名作「若草物語」の4度目の映画化。
物語は彼女達のときめき、戸惑い、夢に生きる毎日、そしてやがてそれぞれの人生に翻弄されてゆく姿を、叙情的に、かつ新鮮に描いてゆく―。
原題 LITTLE WOMEN
製作年度 1994年
原作 ルイザ・メイ・オルコット
監督 ジリアン・アームストロング
音楽 トーマス・ニューマン
出演 ウィノナ・ライダー/スーザン・サランドン/ガブリエル・バーン/トリニ・アルヴァラード/サマンサ・マシス/クリスチャン・ベール
19世紀半ばのアメリカは南北戦争の最中。嘗ては豊かな暮らしを送っていたいたマーチ家も
主を兵役に取られ、生活は苦しかった。
貧しくても明るく、毅然とした家族のクリスマスイヴ。4人の姉妹の物語は動き出す。
舞踏会に出掛けた長女メグ(トリーニ・アルヴァラード)と次女のジョー(ウィノナ・ライダー)は、
隣家の富豪の孫、ローリー(クリスチャン・ベール)と親しくなり、直ぐに、
ローリーの家庭教師ジョン・ブルック(エリック・ストルツ)とメグは惹かれあうようになる。
マーチ家の4姉妹で演じられるジョーの書くお芝居に、ローリーも加わり、親密さを増していくが・・・
原作者、オルコット自身を投影した次女のジョーに感情移入しながら観ていて、
ちょっと胸が詰まるシーンも何度か・・・
生涯独身だったオルコットの、孤独感や、自身が得られなかった女性としての幸せな結婚への憧れも感じてしまう。。。
原作はたぶん小学校時代(5,6年生)に読んだと思う。
4人姉妹の特徴的性格はハッキリ覚えているのに、他はきれいさっぱり忘れていて、
数年前に観た時も、初めて観るお話のようだった
子供ながら物語の中の、アメリカの少女たちが大人びていみえ、自分の姉妹に置き換えながら読んだものだった。
その時ももちろん私がジョーだったんだけど
おしゃまな4女のエミーの結婚には早い段階で伏線があるけど、
ジョーの恋のお相手は、いくら教授でも、ガブリエル・バーンでは歳が離れすぎのように感じてしまった。
原作の設定通りだと、4年後のこの時点でジョーは二十歳そこそこの筈。
昔はみんな大人っぽかったんだろうか?
自分も、この4姉妹とほぼ同年齢の子を持つ親となった今観直してみると
スーザン・サランドン演じるミセスマーチが、とても強くて素敵な母親でカッコイイと思う
確かな愛情をもって、厳しく躾けることで、
4姉妹は周りの困っている家族に
自分たちのささやかな御馳走さえも、気持ちよく分け与える優しい子供に育っている
時にぶつかったり、小さな諍いはあっても、根っこのところで信頼し愛してる
兄弟、、家族っていいなぁと思える。
何かが欠けた時、誰かが弱っている時、
誰もが、支えになろうと頑張る。
4人兄弟というのも昔は珍しくなかったし、我が家も雨の日とか夜とか、姉弟でお芝居とかして遊んだものでした。
昔なら、何処の家にもあった風景――懐かしい子供部屋の風景に
ほのぼのと、温かな気持ちになれる作品でした
ジョー役のウィノナ・ライダーがキーラの「プライドと偏見」のエリザベスにそっくりだし、
昔観た時には知らなかったキルスティンが、アビゲイルちゃん(「リトル・ミス・サンシャイン」「幸せのレシピ」)に見えるし、
内気な三女べスを演じたクレアが現在のキルスティン・ダンストに似てたと思うのは私だけ?