上映時間 121分
原作 宮部みゆき
脚本 真辺克彦
監督 成島出
出演 藤野涼子/板垣瑞生/石井杏奈/清水尋也/富田望生/前田航基/望月歩/佐々木蔵之介/夏川結衣/永作博美/黒木華/田畑智子/松重豊/安藤玉恵/小日向文世/尾野真千子
人気作家・宮部みゆきのベストセラーを実写化した、ミステリー2部作の前編
クリスマスの朝、雪に覆われた中学校の校庭で柏木卓也という14歳の生徒が転落死してしまう。彼の死によって校内にただならぬ緊張感が漂う中、転落死の現場を目にしたという者からの告発状が放たれたことによってマスコミの報道もヒートアップ。さらに、何者かの手による殺人計画の存在がささやかれ、実際に犠牲者が続出してしまう。事件を食い止めようともせず、生徒たちをも守ろうとしない教師たちを見限り、一人の女子生徒が立ち上がる。彼女は学校内裁判を開廷し、真実を暴き出そうとするが……。
公開初日鑑賞でしたので、もう3週間が経ってしまったので
もう、前後編、纏めようかと思いましたが、要点だけ書いておこうかと。
ちょっともう、タイトルからして想像できるような裁判の展開ではありますが、
多感な思春期の少年少女の心理描写が丁寧であるため、若い人は共感、感情移入しやすいかも。
原作は未読ですが、すっかり大人な私はなんとなく後半は予想できるものの、
子供たちがどう着地点を見出すのか?
後半も観に行くとこにします。
以下はネタバレで主な関係者をメモっておきます。
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江東区立城東第三中学校に赴任した38歳の教師が、自身が在学中に起こった23年前の事件の顛末を、
母校の校長に語りだす――
1990年、クリスマスの朝、2年A組の涼子と野田健一は
雪に埋もれた同級生・柏木卓也の遺体を発見する。飛び降り自殺と断定される。
涼子と学校宛に「告発状」が届く。犯人に名指しされたのは大出俊次ら3人の不良生徒。
しかし校長らはそれを隠したまま「送り主」の生徒を特定しようとする。
「告発状」を送りつけたのは2年A組の三宅樹里と浅井松子。
2人は大出俊次らから激しいイジメを受けており、涼子はその現場を目撃しながらみて見ぬふりをしたところを、生前の柏木卓也にみつかり「偽善者」だと云われていた。
2年A組の担任・森内恵美子に送られた分の告発状が捨てられていたとして
マスコミが報じたことから名指しされた俊次らは不登校に追い込まれ、
森内は告発状の受け取り自体を否定するが居たたまれず退職し、調査会社に依頼する。
一方で担当刑事の佐々木は告発状の内容が虚偽である可能性が高いことを父兄に指摘。
それを聞いた松子は樹里を訪ねた帰りに事故に遭う。樹里はショックから喋れなくなり、
一連の出来事に思いつめていた涼子は、
卓也の友人だったという、他校生・神原和彦との出会いを機に、自分たちの力でこれを追求する決意をする。
そして、生徒が検察、弁護、裁判官、陪審員となる校内裁判の準備は整った!
幾度となく、それぞれの人物のキーとなるシーンが回想として繰り返し挿入されてきますが、
まるで心の殻を剥がしていくような、僅かな違いがあり、
それは少しずつ違う角度から、真実に迫るようにみえて、効果的。
事件自体の謎はもう、ほぼ予測がついてしまうのですが、、
その時の心理に興味があります。
そして、子供らがどう幕引きをするのかも。
『ソロモンの偽証 後篇・裁判』は4月11日からですね。もう直ぐです。