「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

平和の大切さを忘れたヨーロッパは没落を早める<2024/08/12

2024-08-12 16:31:45 | ヨーロッパ

ヨーロッパほど戦争の多い地域はありません。
今の国のあり方を見てみると理由が良く分かります。
小さな国が、ごちゃごちゃと沢山あります。
ヨーロッパの人口
https://ecodb.net/ranking/area/D/imf_lp.html
この表は、ややおかしく中央アジアやコーカサスまで含めています。アゼルバイジャンはヨーロッパでないでしょう❓
ヨーロッパと言う意味でロシアとウズベキスタンを除外すると人口3000万人以上の国は、たった7か国しかありません。
人口1000万人以上でやっと14か国。
人口500万人以下の国が、33位~51位まで並びます。

つまり我が強く自己主張の強い国ばかり沢山あることになります。
こういった国々がごちゃごちゃと大昔から抗争を繰り広げ、時には大きな戦争に発展しました。
第1次大戦前の地図。
https://www.kaizenww1.com/210borders.html
国の数が、すごく少ないでしょう。
その後、小国が沢山出来ました。

その過程で第1次世界大戦と第2次世界大戦が戦われました。その結果、出来上がったのが今のヨーロッパ地図です。
だからヨーロッパでは戦争があるのが普通で、戦争がなくなった第2次大戦後は非常に珍しい時代です。

イギリスが植民地帝国を建設できた大きな理由は大陸の戦争とは無関係な立場でいられたからです。ヨーロッパの国々が戦争に明け暮れる間に海外植民地を拡大して大英帝国の繁栄を築き上げました。

ヨーロッパが繁栄する前の時代は、中華帝国は常に世界の中心でした。そしてイスラム帝国や中央アジアの帝国の時代もありました。

ヨーロッパが繁栄する時代は、ごく最近のものです。
工業生産と技術の発展と海外植民地がそれを支えたと言えます。
ヨーロッパには、共に栄える発想がありません。
常に自分さえ・の国ばかりです。

戦後のヨーロッパの繁栄を支えたのは、ヨーロッパで大きな戦争が起きなかったのが一番の理由です。
第2次大戦が、どれほど世界の中でヨーロッパの政治的経済的地位を没落させたかは、言うまでもありません。
戦後の平和な時代が没落したヨーロッパに一定の繁栄をもたらしました。
科学技術や工業生産力の圧倒的な優位が、まだ残っていたからです。
しかし失われた第2次世界大戦前のヨーロッパの繁栄は戻りません。富の源泉の一つであった海外植民地が失われたからです。

『戦後の比較的長く続いた平和の時代が、ヨーロッパに一定の繁栄を再現させました。』

ところが❓
中国を始めとする第三世界が科学技術や工業生産力を発展させるに伴って、この部分でのヨーロッパの優位はかなり失われました。
今もその失われる過程にあります。
ここに戦争が加わると、どうなりますか❓

第2次大戦後、ヨーロッパに一定の繁栄を復元させた条件が全部、崩壊しています。
ただでさえ中国を始めとする第三世界が科学技術や工業生産力を発展がヨーロッパの地位を低下させつつありました。ここに戦争が加わると、それが加速すると言うことです。

ヨーロッパは、イギリスの産業革命から得てきた世界の中での政治的・経済的立場やシェアを失うのは、ほぼ確実と言えます。
おそらくそれに危機感を抱いた一部のヨーロッパの大国の指導者たちが、EU政府の枠組みを考えてEU政府を創設したのだろうと思います。
しかし制度設計が密室の談合で作られたので制度としては非常に不十分なものです。
それを改善しようという機運は、全くありません。
むしろEU政府への影響力を大きくして自分たちが得をしようと言う国ばかりです。
こうしてEU政府は、機能不全に陥り何だか意味の分からないことになっています。

分かることは平和を失い、その大きな損失に気が付かないヨーロッパの没落が加速する事だけです。
おそらくEUは自己矛盾から機能不全のままか分裂するかどちらかだと思います。少なくとも政治的な機能も権力も失うと思います。

