
“年齢の変化”“状況の変化”を目の前につきつけられた全ての女性たちの味方となって
トラウマを抱えてペーパー弁護士となっている麗と、
強引な手法を理由に事務所をクビにされ、勢い余って弁護士会まで辞めてしまった凛香が
依頼主を真に援けていく物語。
TBS 毎週火曜 22:00~22:54
脚本 高橋泉/清水友佳子
監督 竹村謙太郎/滝本憲吾/酒井聖博
主題歌 GOLDEN GIRL いきものがかり
出演 深田恭子/寺島しのぶ/溝端淳平/吉沢悠/加藤雅也/竹中直人/松重豊/上川隆也
第1話ゲスト 中越典子/清水美沙

一方、ドライな性格で優秀なセレブ弁護士・海老沢凛香(寺島しのぶ)は、あまりにもグレーな手法を使ったために弁護士資格を停止され、業界最大手のセイント法律事務所をクビになってしまう。
ひょんなことから、2人は弱小の忠守法律事務所に所属することに。そこで凛香は、麗を思い通りに動かすことで弁護士資格を取り返そうとするが、麗にはまだ自身で気付いていない才覚があり…。
第1回の案件は
妊娠中から、勤務する「ナナフーズ」でマタハラを受けていたという野口さやかが、
出産後に通勤不可能な移動を命じられ、暗に辞めるように誘導されたとし、
所属していた食品開発部の上司と「ナナフーズ」を訴えたいというものだったが…―
いつもながら恭子ちゃんドラマ初回は期待を抑え、ドキドキでその時を迎えるのですが(笑)
始まってみれば、二人の女弁護士の″現在″を語るのに、かなりハイスピードで、
テンポが良すぎるくらいで、あっという間に二人の性格、状況の紹介、
東京の弁護士会の大まかな輪郭も、メインの登場人物もダダダーっと紹介!
凛香の敵と味方も解り易かったし、
麗の唯一最大の敵は失敗した過去を許せない自分であること、
ふたりの新たな雇い主が、実は重要な道標であること…が、
野口さやかの案件に向き合う中で、ポイントを抑えて語られて、面白かったです


失意のフリーター生活でも、思考はゼロベースの麗


(心配してるのに)「電話にも出ない。メンドクサイ女だよ」の葛城。
「居てくれればいいの。歩くバッチだから」「ハイ。」もこれ以上ない簡潔さ(笑)
「法廷は、、ダメなんです。。」「だったら示談で勝てばいいだけ」ハイ、仰る通り

マスターはアッチだから。
彼女はアッチだから、でOK(笑)寺島さんのセリフがいちいちピシャリと面白い



妻であり母である女性が訴訟を起こすと、夫の為にも交渉を長引かせられない。
だから、最初の提示額を心ならずも受け入れる依頼人、、。
「仕事を失ったのだから和解金を吊り上げよう」それは延いては弁護士報酬に反映されるの凛香。
「訴えたいのは本当にマタハラなのか?帰りたい場所を取り戻したいんじゃないのか?」の麗、、。
「ま、いいわ」と言いつつ我を通す凛香が、今回、
「そもそも、、?」とコトの概要を観直す麗を、面倒がりながらも出した答え。
自信喪失のペーパー弁護士と、キャリアもあり押しの強い弁護士資格停止中の2人を
天秤にかけると、丁度良くなる――という忠守弁護士。
突き詰めれば人を信用しないで何でも一人で決める―・凛香の敵もまた自分なのかも知れないけれど、
この弁護士バッチの象徴のような、
公平で、二人を明るく照らしてくれる忠守@上川さんが素敵~

ラストで麗はアノ場所に立って、弱虫だった情けない弁護士の自分を確認しました....
目出度く「有難う」と感謝された凛香さん。
人を援けると言いながら、これはこの二人の成長物語なんですよね~






再放送に期待をかけていたら、やってくれました!
対照的な2人というのが柱ですね。
自信のないキョコたんが、どう成長するか。
BSドラマの「昨日のカレー、明日のパン」を見ていますが、どちらも溝端淳平が出ているという偶然。「都市伝説の女」にも出てたし、私が見る数少ないテレビドラマで遭遇する率がなぜか高いのでした。(笑)
そのくせ大人しいけど、粘り強く曲げないところも、
「ゼロベース思考」も、
実は恭子ちゃんそのもの、なんですよぉ~
このオリジナルのドラマ、ヒロイン像は、彼女たちに合せて創られたものですが、
ちゃんとイイところに焦点を合わせてくれたなあ~と思っています。
「昨日のカレー、明日のパン」第1回目を見逃しちゃったので諦めましたが、
溝端淳平くん、初めては映画DIVE!!でしたが、
このドラマでも彼の見せ場がちゃんと用意されているといいなあ~。