製作年2005
監督 豊田利晃
原作 角田光代
脚本 豊田利晃
出演 小泉今日子/鈴木杏/板尾創路/勝地涼/大楠道代
何事も包み隠さず、タブーをつくらず、できるだけ全ての事を分かち合う―
絵里子(小泉今日子)の決めた京橋家のルールだった・・・
でも現実には京橋家の娘、マナ(鈴木杏)は学校をさぼり気味で
弟・コウ(広田雅裕)も学校に行ってない様子。
そして父・貴史(板尾創路)は浮気に忙しく、
絵里子自身は、母・さと子(大楠道代)との関係に悩んでいた。
冒頭、カメラが揺れて京橋家の空や、鬱蒼と茂る絵里子の植物、京橋家の食卓をゆれるままに映し出していく。
朝からテンション高く、不自然な笑顔、会話・・・画面のゆれは仮面家族の不安定さを予感させる。
ゆれるランプシェードに描かれていたバビロンの空中庭園は、絵里子の思い描く幸せの象徴なのか、
そびえ立つマンションのベランダに所狭しと繰り広げられるガーデニング。
そして誰にも笑顔で武装してパートに家事にあけくれる。
絵里子は幼いころ、自分は要らない子だったという愛情不足を感じていてそれが彼女のトラウマとなっていた。
ある日マナがコンビニの雑誌を立ち読みしていた母をみつけ、イタズラ心で声色を使って声をかけて振り返った母の凄みのある目つき
初めて母の中のタブーにふれた瞬間だったろう。。にしても怖かった。
朝食の時の話題にでてきたラブホ『野猿』は、その日の母の言葉をきっかけに
子供や、夫が様々にヒミツを作る場となってしまう。
このホテルでふとした事からコウの目前で繰り広げられる、祖母とミーナ(ソニン)のバトルは、可笑しくて小気味好い!
所々にユーモアも感じさせながら、祖母やミーナも巻き込んで開かれるお誕生会。
仮面・仲良し家族の秘密は次々に露呈して・・・
いつも同じ笑顔という不自然さを突いてくる同僚への電話でのやりとり、
初めて正直に向かい合う母への言葉――キョン2、凄いデス
笑顔の仮面を脱ぎ捨てた絵里子を、静かにキレていく女を見事に演じてました
フラッシュバックで甦る昔のシーンが、微妙に違ってくるクライマックスも、
母親役の大楠道代がとてもいい味をだしていて、この作品を引き締めていたように見える
雨の夜、同じバスに乗り合わせた3人のシーンが結構いい・・・
原作とずい分違うというラストもくしゃくしゃの笑顔がみれて、なんだか救われた
・・・なんだろ、、怖い、優しい、不思議なテイストの映画でした
監督 豊田利晃
原作 角田光代
脚本 豊田利晃
出演 小泉今日子/鈴木杏/板尾創路/勝地涼/大楠道代
何事も包み隠さず、タブーをつくらず、できるだけ全ての事を分かち合う―
絵里子(小泉今日子)の決めた京橋家のルールだった・・・
でも現実には京橋家の娘、マナ(鈴木杏)は学校をさぼり気味で
弟・コウ(広田雅裕)も学校に行ってない様子。
そして父・貴史(板尾創路)は浮気に忙しく、
絵里子自身は、母・さと子(大楠道代)との関係に悩んでいた。
冒頭、カメラが揺れて京橋家の空や、鬱蒼と茂る絵里子の植物、京橋家の食卓をゆれるままに映し出していく。
朝からテンション高く、不自然な笑顔、会話・・・画面のゆれは仮面家族の不安定さを予感させる。
ゆれるランプシェードに描かれていたバビロンの空中庭園は、絵里子の思い描く幸せの象徴なのか、
そびえ立つマンションのベランダに所狭しと繰り広げられるガーデニング。
そして誰にも笑顔で武装してパートに家事にあけくれる。
絵里子は幼いころ、自分は要らない子だったという愛情不足を感じていてそれが彼女のトラウマとなっていた。
ある日マナがコンビニの雑誌を立ち読みしていた母をみつけ、イタズラ心で声色を使って声をかけて振り返った母の凄みのある目つき
初めて母の中のタブーにふれた瞬間だったろう。。にしても怖かった。
朝食の時の話題にでてきたラブホ『野猿』は、その日の母の言葉をきっかけに
子供や、夫が様々にヒミツを作る場となってしまう。
このホテルでふとした事からコウの目前で繰り広げられる、祖母とミーナ(ソニン)のバトルは、可笑しくて小気味好い!
所々にユーモアも感じさせながら、祖母やミーナも巻き込んで開かれるお誕生会。
仮面・仲良し家族の秘密は次々に露呈して・・・
いつも同じ笑顔という不自然さを突いてくる同僚への電話でのやりとり、
初めて正直に向かい合う母への言葉――キョン2、凄いデス
笑顔の仮面を脱ぎ捨てた絵里子を、静かにキレていく女を見事に演じてました
フラッシュバックで甦る昔のシーンが、微妙に違ってくるクライマックスも、
母親役の大楠道代がとてもいい味をだしていて、この作品を引き締めていたように見える
雨の夜、同じバスに乗り合わせた3人のシーンが結構いい・・・
原作とずい分違うというラストもくしゃくしゃの笑顔がみれて、なんだか救われた
・・・なんだろ、、怖い、優しい、不思議なテイストの映画でした