そうなると、残る国はどこですか❓
今のヨーロッパ諸国が忌み嫌うロシアだけです。
ちっぽけな小国の多いヨーロッパが、これに対抗するのは事実上不可能だと思います。
軍事同盟のNATOの枠組みは、今後も残ると思いますが。
世界の中ではヨーロッパは、その立場やシェアを低下し続けると思います。
https://www.kaizenww1.com/210borders.html
国境を廃止してヨーロッパが、一つの国にならないと今のヨーロッパの世界の中での立場やシェアを維持するのは不可能だと思います。

これほどちっぽけな国々に分裂しているヨーロッパが、一つの国にまとまることも不可能だと思います。
21世紀が終わるころには、ヨーロッパは大昔のように(産業革命以前)ユーラシア大陸の西に端の貧しい地域に逆戻りすると思います。

その時代に繁栄していた国や地域は❓
中国であり中央アジアでありイスラム圏です。
そこにアフリカやインドも加わるのでしょうね❓

日本もこのような時代の大きな流れを知るべきだと思います。そう考えるなら「G7」など「老人の寄り集まり」だと分かると思います。昔、金持ちだった老人クラブ!
大体、ユーラシア大陸の西の端の遠いヨーロッパと付き合ったところで日本には、メリットはほとんどありません。
むしろ悪賢いヨーロッパ人に騙されるだけです。

「歴史は繰り返す」と言います。
これから、21世紀にどんな歴史が展開されるのか、よく考えるべきですね❓
少なくとも欧米中心の時代は、もう終わったと知るべきです。


※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d


ドイツ経済が落ち込んだ理由(川口マーン惠美)<2024/08/12

2024-08-12 16:30:22 | ヨーロッパ

脱炭素に踊らされたドイツの「悲惨すぎる末路」…国際競争力が地に落ち、産業の空洞化も深刻、過度な中国依存が裏目
2024.08.10 川口マーン惠美
https://gendai.media/articles/-/135377?imp=0

※一部抜粋引用
ドイツ経済が落ち込んだ背景<川口マーン惠美<2024/08/12
https://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2024/08/12/031450

記事が長くなるので「一部抜粋引用」の記事に概要を抜粋しておきました。元記事は、やがて有料記事になりますので、その場合概要が分かるようにしておきました。

詳しくは、元記事を読んでください。
https://gendai.media/articles/-/135377?imp=0

川口マーン惠美の記事のいいところは、作家ですから素人にも分かるように簡単に書いてある点です。
難しいことは避けて、読みやすく書いています。
この点は、さすが作家だなあ・と思います。

メルケル治世16年の間にドイツが、どんどん劣化していった事情は、やはり川口マーン惠美さんの記事を引用しながら、以前書きました。その続編です。

ドイツ>脱原発神話の後に来た世界<2024/07/19
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/5b25978634205acb161c865b7992e26d
ヨーロッパを破壊しつつあるウクライナ紛争>NATO東方拡大のブーメラン効果<2024.05.22
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/7cfddd53cdde3abdefc22cbc073d1bba

これは、ざっくり書くとアメリカのドイツ叩きと連動している部分もあります。
ドイツ経済を支えていたのは、ロシアの安い原油と天然ガスです。
アメリカは、これをウクライナ紛争を利用して阻止しました。ドイツがロシアから輸入していた格安の天然ガスは、アメリカとノルウエー産のかなり割高な液化天然ガスに置き換わりました。
元に戻らないようにご丁寧に誰かが、爆破してもうドイツはロシアから格安の天然ガスを輸入することは出来ません。

『ノルド・ストリーム爆破、親ウクライナ勢力が実行かと米報道 ウクライナは否定』 2023年3月8日
https://www.bbc.com/japanese/64884512

そしてアメリカが妨害したいことが、もう一つあります。
ドイツと中国の蜜月関係です。
アメリカの中国封じ込め政策と明らかに反しているでしょう❓

そしてドイツ経済は、輸出がGDPに占める割合が極端に高いです。
エネルギーと中国貿易の部分から締め上げるとドイツ経済が悲鳴を上げるという仕組みです。

そしてそれに加えてドイツ国内の矛盾した政策が、ドイツ企業を更に苦しめました。
結果としてドイツ企業は海外進出が増えて、ドイツ国内では産業空洞化が進んでいます。

単にドイツを取り巻く経済環境が変化したからドイツ経済が落ち込んだとばかり言えない部分が、かなりあります。
アメリカの世界戦略の影響を相当、大きく受けていると思います。そこに外部環境の激変が加わったので、Wパンチで効いてしまったという事情のようです。

