正しい観方なのかも知れないと思いました。

1年前の記事は・・・
映画「ジョーカー・ゲーム」予告篇
やっと、来年公開のスパイ映画「ジョーカー・ゲーム」公式HPがリニューアル・オープン♪特報映像が公開されました~コチラ亀梨和也が深キョンとキス!誰が敵で誰が味方?『ジョ...
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カラスの親指

2015-04-06 23:19:44 | the cinema (カ行)

5人のサギ師(カラス)が
挑んだ大勝負!!

驚きと感動の
爽快エンタテインメント!

上映時間 160分
原作 道尾秀介『カラスの親指 by rule of CROW's thumb』(講談社刊)
監督:脚本 伊藤匡史
出演 阿部寛/村上ショージ/石原さとみ/能年玲奈/小柳友/古坂大魔王/ベンガル/戸次重幸/上田耕一/鶴見辰吾

「月と蟹」で直木賞に輝いた作家、道尾秀介の小説を実写化
ベテラン詐欺師のタケと、どこかマヌケな相棒のテツ。ある日、ひょんなことからまひろ(能年玲奈)という少女と知り合ったのをきっかけに、二人は彼女と姉のやひろ(石原さとみ)、その恋人の貫太郎(小柳友)と共同生活を送るハメになってしまう。全員が不幸な生い立ちを背負っていたこともあり、彼らは次第に奇妙な絆を育んでいく。そんな中、タケが過去に自分が引き起こした事件が深く関わった大勝負に挑むことになる。テツやまひろたちも一致団結し、一大詐欺作戦が動き出すが……。

コレは、公開当時ナゼスルーしたのか?多分、3時間という、その長さだったのかも?
何気なく録画鑑賞したのが、ちょっと得した気分の作品でした~♪

当時観た予告篇やチラシの情報など、とっくにどっかいっちゃってるのも幸いして
いかにも怪しいオープニングから私らしく、アレコレ予測しながら愉しめましたけど、、、

TRICKテルマエ・ロマエで刷り込まれている阿部ちゃんのキャラ(イメージ)が
存分に生かされた本作のタケだったように感じたのは、やられた~と解ってからでした


散りばめられた伏線は、その都度アンテナにひっかかっていたのに、
あの子たちの正体にも気づいていたのに、仕掛け人に気づかなかったのよ。
油断してたわ・・

キャストも、さとみちゃんがず~っと誰か判らなかった
お顔自体はそんなに強面でもないのに、鶴見辰吾さん、結構やくざ役が多い。
しかも、いっつも怖いのよ~。好き(爆)

ちょっと長いけど、一家に一人「カラスの親指」は必要~

1年前は・・・
大人ドロップ
厄介だけど愛おしい。甘酸っぱくもほろ苦い。それは忘れられないあの日の味。製作年度 2013年上映時間 119分原作 樋口直哉脚本 監督 飯塚健出演 池松壮亮/橋本愛/小...

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ゴーン・ガール

2014-12-28 22:24:49 | the cinema (カ行)

原題 Gone Girl
製作年 2014年
上映時間 148分 映倫区分 R15+
監督 デビッド・フィンチャー
出演 ベン・アフレック/ロザムンド・パイク/ニール・パトリック・ハリス/タイラー・ペリー/キム・ディケンズ

幸福な夫婦生活を送っていたニックとエイミー。しかし、結婚5周年の記念日にエイミーが失踪し、自宅のキッチンから大量の血痕が発見される。警察はアリバイが不自然なニックに疑いをかけ捜査を進めるが、メディアが事件を取り上げたことで、ニックは全米から疑いの目を向けられることとなる。――

仕事納めの疲れを引き摺って観てきましたが、コレ予想通り面白かった

妻のエイミーが失踪したことでメディアに引っ張り出される夫ニックの
どこかわざとらしさを感じる報道向けの顔とコメント・・・
第1章は追い詰められるニックでしょうか。

そして第2章の幕はバッサリ切って落とされます!ハイ。気持ちいい位です(笑)
そして思い出すのですよ。映倫=R15+ だったなあ~って
それに、人妻失踪ーー>なのに Gone Girl。ガールだわ~って
この章から、気づきます。これ、怖さより、黒くてカルイ笑いに満たされる系なの~って。

で、第3幕は……
へっ?!
と思うか、神もホトケもないというか、それとも破れ鍋に綴じ蓋と思うか
え?私?
んーー、、大きい声じゃ言えないから→エイミーちゃんには愛は要らないってか、男の趣味悪かったねとおもた(爆)


今年はロビン・ウィリアムズの追悼の意味もあってグッド・ウィル・ハンティングを観直したんだけど、
ベンは驚くほど変わっていない!いまだにこういうチョット青臭い役も似合います
ロザムンド・パイクは10年も前の「プライドと偏見」「リバティーン」時より、
逆に今の方が若々しく見える程で、美しいし、スゴイ

