to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

空中庭園

2007-05-31 01:17:15 | the cinema (カ行)
製作年2005
監督 豊田利晃
原作 角田光代
脚本 豊田利晃
出演 小泉今日子/鈴木杏/板尾創路/勝地涼/大楠道代

何事も包み隠さず、タブーをつくらず、できるだけ全ての事を分かち合う―

絵里子(小泉今日子)の決めた京橋家のルールだった・・・
でも現実には京橋家の娘、マナ(鈴木杏)は学校をさぼり気味で
弟・コウ(広田雅裕)も学校に行ってない様子。
そして父・貴史(板尾創路)は浮気に忙しく、
絵里子自身は、母・さと子(大楠道代)との関係に悩んでいた。

冒頭、カメラが揺れて京橋家の空や、鬱蒼と茂る絵里子の植物、京橋家の食卓をゆれるままに映し出していく。
朝からテンション高く、不自然な笑顔、会話・・・画面のゆれは仮面家族の不安定さを予感させる。
ゆれるランプシェードに描かれていたバビロンの空中庭園は、絵里子の思い描く幸せの象徴なのか、
そびえ立つマンションのベランダに所狭しと繰り広げられるガーデニング。
そして誰にも笑顔で武装してパートに家事にあけくれる。
絵里子は幼いころ、自分は要らない子だったという愛情不足を感じていてそれが彼女のトラウマとなっていた。

ある日マナがコンビニの雑誌を立ち読みしていた母をみつけ、イタズラ心で声色を使って声をかけて振り返った母の凄みのある目つき
初めて母の中のタブーにふれた瞬間だったろう。。にしても怖かった。

朝食の時の話題にでてきたラブホ『野猿』は、その日の母の言葉をきっかけに
子供や、夫が様々にヒミツを作る場となってしまう。
このホテルでふとした事からコウの目前で繰り広げられる、祖母とミーナ(ソニン)のバトルは、可笑しくて小気味好い!
所々にユーモアも感じさせながら、祖母やミーナも巻き込んで開かれるお誕生会。
仮面・仲良し家族の秘密は次々に露呈して・・・

いつも同じ笑顔という不自然さを突いてくる同僚への電話でのやりとり、
初めて正直に向かい合う母への言葉――キョン2、凄いデス
笑顔の仮面を脱ぎ捨てた絵里子を、静かにキレていく女を見事に演じてました

フラッシュバックで甦る昔のシーンが、微妙に違ってくるクライマックスも、
母親役の大楠道代がとてもいい味をだしていて、この作品を引き締めていたように見える

雨の夜、同じバスに乗り合わせた3人のシーンが結構いい・・・
原作とずい分違うというラストもくしゃくしゃの笑顔がみれて、なんだか救われた
・・・なんだろ、、怖い、優しい、不思議なテイストの映画でした
コメント (18)
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プリズン・ブレイクⅠ-2

2007-05-29 23:48:19 | PRISON BREAKⅠ
マイケル・スコフィールド(ウェントワース・ミラー)
リンカーン・バローズ(ドミニク・パーセル)
ジョン・アブルッチ…組織を揺るがす証人フィバナッチの居所をマイケルから聞き出したい
“ティーバッグ”…かわいい青年に目がない。恋人(♂)を殺したのはマイケルと思いこみ怨んでいる。
フェルナンド・スクレ…気のいいマイケルの同房者。恋人マリクルースとの結婚を夢見ている。
チャールズ・ウエストモアランド…150万ドルを奪い隠した伝説の犯罪者クーパーらしいと噂されている。
ブラッド・ベリック刑務長…マイケルに入所早々目をつけ目を光らせる。マイケルにとっての天敵。
ヘンリー・ポープ刑務所長…愛妻へ贈る模型作りを手伝ってもらっているということもあり、マイケルには好意的。
サラ・タンクレディ医師…糖尿病の治療で診療にやってくる、他の囚人とは明らかに違うマイケルが気になる。

第2話「アレン」ALLEN     
★マイケルは脱出に必要なボルトをティーバッグのベンチから抜き取るが、運悪く見つかり取り上げられてしまう。その頃、所内は黒vs白人の不穏な空気が所内に漂っていた。そしてついに暴動が発生、どさくさに紛れマイケルはボルトを取り返すがティーバッグとの確執を一層深めてしまう。