その意味で川口マーン惠美さんの記事は、ドイツ国内の部分は良く分かります。
アメリカの世界戦略の影響については、全く触れていません。

そして、これはドイツだけの問題ではありません。
ヨーロッパ全体に同じ問題があります。
それは何か❓

中国や第三世界が経済成長するにつれて、ヨーロッパ諸国が持っていた工業技術や工業生産における優位性が失われつつあると言うことです。
例えば日本とドイツの貿易量は、昔はかなりありました。
日本が輸入していたのは、ドイツの優秀な工作機械です。
今はそれは日本が製造できますからドイツの工作機械の需要は、ありません。結果、日本がドイツから輸入したい工業製品がなくなりました。
一方でドイツも日本から積極的に輸入するような動きもありません。
そのため昔に比べるとドイツと日本の貿易量は激減しました。
https://www.jftc.or.jp/kids/kids_news/japan/country.html
2021年
EU圏で国別で出てくるのは、ドイツだけです。
輸出2.7%、輸入3.1%
EU全体
輸出9.2%、輸入11.1%
EU全体が、このような地盤沈下が第三世界相手にあると思います。
◎◎◎2050年の予測
https://www.pwc.com/jp/ja/press-room/world-in-2050-170213.html
現在
『欧州連合(EU)は、27か国が加盟、人口約5億人、GDPは世界全体の2割近くを占める政治・経済統合体である。』
⇒『EU加盟27カ国が世界GDPに占める割合は2050年までに10%未満へ低下』
日本8位に低下、ガビ~ン❓


逆にドイツとの貿易量が増えているのが中国です。

『2023年のドイツの対中国貿易、輸出入ともに大幅減、中国への直接投資額は過去最高予測』
(ドイツ、中国、米国)2024年02月29日
https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/02/c7d66ce6c4218596.html

これに「待った!」をかけたのがアメリカです。

『米、25年には中国抜きドイツの最大貿易相手国に=商工会議所』
By ロイター編集
2024年2月8日午後 12:44 GMT+96ヶ月前更新
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/MM23727TZ5JQRFFRJYAQFN5JUE-2024-02-08/

様々事情はあるにせいよ、このような変化があります。
結構、ドイツはアメリカにネジを巻かれている部分があります。
高いアメリカ産の液化天然ガスをドッサリ!買わされてね❓

色々、裏事情が見えてくるでしょう❓
中国旦那のご機嫌を取りすぎたドイツが、アメリカ旦那から「お灸!を据えられた」構図が見えてきます。
これは、メルケル時代にドイツがアメリカに逆らった「懲罰」も兼ねています。
アメリカ旦那に逆らいすぎると❓
怖いんだから・・・

逆らえるのは、中国やロシアだけです。
まあ、2050年の「2050年の世界」の見通しを読んで考えるべきですね。
落ちぶれるのは、ヨーロッパやドイツだけではありません。
日本も相当、ひどかったですね❓

※2042年までに世界経済の規模は倍増
◎中国はすでに購買力平価(PPP)ベースのGDPが米国を抜き世界最大の経済大国に。
◎市場為替レート(MER)ベースでも2030年までに世界最大となる


※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d


EU政府に未来は、あるのか❓(フォン・デア・ライエン欧州委員長再選)<2024/08/12

2024-08-12 16:29:02 | ヨーロッパ

1回書いたことがありますが、EU政府の大きな欠陥は、欧州委員長(首相に相当)の選出方式が、EUの大国の密室での談合で決まる点です。
EU政府政府の一番大切なポストであるはずの欧州委員長がEUの大国の密室での談合で決まると言うことは❓
そこにあるのは、ボス政治であり民主主義とは、ほど遠いものです。
欧州委員長の選出にEU市民の声は一切反映されません。
そしていったん選出さると、ほぼ独裁者と言えるほどの強い権力を持っています。しかも任期は5年で解任規定は、多分ないと思います。
つまり❓
EU政府で行われているのは、欧州委員長の恣意的で独裁的な政治です。
閣僚に当たるポストもほぼ同様の方法で選出されます。
EU政府を構成する欧州委員長と閣僚は、このようなボス政治の結果選出され、自分たちの勝手な政治をやっています。

2024.07.26 川口マーン惠美
フォン・デア・ライエン「欧州委員長再選」の大きな意味…ヨーロッパは復活するのか、あるいはこのまま没落するのか?
https://gendai.media/articles/-/134474?imp=0
※一定期間が経過すると有料記事になります。

ハンガリーのオルバン首相をめぐるドタバタを見ると小学校のイジメに見えます。
(小学生の皆さん、失礼!)