途中で予想はつくけど、それでもどう決着をつけるのか、で愉しめるし、面白いけど、
間違っても付き合い始めの彼女と観てはだめよ~、ダメダメ~

1年前は・・・
鑑定士と顔のない依頼人
原題 LA MIGLIORE OFFERTA/THE BEST OFFER製作年度 2013年製作国・地域 イタリア上映時間 131分脚本:監督 ジュゼッペ・トルナトーレ...
コメント (16)
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グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札

2014-10-27 21:33:15 | the cinema (カ行)

上映時間 103分
製作国 フランス/アメリカ/ベルギー/イタリア
監督 オリヴィエ・ダアン
出演 ニコール・キッドマン/ティム・ロス/フランク・ランジェラ/パス・ベガ/パーカー・ポージー/マイロ・ヴィンティミリア/デレク・ジャコビ/ロバート・リンゼイ/ニコラス・ファレル/アンドレ・ペンヴルン/ロジャー・アシュトン=グリフィス
1956年、人気絶頂の中、26歳という若さで突然ハリウッドから引退し、モナコ大公レーニエ3世の妻、モナコ公妃となる道を選んだグレース・ケリー。その“世紀の結婚”から6年、いまだに宮中のしきたりに馴染めず、孤立感を募らせる息苦しい毎日を送っていた。そんな時、ヒッチコック監督から次回作「マーニー」のヒロイン役を直々にオファーされ、心ゆれるグレース。ところが折しも、モナコが国家存亡の危機に直面してしまう。フランスのド・ゴール大統領がモナコに過酷な課税を強要し、一触即発の緊張状態に陥ってしまったのだ。大国フランスを相手にやがて万策尽きるレーニエ。そんな夫を支え、愛する家族と国家を守るため、グレースはある覚悟を胸に行動を開始する。
オスカー女優、グレース・ケリーが26歳という若さで引退し、
世紀の結婚から6年後の宮殿を舞台に繰り広げられる、ある国家存亡の危機に際して
その時公妃は?という、史実をベースに描かれたフィクション

伝記ドラマという感じはそんなにしなかったし、
ちょっとサスペンス仕立てな部分で引っ張られて、最後まで楽しめました♪

人気絶頂の女優を捨ててヨーロッパの小国に嫁いできたハリウッド女優。
モナコ公女としての教育も十分とは言えず、周りを親戚に囲まれ、籠の鳥状態。
意見を言えばたかが女優のくせにと言われ、夫にすらアメリカ的とバカにされ、
この国の為、家族の為の努力が実らない、独りぼっちのグレース。


そんな時、モナコは庇護国であるフランスによって脅かされる。
ここではフランス側の内情にはあまり触れられていないが、彼らの敵・ドゴール仏大統領は
第二次世界大戦後も安定しない仏の政局、経済に強権的な姿勢で政策を進め、成功してきた人物。
そしてアメリカ嫌いでもあったらしい。

時を同じくしてヒチコックの新作「マーニー」への誘いに揺れていたグレースが、
自分を取り戻すまでにどんな時間が必要だったのか?!

レーニエ3世を演じるティム・ロスとかオナシスが、見分けがつかないシーンもあって
ちょっと執務室とか、男性の談笑シーンは解り難かったけれども、グレースが
デリエール伯爵に″ヨーロッパ流″の指導を受ける辺りからガラリと雰囲気が変わり、解り易い。


カルティエが再現したしたという、ホンモノのジュエリーが5つ。
沢山登場するジュエリーの中からみつけるのも楽しみの一つかも。
グレース・ケリーと言えばエルメスだけど、
他にもランバンが、シャネルが、ディオールが、当時の衣裳を一から作り上げたというのも、
この作品に大きく貢献して、観客を60年代のモナコに誘ってくれていたと思う。

勿論、ニコールは最後までニコールだったけど、十分クールビューティーな公妃でした!
そして、クライマックスへの序曲、
プッチーニの私のお父さんをマリア・カラスが歌い上げるシーンは、何の違和感もない
パス・ベガが成り切ってました~

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グレート デイズ!―夢に挑んだ父と子―

2014-08-30 21:29:17 | the cinema (カ行)

原題 De toutes nos forces
製作年 2013年
製作国 フランス
上映時間 90分
監督 ニルス・タベルニエ
出演 ジャック・ガンブラン/アレクサンドラ・ラミー/ファビアン・エロー/パブロ・ポーリー/グザビエ・マシュー

幼い頃より車いす生活の17歳の青年ジュリアン。失業して久しぶりに帰ってくる父ポールとの再会を楽しみしていた。だが不器用なポールは、ジュリアンとまともに向き合ってくれなかった。そこでジュリアンが思いついたのは、トライアスロンの中でも最難関で、一流のアスリートでも完走さえ難しいという“アイアンマンレース”に親子で挑戦するというもの。若い頃にトライアスロン出場の経験を持つポールは“ムリだ”と一蹴するが、ジュリアンの熱意に押し切られ、ついに参加を決意する。こうしてジュリアンと一緒にハードな特訓を開始するポールだったが…。