心ならずもティーバッグと関わり、"ボルト"を手にしそこなったうえ、黒人の調達屋からも敵視されるハメに・・・
それでは糖尿病の治療を受ける為のパグナック(抗インシュリン剤)が手にはいらず、マイケルは更にピンチ
看守のベリックは執拗にマイケルをマーク、メモに残された跡から"シュワイッツー・アレン"に興味を抱く。
それにしても、重要な機材のサイズや名前までも身体に刻んでいたのね。。くれぐれも怪我は禁物だわ!
塀の外ではベロニカ(リンカーンの元カノで弁護士)が、裁判の証拠資料のテープを入手。疑いつつも何かを感じるみたい?
でも、なんだかやり手の弁護士に見えないし・・大丈夫?

不測の事態にも備えてあるって、自信たっぷりのマイケルも
塀の中での根深い人種差別までは想定外だったのか・・・
暴動に巻き込まれ、その凄惨さに恐怖にふるえるマイケル・・・
憎しみ合う黒人と白人の争いの中で、中立を通す事ができるのか

アブルッチは塀の外の家族のことで脅されており、マイケルの切り札の"フィバナッチ"の居所を聞き出す為についに襲い掛かってくる
凄いところで、続く――いやぁん、ジャキンッって音がしたような・・
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プリズン・ブレイクⅠ-1

2007-05-28 23:18:20 | PRISON BREAKⅠ
マイケル・スコフィールド(ウェントワース・ミラー)
リンカーン・バローズ(ドミニク・パーセル)
ジョン・アブルッチ…組織を揺るがす証人フィバナッチの居所をマイケルから聞き出したい
“ティーバッグ”…かわいい青年に目がない。恋人(♂)を殺したのはマイケルと思いこみ怨んでいる。
フェルナンド・スクレ…気のいいマイケルの同房者。恋人マリクルースとの結婚を夢見ている。
チャールズ・ウエストモアランド…150万ドルを奪い隠した伝説の犯罪者クーパーらしいと噂されている。
ブラッド・ベリック刑務長…マイケルに入所早々目をつけ目を光らせる。マイケルにとっての天敵。
ヘンリー・ポープ刑務所長…愛妻へ贈る模型作りを手伝ってもらっているということもあり、マイケルには好意的。
サラ・タンクレディ医師…糖尿病の治療で診療にやってくる、他の囚人とは明らかに違うマイケルが気になる。

主人公マイケルは、シカゴで建設設計士をしている頭脳明晰で有能な男。しかし、兄が副大統領の兄弟を銃殺した罪で死刑を宣告されたことで彼の人生は一変する。無実を主張する兄の言葉を信じ、独自で調査した結果、兄は何者かの罠にはめられたと確信する。彼は武装して銀行を襲撃し、計画通り、兄と同じ刑務所に収監される。執行までのタイム・リミットは30日。彼は天才的な頭脳を駆使し、かつてない方法で超脱出計画を実行する・・・

第1話「マイケル」      

異例のスピード判決、無罪を主張し続ける兄……得体の知れない陰謀に巻き込まれた兄を合法的に助けることは不可能だと知ったマイケルは、武装強盗を犯し自ら犯罪者となって兄と同じ刑務所へ入る。兄とともに脱出するために……。

裁判のシーンはなく、塀の外の弁護士の足跡を追う事で、その巧妙に仕組まれた罠に、組織の巨大さが窺える。
自信に満ちた態度によぎるマイケルのナイーブさが堪らなく魅力
銀行強盗未遂で、5年の懲役GET。しかもまんまと兄と同じ刑務所。
刑務所を囚人が希望できるなんて、本当なんだろうか?そうだとしたら凄いよ、アメリカってヘンなところで感心してしまった。
入所早々ジミに動き回るも、なぜか目立ってしまい、味方も得るが敵も作ることに・・。
塀の外ではCIAがやっきになって、兄バローズの死刑を執行させようと、死刑反対派の司教に圧力を!
塀の中では兄に近づけたマイケルが、全身設計図のタトゥーを披露。
兄を救いたい一心で刑務所に飛び込んだマイケル。
この一癖も二クセもある囚人を仲間に引き入れ、信頼を克ち得ることが成功への道。
大丈夫なのか、あと30日!!
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パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