そしてフォン・デア・ライエンの周囲には、「汚職、詐欺、越権行為、証拠隠滅、利益誘導などの嫌疑が複数」存在するようです。
チェック機能が働かないから、このようなバレたら違法な行為が簡単にできてしまいます。
「そういう人はいないだろう」と制度設計したら、「やっぱり、いました」と言う話です。

『奇しくも投票の1日前、欧州裁判所が氏に対して「情報開示」を命じた。何の情報かというと、21年、コロナワクチンの購買の際、権限のない氏が米ファイザー社のCEOと秘密取引をしたといわれるショートメールの中身だ。』
『EUが22年、23年分として、18億回分のワクチンを購入したのは、この不法取引のせいだとされる。18億回というのは、EUの人間がこれまで通りワクチンを接種するなら、一人10回分が賄える数である。』
『しかも破格なのは数だけではない。欧州委はこれまで、ワクチンの購入価格を公表していないが、この時、氏が軌道に乗せたワクチン購入の総額は350億ユーロで、しかもこれだけ大量に発注したのに、単価が15.5ユーロから19.5ユーロに膨らんだことがリークされている。』

『その後EUではワクチン熱は冷め、納入分は期限切れで廃棄。しかし後続分のキャンセルは不可で、しかも、たとえ受け取らなくても支払いは義務という契約だった(ただし、製造されなかった“幻のワクチン”の価格は、19.5ユーロではなく、10ユーロに値引きとか)。』

『この秘密取引について最初に報道したのが米ニューヨーク・タイムズ紙で、同紙はフォン・デア・ライエン氏とファイザー社CEOとの間で取り交わされたショートメールの公開を求めたが、欧州委は拒絶。その後、誰が何度、閲覧を申請しても叶わず、21年10月、腹に据えかねた緑の党の議員団が欧州裁判所に訴えた。』

これ一つとってもとんでもない大疑惑です。
しかし、このような疑惑は無視され欧州委員長に再選されました。
どこかの独裁国家ならあるかもしれませんが、EU政府の話ですよ。
しかも、これは単なる一例です。
フォン・デア・ライエン欧州委員長の周囲は!
『汚職、詐欺、越権行為、証拠隠滅、利益誘導などの嫌疑』
このような案件が多数存在するようです。

こんな調子でやっていたら、EU政府は(今既にそうですが)独裁政府になるでしょう。
ロシア政府だって、ここまでは酷くないと思います。
ウクライナ並みですね❓
だからフォン・デア・ライエンは、ゼレンスキーを絶対支持するのではないか・と疑いたくなります。

フォン・デア・ライエンがウクライナ絶対支持を決めればEU政府はウクライナ絶対支持になります。
一事が万事こんな調子でEU政府では、物事が決まります。

こんな事を報道する日本のマスコミは皆無でしょう❓
EU政府やフォン・デア・ライエンのことを、正しく素晴らしいと誤解するような報道の仕方でないですか❓

やっぱり、ちゃんとした人の見解を聞くべきだと思います。

EUやEU各国の集団ヒステリー的嫌ロシア⇒ウクライナ絶対支持の陰にあるのは、フォン・デア・ライエンの感情です。ヨーロッパの女性の政治家には、このタイプが多いです。
エストニアのカヤ・カラス
モルドバのマイア・サンドゥ
フィンランドのサンナ・マリン
スウェーデンのマグダレナ・アンデション
ドイツのアンナレーナ・ベーアボック
全部、似たタイプです。
フォン・デア・ライエンもドイツ人です。
こういった面々が黄色い声を張り上げて嫌ロシア親ウクライナの流れを作り出すのに大きく貢献しました。

