地球温暖化?過放牧?「黄砂と気候変動」
―北東ユーラシアで何が起こっているのか―
北東ユーラシア内陸部に広がる乾燥地域は温暖化の影響を最も大きく受ける地域の一つです。そこで発生する黄砂は、発生源地域周辺の農業生産や生活環境にしばしば重大な被害を与えるばかりでなく、大気中に浮遊し、黄砂粒子を核とした雲の発生・降水過程を通して地球全体の気候に影響を及ぼしています。黄砂現象は従来、自然現象であると理解されてきましたが、近年ではその頻度と被害が甚大化しており、急速に広がりつつある過放牧や農地転換による土地の劣化等との関連性も指摘されています。
しかし、本当に過放牧が原因なのでしょうか?気候変動との因果関係はないのでしょうか?そういった疑問を研究者の方に分かりやすく解説していただきます。
[日時] 2008年6月5日(木)午後6時30分から9時まで
[場所] 北海道環境サポートセンター多目的ホール
(札幌市中央区北4西4-1番 伊藤・加藤ビル4階)
[プログラム・講師]
● 黄砂発生の自然要因と人為的要因
星野 仏方氏 (酪農学園大学生命環境学科環境リモートセン
シング室准教授)
● 気候変動と北東ユーラシア
杉本 敦子氏 (北海道大学大学院地球環境科学研究院教授)
[参加費] 500円(当日、受付でお支払いください)
[定員] 100名程度
[申込] 必ずお申込みください!
お申込みは、電話・FAX(お名前・所属・ご連絡先をご記入く
ださい)で下記にお願いします。
北海道環境サポートセンター
電話:011-218-7881(平日午前10時から午後6時まで)
FAX :011-218-7882
[主催] 財団法人北海道環境財団
(北海道地球温暖化防止活動推進センター)
[講演予定要旨]
● 星野 仏方氏
(酪農学園大学生命環境学科環境リモートセンシング室准教授)
■黄砂発生の自然要因と人為的要因■
地球温暖化に伴い、ユーラシア内陸ではますます乾燥化が進んで、オアシスの縮小、湖沼の消失、河川の水が枯れる、地下水位の引き下げ、土壌が痩せて、草原の退化と砂漠化などの現象が起きている。その代表的環境問題の一つはアジア内陸で発生する黄砂である。黄砂は近年増加傾向にあり、元々の発生地域(黄土高原、タクラマカン砂漠など)が内モンゴルの草原まで広がっている。そこに一体何が起こっているのか?遊牧民は一体何をしてしまったのか?ここでは、人工衛星のデータから得られた最新の調査・研究結果をもとにその原因を明らかにする。当日は、講師が主役となって2007年4月29日にテレビ朝日系列で放送された素敵な宇宙船地球号「故郷が砂漠になる日」も上映する。
● 杉本 敦子氏
(北海道大学大学院地球環境科学研究院教授)
■気候変動と北東ユーラシア■
北東ユーラシア内陸部に広がる乾燥地域は温暖化の影響を最も大きく受ける地域の一つである。そこで発生する黄砂は、エアロゾルと呼ばれる大気中の微細粒子となり、地球環境に少なからず影響を及ぼすが、その詳細は充分にわかっていない。北
東ユーラシアは降水量の少なさ故、地球上最大規模の永久凍土が存在し、他の地域には見られない植生や水循環過程が生態系を形成している。そして、その永久凍土の南限で、森林帯から草原や砂漠への植生の遷移や変化が起こっている。また、さらに高緯度地域には森林とツンドラ(湿地)の境界域が存在し、土壌中に蓄積する炭素の分解でCO2やメタンなどの温室効果ガスの放出量の増大も懸念されている。
―北東ユーラシアで何が起こっているのか―
北東ユーラシア内陸部に広がる乾燥地域は温暖化の影響を最も大きく受ける地域の一つです。そこで発生する黄砂は、発生源地域周辺の農業生産や生活環境にしばしば重大な被害を与えるばかりでなく、大気中に浮遊し、黄砂粒子を核とした雲の発生・降水過程を通して地球全体の気候に影響を及ぼしています。黄砂現象は従来、自然現象であると理解されてきましたが、近年ではその頻度と被害が甚大化しており、急速に広がりつつある過放牧や農地転換による土地の劣化等との関連性も指摘されています。
しかし、本当に過放牧が原因なのでしょうか?気候変動との因果関係はないのでしょうか?そういった疑問を研究者の方に分かりやすく解説していただきます。
[日時] 2008年6月5日(木)午後6時30分から9時まで
[場所] 北海道環境サポートセンター多目的ホール
(札幌市中央区北4西4-1番 伊藤・加藤ビル4階)
[プログラム・講師]
● 黄砂発生の自然要因と人為的要因
星野 仏方氏 (酪農学園大学生命環境学科環境リモートセン
シング室准教授)
● 気候変動と北東ユーラシア
杉本 敦子氏 (北海道大学大学院地球環境科学研究院教授)
[参加費] 500円(当日、受付でお支払いください)
[定員] 100名程度
[申込] 必ずお申込みください!
お申込みは、電話・FAX(お名前・所属・ご連絡先をご記入く
ださい)で下記にお願いします。
北海道環境サポートセンター
電話:011-218-7881(平日午前10時から午後6時まで)
FAX :011-218-7882
[主催] 財団法人北海道環境財団
(北海道地球温暖化防止活動推進センター)
[講演予定要旨]
● 星野 仏方氏
(酪農学園大学生命環境学科環境リモートセンシング室准教授)
■黄砂発生の自然要因と人為的要因■
地球温暖化に伴い、ユーラシア内陸ではますます乾燥化が進んで、オアシスの縮小、湖沼の消失、河川の水が枯れる、地下水位の引き下げ、土壌が痩せて、草原の退化と砂漠化などの現象が起きている。その代表的環境問題の一つはアジア内陸で発生する黄砂である。黄砂は近年増加傾向にあり、元々の発生地域(黄土高原、タクラマカン砂漠など)が内モンゴルの草原まで広がっている。そこに一体何が起こっているのか?遊牧民は一体何をしてしまったのか?ここでは、人工衛星のデータから得られた最新の調査・研究結果をもとにその原因を明らかにする。当日は、講師が主役となって2007年4月29日にテレビ朝日系列で放送された素敵な宇宙船地球号「故郷が砂漠になる日」も上映する。
● 杉本 敦子氏
(北海道大学大学院地球環境科学研究院教授)
■気候変動と北東ユーラシア■
北東ユーラシア内陸部に広がる乾燥地域は温暖化の影響を最も大きく受ける地域の一つである。そこで発生する黄砂は、エアロゾルと呼ばれる大気中の微細粒子となり、地球環境に少なからず影響を及ぼすが、その詳細は充分にわかっていない。北
東ユーラシアは降水量の少なさ故、地球上最大規模の永久凍土が存在し、他の地域には見られない植生や水循環過程が生態系を形成している。そして、その永久凍土の南限で、森林帯から草原や砂漠への植生の遷移や変化が起こっている。また、さらに高緯度地域には森林とツンドラ(湿地)の境界域が存在し、土壌中に蓄積する炭素の分解でCO2やメタンなどの温室効果ガスの放出量の増大も懸念されている。