失業して帰ってきたポールは、もう、逃げ場がない。
息子の誕生を楽しみにいていたのに、その息子が障害をもって生まれて来た時から、
きっと仕事に逃げて、ジュリアンから逃げて、妻から逃げてきたのだろう、、、

それでも夫の分まで愛情を注ぐ母や、同じように障害を持つ友人に囲まれて
素直に育ってきたジュリアンも、
父親が自分と向き合ってくれるのを待つのはもう飽きた!
ってことで自分から押して行くことにした。

・・・。
ジュリアンにハンディキャップがあるという以外、いたって普通の家庭。
ただ、、夫はあまりに長く、妻や子を置き去りにしていて、、
その後ろめたさもあり、愛情表現の仕方も忘れてしまっていて・・・家族に背を向けている。


五体不満足であっても、親が思うよりも子供は確実に成長していて
留まって相手を責めるばかりの親をしり目に行動を起こし――


思ったよりも重くなく、爽やかに展開される、車イスの少年と崖っぷち中年のチャレンジ。

「ランボー」に頼る?学ぶ?(笑)ポールが可愛い(笑)
無謀な挑戦が、いつの間にか仲間たちの希望ににもなっていく辺りのドラマが
もう少し描かれていれば、、と思わなくもないけど、
子は鎹(かすがい)という言葉がよぎる、
これはすれ違い、立ち止まった夫婦の成長物語とも云える。

ドキュメンタリー出身の監督らしくことさらに盛り上げよう演出がないので、少々物足りない感はあるが、
アイアンマンレースのスタートの映像は圧巻!
ポールの息遣いに胸が切なく、沿道で見守る親戚のおばちゃんになってしまうラスト。。。
当時55歳?ジャック・ガンブラン、頑張ってました!
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キック・アス

2014-02-26 21:37:26 | the cinema (カ行)

正義の心で
悪をKILL

特殊能力ゼロ、モテ度ゼロ、体力微妙──なりきりヒーローが世界を救う

原題 KICK-ASS
製作年度 2010年
上映時間 117分 映倫 R15+
原作 マーク・ミラー[コミック]/ジョン・S・ロミタ・Jr
脚本ジェーン・ゴールドマン /マシュー・ヴォーン
監督 マシュー・ヴォーン
出演 アーロン・ジョンソン/クリストファー・ミンツ=プラッセ/マーク・ストロング/クロエ・グレース・モレッツ/ニコラス・ケイジ

コミックオタクの平凡な高校生が、自ら“キック・アス”と名乗り、ヒーローとして活躍する姿を描くアクション・ムービー
コミックオタクでスーパーヒーローにあこがれる高校生デイヴは、ある日、インターネットで買ったスーツとマスクで、ヒーローとして街で活動を始める。何の能力も持たない彼はあっさり犯罪者にやられるも、捨て身の活動がネット上に動画で流され、“キック・アス”の名で一躍有名になってしまう。

ついこの前公開されたと思うのに、もう続編、2が公開とは早いなあ~と思ったら、
3年経ってたんですねぇ・・・ホント、知らぬ間にトシ取ってる感が恐ろしい、、
続編公開を機に、なんでしょう。TVで深夜放送分を録画して観てみました!

公開時、「面白かった!」という記事をあちこちでチラ観してはいたのですが、
ウワサに違わぬ面白さ。で、どこか少年の日の夢を追い続けるオトナの目線を感じて、
監督を調べてみたら、大好きだった「スターダスト」の監督だったのね♪


とにかく、アーロン・ジョンソン演じる主人公の高校生“キック・アス”がゆるい!ぬるい
熱血ヒーロー願望は立派なものだけど、格好だけでヒーローになれると思っているところがアカン。
ちっとは訓練しろよ~と、誰もがツッコミを入れたくなるヘタレな奴
そこへ、プロフェッショナル感満載の親子が現れ、キック・アスは"ヒット・ガール""ビッグ・ダディ"と
街のボス、ダミコ親子との血で血を洗う戦いに突入していく~!!

死亡率は高いし、"ヒット・ガール"はまだ子供だし、、いいのかっ
な部分もあるけど、強引に正義の復讐に持って行くのが凄いし、
オタクヒーローは、痛みに鈍感になって無類の打たれ強さを発揮するも、へなちょこのまま
で、準備万端ヒーローの安定感(笑)期待通りの強さが気持ちイイ
大胆シロウトの甘さと、過激な闇のヒーローの対比もマンガちっくで面白い。

女の子のアクションもの、ってことで「チョコレート・ファイター」が過ぎったけど、アクション自体が、
身を守るよりも、コチラは殺人を目的としてるので、武器使いまくりってところが大きく違うかなぁ~。

まあ、誰しも少年の日に心に抱いていた「悪をボコボコに」して、「弱い者をカッコよく助けたい
そんなキモチをカタチにしてみせて、でも、ヒーローは難しい~って教えてくれる(笑)
続編、観て見たい気になってるけど、、マンガ風味なので時間が合わなければDVDでもいいかも~。
コメント (4)
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