そのうち、ヨーロッパ戦争も始めそうでしょう❓
それを防ぐべく停戦の調停に動いている少数の政治家は、なぜか男だけです。女は一人もいません。女は猛り狂っているのばかりです。

女は平和主義で戦争を嫌うのかと思いきや❓
ヨーロッパでは全然事情が違い、女が戦争に前のめりです。兵士は女性限定にした方が、いいのではないか❓
『軍国女たちに戦争をやらせて、男は逃げる❓』
そうしたら男は、死なないで済みます。

ウクライナもそうしたらいいと思います。
実際に女ばかり戦争に狩り出されたら、多分「戦争は止めましょうネ、皆さん💛」と言い出すのではないかと思います。自分たちは戦争に行かないから銃後で、戦争だ勝利を叫んでいます。


※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d


ウクライナ軍のクルスク侵攻作戦の理由とは❓<2024/08/11

2024-08-12 16:27:06 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

<最新の戦況>
クルスク戦線、ウクライナ軍は西部で進撃<ウクライナ紛争2024/08/11
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/7af4044ed0ac4ac21a9a828a47f84f1f

『ウクライナ軍のクルスク侵攻作戦の理由とは❓』
どの記事を読んでも誰のコメントを見ても不明です。
ドネツク州のウクライナ軍の苦境を放置してまで、今予備兵力のほとんどを動員してクルスク侵攻作戦を行う軍事的メリットや理由は、ないからです。
だから誰が考えても理由は分かりません。

つまり❓
クルスク侵攻作戦は軍事的な理由によるものではなく、政治的な理由によるものではないか・と推測できます。
(これが正しいとは言っていません。あくまで可能性の一つです。)

ウクライナの場合は政治的な理由による軍事作戦は時々あります。
最近の例だとヘルソン州ドネツク川東岸のクリンキー作戦です。無駄に兵士の犠牲を出しただけで何の効果もなく、今では誰も話さなくなりました。
一時期は、応援団が勇ましかったです。
「来年はクリミア攻撃だ!その橋頭保だ!」
と言う話を盛り上げてほしいから行った作戦です。
土台無理だと分かったので、今では誰も見向きもしません。
政治(ゼレンスキー)が作戦に口出しして、最終的に失敗に終わりウクライナ軍に大損害が出たケースもかなりあります。

ウクライナ軍の作戦計画が上手くいかないのは、政治主導になるケースが多いからです。
政治優先で軍事的合理性に欠けているからです。
もうこれは現在のキエフ政府に内在する不治の病と言うべき現象です。
はっきり言って、どうにもなりません。
そこに権力闘争が加わります。
これも独立後、ずっと続いてきました。
そもそもウクライナに世間並みの意味で「まとも」な政府が有った事は、ないような気がします。
いつも権力闘争、そこに腐敗と汚職が合体する構図です。

今回もお家芸の権力闘争の部分から見てみると、一応筋道の通る答えらしきものが見えます。

今のウクライナは2014年クーデター後は、以下のような権力構造になっています。
新興財閥+西ウクライナ過激民族主義者+極右+アメリカ
これが合体してウクライナの政治と社会を支配する構造を作り出したのが、2014年クーデターです。
簡単に言うとアメリカの傀儡政権です。

これ以外のグループは、逮捕投獄されるか追放されるか、大人しく隅にいるしかありません。
「新興財閥+西ウクライナ過激民族主義者+極右」の派閥の中で権力闘争が起きます。

最近、「領土を割譲しての和平もやむなし」の論調が一部で出てきています。
和平派もいることを示しています。

これに対しカチンコチンの徹底戦争継続派もいます。これが主流派でしょう。
その中の一部が今回のウクライナ軍のクルスク侵攻作戦を主導している可能性があります。

目的は、和平論を封じてロシアとの戦争を継続することです。クルスク侵攻作戦を実行してロシア国内を荒らしまわり、一時的にせよロシア領を占領すれば和平論などどこかに吹き飛ぶというわけです。