2007-05-26 00:54:43 | the cinema (ハ行)
製作年度 2007年
上映時間 170分
監督 ゴア・ヴァービンスキー
出演 ジョニー・デップ/オーランド・ブルーム/キーラ・ナイトレイ/ジェフリー・ラッシュ/ジョナサン・プライス/ビル・ナイ/ チョウ・ユンファ/ステラン・スカルスガルド/ジャック・ダヴェンポート/トム・ホランダー/ナオミ・ハリス/デヴィッド・スコフィールド/ケヴィン・R・マクナリー/リー・アレンバーグ/マッケンジー・クルック/デヴィッド・ベイリー/キース・リチャーズ


◆先ず、これからご覧になる方は、前1・2作、特に「デッド・マンチェスト」を復習される事をお勧めします。
◆"エンドロールが終るまで" ご覧になった方がいいです
◆劇場でプレゼントされる「もう一度観たくなる読本」はシールを剥がさずキャラクター相関図を明るいうちに眼を通す

―ジャックを救うために2作目のラストでキャプテン・バルボッサが蘇り、
東インド会社のベケット卿はデイヴィー・ジョーンズの心臓を入手した―
それを楯に海賊一掃を画策。
一方、エリザベスとバルボッサは海賊評議会を開催する為にもジャックを救出しなければならず
シンガポールのキャプテン・サオ・フェンを訪ねる

ほとんど断片的にしか前作を覚えておらず、ミニパンフにも眼を通さなかった私は
ストーリーを追いながら、登場人物の係り方を思い出すのに必死
長いし、キャラクターが多い分其々の思惑が絡み合い、ストーリーの流れが複雑に感じられ
途中ちょっと疲れを感じました。が、
予告にもあった、船上の戦いのシーンは流石にカッコイイ!
その前に、グダグダの纏まりのない海賊どもが、一致団結、旗を掲げるところは胸が熱くなりました!

3つの船の上を行き交う、ジャック、エリザベス・スワン、ウィルの思惑、
ブラック・パール号、フライング・ダッチマン号の争奪戦。
お馴染みの動物キャラも楽しく、
ところどころにオチャメなジャック・スパロウ
今回のストーリーのメインから少し外れていた感のあるスパロウですが、クライマックスの彼の判断が最高
3人の素敵な関係にもやっと結論が・・・

2時間50分は長いと思いましたが、中盤以降は考える事をやめて楽しめます(笑)!
お約束シーンもちゃんとあって、もしかすと・・・もしかする予感♪
コメント (40)
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プリズン・ブレイクⅡ

2007-05-24 22:55:11 | Weblog
今日・深夜からⅡの放送開始・・・ダヨ。。。
せっかく、やっとⅠを観始めたばかりダヨ?
どぅすんの?どうすんのよ、オレ!(オダジョー風に)

プリズン・ブレイク2 5月24日(木)日本テレビ 25:56~26:51 「逃亡者たち」

とりあえず、録画だけしといて、
やっぱ、行儀良くⅠから観てみよう・・・だけど、レンタル困難なんだよね~
1-6ぐらいからは結構借りれるようなんだけど、1-5までは貸し出し中ばっか
ま、それだけ面白いって事なんだけど・・・

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2007-05-23 17:41:20 | the cinema (マ・ヤ行)
原題 THE BOW
製作年度 2005年 韓国
監督:脚本 キム・ギドク
出演 チョン・ソンファン/ハン・ヨルム/ソ・ジソク/チョン・グクァン

韓国の鬼才キム・ギドクの監によるラブロマンス。

海に浮かぶ船の上で、2人きりで暮らす老人(チョン・ソンファン)と少女(ハン・ヨルム)。10年前に老人の手でどこからともなく連れて来られた少女は、17歳の誕生日に老人と結婚することになっているが、船にやって来た1人の青年(ソ・ジソク)の存在が彼らのきずなを揺るがし始める。 (シネマトゥデイ)

穏やかな広い海に浮かぶ、一隻の古びた漁船。
文明社会から隔離された世界で、日がな一日を穏やかに、のんびり過ぎる時に何の疑念も持たない二人の暮らし。
老人の鋭い目は、時に訪れる釣り客の少女への好奇心を見逃さず、弓で少女を護る。
夜になれば湯を沸かし、背中を流し、
寝入った少女の手を握って休む。
二人に会話はほとんどなく、穏やかな静かな生活に老人のヘグム(韓国二胡)の 音色が優しい。
―これは、男女の愛なのか?
親が子に与える無償の愛なのではないか―或は祖父が孫を愛でるような・・・

しかし、常識も知識も備えた青年の出現でむき出しになる老人のエゴ。
孫ほど歳の離れた青年に嫉妬し恐れ、形振り構わず、滑稽なほど荒れ狂う・・・
そして少女は――

これはうつせみを原型とした作品なのか、登場人物に名前さえなく、主人公にセリフは無いし
なにより最後の一矢の後の展開...
不変の愛?揺るぎ無い愛?

