to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

護られなかった者たちへ

2021-10-30 18:16:26 | the cinema (マ・ヤ行)


2021年製作/134分/G/日本
原作 中山七里
脚本 林民夫/瀬々敬久
監督 瀬々敬久
佐藤健/阿部寛/清原果耶/林遣都/永山瑛太/緒形直人/吉岡秀隆/倍賞美津子
東日本大震災から9年後、宮城県内の都市部で全身を縛られたまま放置され餓死させられるという凄惨な連続殺人事件が発生した。被害者はいずれも善人、人格者と言われていた男たちだった。宮城県警捜査一課の笘篠誠一郎は、2つの事件からある共通項を見つけ出す。そんな中、利根泰久が容疑者として捜査線上に浮かび上がる。利根は知人を助けるために放火、傷害事件を起こしたて服役し、刑期を終えて出所したばかりの元模範囚だった。犯人としての決定的な確証がつかめない中、第3の事件が起こってしまう。

異様な連続殺人事件の死因と被害者の共通点――、このことから、
勘のいい方なら、阿部ちゃん演じる笘篠刑事よりも早い段階で
ミスリードをくぐり抜けて真犯人が予測できたのではないかと思います…。

序盤の映像から、悲しく重苦しく既に胸が涙でいっぱいになってしまって、
(堪えられるのだろうか?)と不安が過ぎりましたがついて行けました。

「生活保護」申請の実態「不正受給問題」などが明るみに出るころには
誰の心の中にもあって、日頃は大人しく眠っている正義の想いが胸の中で暴れだし、
と同時に、役所あるあるが渦巻いて、感情が揉みしだかれます。。。

瀬々監督は、弱者が悪に転じる時を訴えるのがとても上手いと思うのですが、それと共に、
いつもキャスティングの秀逸さに惚れ惚れするのです。
清原果耶ちゃんは以前よりお気に入りで、ほぼ彼女の作品は視聴していますし、
今回もまた個人的にお気に入りの役者さんが大勢キャスティングされていたのも嬉しかったです。
中でも瑛太、緒形直人、吉岡秀隆の役人三人衆は凄いとしか言いようがない💮!!!
よくぞこの3人‼でした👏

残念ですが日本に限らず、世界的にも大規模災害はこれからも増えていくでしょう…。
その時護られるべき者が直ぐに護られる、瞬発力を持つ社会が来ますようにと
心からそう願います。


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2 コメント

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脇役が実力者ぞろい (ituka)
2021-11-02 21:24:00
予告編のイメージが重すぎて
こういう映画は心を無にしないと疲れそうで観に行ってないですけど
動画配信されたときに必ず観たいと思っています。
見どころは倍賞美津子ですかね~( ..)φメモメモ
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itukaさ~ん♪ (kira)
2021-11-03 13:30:50
そうなの・・・
でも、その重さは、中盤からはちょっと違って来ます。
怒って泣いて、少しだけアタタカイ・・・
いい作品ですので是非♡
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