このグループがウクライナの国や国民のことを一切考えていないのは、東部戦線をほぼ放棄している点にあります。
自分たちの目的のためなら、国も国民もどうでもいいわけです。
このグループにとってウクライナの国土は西ウクライナであり、ウクライナ人は西ウクライナ人だけです。
西ウクライナ過激民族主義者が主に居住していたのが、第2次大戦後スターリンがポーランドに割譲させたポーランド領ウクライナ⇒西ウクライナです。
だから西ウクライナ以外は外国領=占領地のようなものであり西ウクライナ人以外は外国人みたいなものです。

これが分からないと、ウクライナ紛争のゴタゴタは理解できないと思います。
この西ウクライナ過激民族主義者集団と新興財閥を利用してアメリカが起こしたのが2024年クーデターです。
それを誤魔化すために今のキエフ政府を「民主主義の擁護者」に仕立て上げているわけです。

まあ、それは脇に置いておいてウクライナ政治権力の上層部のうち徹底戦争継続派が和平論を封じるためにクルスク侵攻作戦を強行したと考えると、一番筋道が通ります。

政治が動機ですから軍事的合理性が無視されているわけです。(⇒東部戦線を危険なまま放置する)

結果、和平ムードは吹き飛んで当分、戦争が続くのであろうと思います。
それでウクライナに何かメリットがあるかと言えば、デメリットしかありません。
クルスク侵攻作戦が一段落するころには、東部戦線の特にドネツク州の戦況は敗勢にまで悪化しているかもしれません。

それも主戦論者に取っては、どうでもいいことのようです。最悪ドニプロ川の西に退却してドニプロ川を天然の要害(防衛ライン)にして徹底抗戦する心算なのかもしれません。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


太陽系ダイヤモンド採掘の旅へ・・・<2024/08/11

2024-08-12 16:25:53 | アメリカ合衆国

厚さ18キロのダイヤモンドの層、水星の地下に存在する可能性 新研究
2024.08.02 Fri posted at 15:30 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35222332.html
ダイヤが土星に1000万トン? ガス惑星に「埋蔵」か
2013.10.10 Thu posted at 12:53 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35038340.html
卵大のホワイトダイヤ、史上最高30億円で落札
2013.10.08 Tue posted at 16:18 JST
https://www.cnn.co.jp/business/35038234.html

水星には厚さ18kmにも及ぶダイヤモンドの層が眠っている可能性があるそうです。
しかしながら❓
そのダイヤモンドの地層があるのは、地下約500キロの地点だそうです。

では、土星と木星はどうか❓
『ただしダイヤが生成されるのは、ガスの温度と圧力が極めて高くなる、惑星の核に近い部分。「あまりに深い場所なので、その部分の大気は宇宙船では観測できない」。土星には最大で1000万トンのダイヤが存在し得る』

海王星と天王星の場合・・・
『海王星と天王星には固形のダイヤがありそうだ』

どうやら採掘に有望なのは、海王星と天王星のようです。

問題は❓
海王星までの距離約45億km、ボリンジャー1・2号で30年以上で到達・・・
天王星❓
天王星は地球から約27億km~30億キロ
宇宙船:時速約60000キロ(第3宇宙速度)では直線距離で約6年

片道6年ならそれほど遠くないかもしれません。
そのうち「行く!」と言う人が出てくるかもしれません。

地球だと相当大きめのダイヤで卵大⇒史上最高30億円で落札

『ダイヤモンド最大手デビアス売却 英アングロ、計画発表』
2024年5月15日 17:27 発信地:ヨハネスブルク/南アフリカ [ 南アフリカ アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3519537
長年、ダイヤモンド市場を支配してきたデビアスが身売りするそうです。
余り、儲からなくなったようです。


※関連記事目次
項目「アメリカ合衆国」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce


「地殻変動」が起きた沖縄県議会選挙<2024/08/11

2024-08-12 16:24:23 | 日本の政治経済

私が書くより記事の方が内容が豊富で読む価値があると思います。
大雑把に言うと「イデオロギーでは、食えない」と言うことです。
他でも同じケースは、多々見られます。

産経新聞
(右巻は好きではありませんが、時々読み応えのある記事をアップしてくれるのが助かります)
玉城デニー派は総崩れ…「オール沖縄」大敗 那覇支局長・大竹直樹
正論9月号
2024/8/11 12:00
https://www.sankei.com/article/20240811-VNTIUPMGRFETHFDOYOXC3U6LSI/?outputType=theme_monthly-seiron