本作もまた、男性から観るか女性側からみるかで印象が大きく違うのではないだろうか
どこか韓国昔話っぽい世界の雰囲気が、画面に溢れていて、ヘグムの音色もノスタルジック
だが独特の世界観をもつこの監督作品、好みが分れるところは他の作品と同じだと思う。
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24時間TV スペシャルドラマ

2007-05-20 15:31:14 | Heart pink
やっと発表されました~
ウワサされていた、24時間テレビの中での、タッキーと恭子ちゃん共演のSPドラマ
この番組中の2時間ドラマは、過去タッキーは2回主演。
恭子ちゃんは2003年に長瀬くんと出演した「ふたり~」に次いで2回目になります。
番組の性質上、難病と闘う人や、逆境のなかで生きる人に焦点が当てられるため、
感動でき、勇気が貰えるストーリーになっています。

タッキーとは『ニュースの女』で友だち
先日再放送が終了した『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』で、異母兄妹
そして、今回はなんと出来ちゃった婚の夫婦
プライベートでも仲良しのふたり、息の合った演技をみせてくれるでしょう~

↓スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070520-OHT1T00062.htm
↓デイリースポーツ
http://www.daily.co.jp/gossip/2007/05/19/0000343108.shtml

写真は「同潤会アパート~継承の記憶~」の恭子ちゃん。
老朽化のために壊されていく寸前の青山・同潤会アパートのドキュメンタリー、朗読、素敵でした
先日の『S.O.S.』のラストシーンで、一年後のまなとと唯が仲良く手を繋いで歩くシーン
実は取り壊される前のこの同潤会アパートの前で撮影されました。
年季の入った蔦が映ってますよ~。好いシーンでした
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イルマーレ

2007-05-19 23:34:30 | the cinema (ア行)
原題 THE LAKE HOUSE
製作 2006年 アメリカ
監督 アレハンドロ・アグレスティ
製作総指揮 メアリー・マクラグレン
脚本 デヴィッド・オーバーン
音楽 レイチェル・ポートマン
出演 キアヌ・リーヴス/サンドラ・ブロック/ショーレ・アグダシュルー/クリストファー・プラマー/エボン・モス=バクラック

同名の韓国映画をハリウッドでリメイクした純愛ラブストーリー。主人公の男女を演じるのは、『スピード』以来の共演を果たしたキアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロック。

2006年、シカゴの病院で働くことになった女性医師ケイト(サンドラ・ブロック)は、湖岸に立つ一軒家からシカゴ市内に引っ越す際、郵便受けに次の住人へのメッセージを残す。後日返事を受け取るものの、それは2004年を生きる建築家の青年アレックス(キアヌ・リーヴス)からの手紙だった。

仕事に忙殺されるだけの医師としての日々。ケイトは孤独を抱えていた。
家族を省みなかった父と和解できず、自分の生き方に迷いをかかえていたアレックス。
最初は現実逃避だったかも知れない、2年の時の狭間を行き交う手紙が
いつしかお互いの慰めになり、心が通い合う。

同じ本を読み、同じ街を歩き、同じ犬と暮らし・・・、会いたさを募らせる。しかし、
ケイトの明日は、アレックスの2年後―
2年の時を越えて初めて運命を感じた相手と、二人は会うことが出来るのか。
それは何時?

約束の"イルマーレ" から、クライマックス~ラストまでが良く出来た脚本だった
なるほど~そうきたのねっていう人は「韓国版」をご覧になった方でしょう。
リメイクとしては、かなりシナリオ的には良かったと思います。ただ・・・
サンドラはこの役、あまり似あってなかったと思ったのは、私だけ?
しかも、研修終えたばかりにしては年齢が高過ぎな気が・・・
なので、ストーリーは良かったのに、会えないもどかしさや胸に迫る切なさとかが感じられず、、
ハリウッド的には、この年齢じゃないとラブストーリーはいけないのかな~と思ってしまいました。
(興行的に。。)

韓国版「イルマーレ」は、主人公のふたりが若かった事もあり、
また、素敵なロケーッションが印象的で私としては感動できたので、
ちょっと大人のハリウッド版に、より期待があったのかも知れませんね。
それとも、映画館での観賞だとまた印象も違っていたのでしょうか.....

コメント (24)
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ターンレフト・ターンライト

2007-05-16 23:59:02 | the cinema (タ行)
2003年 香港
監督 ジョニー・トー、ワイ・カーファイ
原作 ジミー・リャオ(絵本)
出演 金城武/ジジ・リョン/エドマンド・チェン/テリー・クワン

学生時代にお互い思い合っていたにもかかわらず、学生番号を交換しただけで離れ離れになってしまったジョンとイヴ。会いたいのに連絡できないもどかしさ。しかし、実はふたり同じアパートで壁一枚隔てた隣同士だったのだ。
同じアパートに住んでいるのに、男はアパートの右側の玄関から出て右に歩きだし、女は左側の玄関から出て、左に歩き出す。すれ違うばかりのふたりは再会できるのか? 香港映画らしく、明るくてポップなラブストーリー。

―人生は偶然だらけ 平行線もいつか交わる―
台北の公園で出会ったヴァイオリニストのジョン(金城武)と翻訳家の卵のイヴ(ジジ・リョン)は、話をするうちに
13年前に一目惚れしたお互いの初恋の相手だと知る。
運命的な回り逢いを素直に喜ぶ ふたりは、突然のはげしい雨の中電話番号を交換して別れるが・・・

―人生はおどろきで一杯 凧の糸は切れる―
運命の再会から一転。雨の中で交わしたメモは雨で滲んで消え、おまけに風邪をひいてしまう二人。
雨に邪魔され、風邪に邪魔され、おまけに出前屋の女の子や、医師にも邪魔され
ドツボにはまっていく初心な二人~
この、横恋慕二人組が、激しくて可笑しい~
いろんな手を使って、一目惚れした相手の恋を邪魔しにかかり笑わせてくれます。

そうそう、これは日本語や中国語吹き替えより、私はやっぱり広東語でご覧になる事をオススメします。
声も断然ちがうし、テンポとか強弱が、やっぱり違和感があるんですよね、吹き替え。

この絵本作家、ジミーは中華圏や欧米にも大人のファンを持つ人気で、
「夢みる事は寂しい人の生きる為の手段なんだ」という。
そんなジミーが
街の中で寂しく生きてきた二人の主人公にどんなラストを用意したのか
あり得ない度99%の、大人のファンタジーです。

「神様、もう少しだけ」「二千年の恋」より後の撮影だというのに、役柄の所為か
金城君がとても若く、爽やか!ファンの方はご覧になる価値アリ

ジジ・リョンが歌う主題歌がとてもいいんです。
『Two Of Us』―フェイウォンが歌ったら、もっと素敵かも…などと思ってしまいました
コメント (10)
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ストロベリー・オンザ・ショートケーキ

2007-05-15 20:02:13 | Heart pink
ついに今夜最終回
5月15日(火) 25:59~27:05 TBS [再][最終回]「雪の国のSOS」
何度か再放送されているので、ご存知の方も多いと思いますが
大どんでん返しです

思えばこのドラマ、主人公のタッキー演じる高校生まなとの
『ふり』から始まったドラマともいえます。
この"ふり"が最終回のポイントかも!

弱い自分を認めたくなくて、度無しメガネで目の悪いふり・・・
イジメられっ子でも傷ついてないふり・・・
見透かされたくなくて、恋してるふり・・・それは他のみんなにも、、
唯は病気のふり、
哲也は寂しくないふり
遥は...一番ストレートだったかも。。

この最終回、卒業式の哲也の答辞がいいです
ちょっと遠くに来てしまった大人が聞くと、また違った感動があると思います
そして、エンドロールの後、消さないでね。
再放送で、カットされてなければおまけのエピソードがあるから・・
コメント (2)
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イン・ハー・シューズ

2007-05-14 16:50:21 | the cinema (ア行)
原題 IN HER SHOES
製作年度 2005年 アメリカ
監督 カーティス・ハンソン
原作 ジェニファー・ウェイナー
出演 キャメロン・ディアス/トニ・コレット/シャーリー・マクレーン/マーク・フォイアスタイン/ブルック・スミス