韓国>1台のEV自動車出火から大火災の恐怖<2024/08/11

2024-08-12 16:23:06 | 中国と東アジア

韓国自動車業界が大ブレーキ 1台のEV出火から140台が被害、誰が保障するのか 室谷克実
2024/8/11 12:00
https://www.sankei.com/article/20240811-PX7EP4DGZZELJHBKOYCISLRHS4/?outputType=theme_weekly-fuji

高層アパート(マンション)の地下駐車場で1台のEV車が出火して火災が発生しました。
『 韓国メディアが防犯カメラの映像をもとに報じたところによると、駐車中のベンツから白煙が噴出したかと思うと、たちまち炎に包まれ、次々と他の車に延焼した。

 鎮火までに8時間以上。およそ40台が全焼、100台以上が高熱により電気系統の故障などの被害を受けた。』

とこのような大事件になりました。
更には❓

『 走行中の車両運搬車で、搭載していたEVが突然出火し、車両運搬車も燃えてしまう事故が起きた。これも、誰が補償するのか、定かになっていない。車両運搬業者がEVの託送を拒否する可能性まで取り沙汰されている。』

『 日本の一般社団法人「次世代自動車振興センター」のサイトによると、2022年時点で、日本のEV保有台数は約22万台という。日本でEV火災、まして駐車中の自然発火といった報道にはめったに接しない。』

『 一方、韓国のEV登録台数は今年3月末に60万台に達した。そして韓国では23年だけで73件のEV火災が発生した。韓国ならではの事情(K事情)があるのかどうか。』

出火した車種は、ベンツで搭載していたバッテリーは中国メーカーのようです。

EV車に限らず、電動自転車その他でバッテリーからの出火事故は、海外では時々聞きます。

原因は、バッテリーの製造過程での不良品、あるいは少しの傷が出火の原因になります。
日本であまり聞かないのは、基本的に日本のメーカーが日本製のバッテリーを使用しているからだと思います。

しかし大容量蓄電池式方式の製品が普及するほど事故の発生リスクは高くなります。
韓国のEV自動車の場合は、中国メーカーの製造したバッテリーが出火原因である可能性があります。

いま日本でも電動自転車や電動バイクが普及しつつあります。当然EV車もあります。

バッテリーの製造国には、注意した方が無難なようです。
安いからと言って外国製のバッテリーを搭載した製品には、バッテリーが原因の火災のリスクがあります。

中国では、中古のバッテリーをそのまま再利用するケースが多いようです。劣化したバッテリーから出火して火災になるケースも聞きました。

電動自転車は気を付けないと危ないと思います。
価格が安いのは、外国製のバッテリーを使っているかもしれません。電動自転車やキックボードが出火する例も外国のニュースでは、あります。

※関連記事目次
項目「中国と東アジア」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f1f533ed01e2ff185e6b598bf5010540


2024MLB>8月11日>ジャッジとウイットJrは活躍、翔平は控えめ

2024-08-12 16:21:01 | MBL & プロ野球

以下、概要のみ
<ドジャース6-5パイレーツ>
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202408120000117.html
延長10回サヨナラ勝ち
大谷翔平
1回第1打席、初球外角高め速球、左飛
2回第2打席、1死二三塁、0-1から内角高め速球、浅い中飛
4回第3打席、1死二三塁、1-2から内角直球、一塁ゴロ
6回第4打席、2死走者なし、フルカウントから外角カットボール、三塁打
8回第5打席、1死二塁、0-1から二球目スライダーを遊飛
10回第6打席、1死一二塁、1-2から4球目外角高め直球三邪飛

ジャッジ
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202408120000358.html
3打数3安打1打点1四球打率.328、42号ソロ
ウイットJr
4打数2安打3打点1四球打率.347

※これでは文字を書く気力が出ません。
代わりにジャッジとウイットJrの活躍を楽しんでください。
ジャッジは、例年なら三冠王ペースです。
しかし今年は、NewスーパースターのウイットJrが出現したため三冠王は、かなり難しいです。運が悪かったですね❓
ジャッジ
(多分)290塁打、117試合
161試合なら399塁打ペース
69長打
161試合なら95長打ペース


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項目「MBL & プロ野球」目次③
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