抜群の容姿を持ちながら、難読症のマギー(キャメロン・ディアス)は内面に自信が無く
弁護士で成功しているものの姉のローズ(トニ・コレット)は容姿にコンプレックスを持つ。ふたりの幸せ探しの物語。

30を目前にして難読症に加え、計算も苦手なマギーは、男にたかってぶらぶらしていたが、ある夜ついに実家を追い出される。
姉のアパートに転がり込み、留守中に姉のコレクションの靴を勝手に履いたり、お金を拝借したり。
ついには姉の恋人まで拝借・・・そこに帰ってくるローズ
妹と恋人に裏切られ、ふたりを追い出すローズは、仕事への意欲をうしなう。

追い出されて行き場の無いマギーは、父の書斎に隠してあった古い手紙を頼りに
フロリダに住む祖母のエラ(シャーリー・マクレーン)のもとへ・・・
突然孫に押しかけられたエラもまた、2人の母親である娘の死に自責の念を持って長年いきていた。
傷ついたローズは、マギーの置き土産の犬の散歩をきっかけに、元弁護士仲間や友人に見守られながら、少しずつ傷を癒していく。
エラの勧めでケア施設の手伝いをするマギーにも、新たな出会いが彼女の内面に影響を与えようとしていた・・・

近くに居ても解からないこと。
愛していても、愚かしいことをしてしまう事。
幼くして母親を亡くした、コインの裏と表のような姉妹が、
こころを曝け出し、ぶつかって・・・そして離れる事によって見つけられる心地よいもの。

他人を認め、素直になる事。許すこと・・・
これって幸せの法則なのかな~と感じたステキな作品でした

ちょっぴり私の苦手系のキャメロンも、なかなか良かった。
自信が無い為によろめき傷つき、傷つけ、惨めなマギーを好演してました

人生ってうまくいかない、なんなのよーって感じた時でも
最後はきっと、すこしだけ明日の自分に自信がもてるかも


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映画じゃなかった・・・

2007-05-12 23:07:57 | Weblog
「オール・ザ・キングスメン」も50年以上経ってからのリメイク。
故黒沢明監督の名作「生きる」も55年ぶりのリメイクだというので、先日この情報を知った時に
単発ドラマでなく、映画だったら....映画の間違いだったらいいな~と書いた。
でも、一昨日恭子ちゃんの公式HPでの報告があり・・・やっぱりドラマだと分った

平成版「生きる」
主演は松本幸四郎、共演に恭子ちゃん、テレ朝秋のスペシャルドラマ 東京中日↓
http://www.tokyo-np.co.jp/tochu/article/entertainment/news/CK2007051002014937.html

ユースケさんとは「ぷっすま」で共演したし
西村雅彦さんとは「南くんの恋人」「TEAM スペシャル」でご一緒だったけど
一番絡みがあると思われる松本幸四郎さんとはおそらく初めて。
緊張せずに撮影できてるかな~人見知り恭子ちゃん

今月下旬にクランクUPみたい。スポニチ↓
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/05/10/03.html
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ロッキー・ザ・ファイナル

2007-05-10 01:29:24 | the cinema (ラ・ワ行)
原題 ROCKY BALBOA
製作年度 2006年 アメリカ
監督・脚本 シルヴェスター・スタローン
音楽 ビル・コンティ
出演 シルヴェスター・スタローン/バート・ヤング/アントニオ・ターヴァー/ジェラルディン・ヒューズ/マイロ・ヴィンティミリア

かつての栄光は今や遠い過去。引退したロッキーは、小さなイタリアンレストランをやっている。
息子も有名人の父親に反発し、なかなか帰っても来ない。
今はガンで亡くなったエイドリアンとの過去の思い出にすがって生きている。
妻の命日に墓参りをし、エイドリアンの兄・ポーリー(バート・ヤング)と話し、彼の中に情熱がくすぶっているのを自覚する。
心の喪失感を埋めるように、プロ・ボクサーとしてロッキーは再び始動する!

フィラデルフィアの片隅で思いがけない出会いがあったり
愛するJr.との胸にせまるやりとり、
リング上で、若き対戦相手、ディクソンへの一言だとか、
さりげない台詞が一つひとつ心に響いてくる。

これはロッキー・バルボアの人生を描いたドラマ。
ロッキーが父親として生きた物語。男として夢みた物語

私がこの作品を初めて観たのは渋谷のオールナイト上映。生まれて初めてのオールナイト体験だった。
映画のクライマックスではロッキーコールが起こっていたのを覚えている。
あれから30年・・(きみまろ風)一緒に拳をふりあげていた仲間にも
その時一緒にロッキーの名前を叫んでいた他の方達にも、私にも・・
おそらく一度や二度は、人生のピークはやってきたに違いない

夕方からの上映。結構大きなスクリーン。
観客は10数名、ほとんどが中高年の男性だった。
私と同じ列の端に居た方は、開始数分で泣いていらした。開始数分・・・
おそらく映画で泣かされたわけではないだろう。
枯れたロッキーに被る何かがあったのか、、その他の方も、あちこちからすすりあげる声が・・
老いたロッキーに「心まで老いちゃいないってとこ」云々という台詞がある。
なんだか各々の30年をロッキーの30年と一緒に、思いを馳せていた、ような気がした

リングで闘いが始まると、つい気持ちに力が入って心の中でスゴイ言葉で叫んでしまいますが、
その内に気がつきます・・・
この闘いの意味に。結果を待たずに、誰もが気付きます

これはひとりでも大丈夫ですよ
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ストロベリー・オンザ・ショートケーキ

2007-05-07 23:59:36 | Weblog

今夜は深夜、再放送「S.O.S.」です~。準備はよろしくて?
・・人ハ真剣ニナレバナルホド、滑稽ニナッテイク・・
まなと(タッキー)が切ないです

5月7日 (月) 25:59~27:05 TBSテレビ7話 「嘘とジェラシー」
5月8日 (火) 25:59~27:05 TBSテレビ8話「壊れていく二人」
5月14日(月) 25:59~27:05 TBSテレビ9話「助けて下さい妹を」


5月13日(日) 23:15~23:45 フジテレビ 堂本兄弟 ゲスト、なだぎ武&友近
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サッド・ムービー

2007-05-07 02:06:12 | the cinema (サ行)
2005年 韓国
監督:クォン・ジョングァン

―愛はどうして終わる瞬間に一番輝くのだろう―

ある晴れた夏の日。
いつものように動き出す街の中で、私たちに似た8人の"別れ"への物語が始まる。

・恋に不器用な消防士ジヌ(チョン・ウソン)と、プロポーズを心待ちにしているスジョン(イム・スジョン)。
・ゴールの見えない関係に別れをきり出されたハソク(チャ・テヒョン)
・多忙な母親が入院したことで、好きな時に会えると無邪気に喜ぶ小学生フィチャン
・スジョンの妹で耳の聞こえないスウン(シン・ミナ)は、初めて好きになった絵描きの卵サンギュ(イ・ギウ)に白雪姫の着ぐるみのままちょっかいを出す。

4組8人の物語は時に交差しながら、やがてくる別れに向かって進んでいく。
別れの予感などあるはずもない或る時に、幸せな心の繋がりを感じた恋人や親子。
それぞれに日々奮闘する様子が温かく描かれる。

恋人の危険な仕事にいつも怯えて、心は限界に近づいてるアナウンサーのスギョン。その気持ちに答えを出そうと準備する真面目なジヌ。
恋人に別れを告げられても、仕事さえあれば繋ぎ止められると"別れさせ屋"を始めるハソク。
小学生のフィチャンは勉強に口うるさいだけの母親が入院中に、古い日記に書かれた自分への愛情に気付く。
火事に巻き込まれた時についた顔の火傷、聾唖であるというコンプレックスから、好きな人に着ぐるみを着てしか会えないスウン。

突然の激しい雨を同じようにみつめながら、或はうたれながら、
4人は一歩踏み出してゆく。別れに向かって――
この雨の激しさが、とてもいい。
外も雨、心の中にも激しい雨、、でもこの雨はなんだか優しい

別れを前提に進んでいても、どこかユーモアを交えたラブコメちっくなストーリー、
雨は必ずあがるそう思えるそれぞれのラストシーン。
4つのエピソード。みんな良かったけど、やっぱり子供に弱いわ、ママにも感情移入しちゃった

              
あと、スウンの健気さ・・・
              

でも・・・韓国の名前って、どうしても覚えにくい。似てる名前多過ぎない?


コメント (8)
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