「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ロシアのICBMの与太話とウクライナ紛争を自国軍の訓練の場とする国々<2024・11・22

2025-01-11 10:20:40 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

航空万能論GF
2024・11・21
『ウクライナ軍はクルスクで7kmも後退、ロシア軍はクラホヴェで国旗を掲げる』

戦況に関しては、記事を読んでください。
バイデン大統領が、アメリカのミサイルでのロシア領攻撃を認めました。これは、戦争拡大を恐れるアメリカが認めなかった事です。
早速、ウクライナは射程300kmのミサイルをロシア領に撃ち込みました。
これを待ち構えていたイギリスも自国製巡航ミサイルのロシア領攻撃を認めたようです。
ウクライナは、早速イギリスの「ストームシャドウ」でロシア領攻撃を行いました。

ロシアのお返しは、これまでよりは大型のミサイルでした。

ウクライナは、このミサイルをICBM(大陸間弾道弾)だと非難しました。しかしICBMは1万km以上遠くの都市を目標とするミサイルです。
たった1000km程度のウクライナ領にICBMを撃ち込むとすると、相当宇宙空間高く撃ち上げないと距離オーバーしてしまいます。
どうやって、ロシアはそんな器用なことが出来たんだろう❓と、不思議に思っていたら、単にウクライナのいつもの与太話でした。

ロシア側の発表では、極超音速の中距離の弾道ミサイル「オレシュニク」を試験的に使用したとのことでした。実験は成功したと「チクリ」と言っていました。
(射程1000~3000km)
※追記>ロイターの記事
2024年11月23日
『ロシア新型中距離弾、実戦下での試験継続 即時使用可能=プーチン大統領』

https://jp.reuters.com/world/ukraine/7Y4DVPBVYFLVRM4ONXGY3PYJHU-2024-11-22/
射程3000~5500km
欧州全域から米西部が射程距離内
今回は実験的使用、在庫あり即時使用可能、今後も生産継続
複数弾頭、複数目標同時攻撃可能
(と言う優秀なミサイルでした。ウクライナ領攻撃は性能と効果試験として便利だと言うことのようです。今後も試験を継続するようです。)


これが、アメリカのATACMSやイギリスのストームシャドウ攻撃の返礼だった訳です。
目標はドニプロ市の軍需工場だったようです。
こうも付け加えています。
「ロシアの軍事施設への攻撃で兵器の使用許可を出した国々の軍事施設に対して、ロシアは攻撃の権利を有する」との見解も併せて表明したようです。

★モスクワからロンドンまでの距離⇒約2900km★
アメリカは、もっと近いですが弱い方のイギリスに今回実験的に使用した新型の極超音速ミサイルを撃ち込むことが可能です。このミサイルは、ロシアから見てヨーロッパ全域を射程に入れる目的で開発されたのだろうと思います。

戦争を無責任に煽りまくっているイギリスも射程に入っていますから、「なんならイギリスに撃ち込んでも、いいんだけど・・・」と言うロシアの脅しでもあるわけです。

これはやむを得ないことでウクライナに武器支援している国は、全部ロシアが交戦国と認定をすることが出来ます。
ただ、それをやるとNATOとの戦争になりますから、これまではロシアは避けてきました。
イギリスを単独で交戦国と認定することが出来ますよ❓
こう言うことでしょうね。

ウクライナが気楽にロシア領にアメリカやイギリスのミサイルを撃ち込んでいれば、やがてはイギリス領にロシアの「オレシュニク」が飛んでいくかもしれません。音速の10倍の速度がカタログ性能ですから、迎撃はほぼ不可能です。
今のイギリスの「イケイケぶり」を見ていると、時間の問題のようにも見えます。

まあ、これはイギリスとロシアの問題なので個人的には、どっちでもいいです。イギリスもウクライナ紛争に関しては、滅茶苦茶煽りまくっていますから、ロシアもミサイルを何発か撃ち込むのも教訓として、いいことだと思います。
イギリスを見ていると大陸の端の更に西に位置するので自分たちは安全だと考えているのだろうと思います。
ミサイルからは全然安全ではありません。
そろそろ教育的指導が必要な段階かもしれません。
イギリスを静かにさせないとウクライナ紛争は終わらないと思います。

そしてウクライナは、またロシアにより強力な兵器を使用する口実を与えてしまいました。
今回、ロシアが攻撃したのはドニプロ市のミサイルを製造する工場だろうと思います。より強力なミサイルを使えば、ロシアがこれまで攻撃できなかったような軍事施設や軍需工場の攻撃が可能になります。

春過ぎにウクライナがロシアの石油精製施設をドローン攻撃して、石油精製能力の10%以上を破壊しました。
ロシアの返礼は、徹底的なウクライナ国内の発電所攻撃でした。原発以外は、ほぼ全部破壊されてウクライナの発電量の50%がなくなりました。今、どうにもならないのでポーランドやハンガリーなどから(足元を見られて割高な)電気を購入して不足の足しにしていますが、全然需要には足りません。夏前から計画停電をしながら、電力不足をしのいでいます。
ロシアの石油精製施設を攻撃して破壊しなければ、ロシアも発電所攻撃は、それまで控えてきましたから、やらなかったと思います。
ここでもわざわざロシアに重要インフラ攻撃の口実を与えてしまいました。
(あほ!だと思います。また口実を与えました。)

(2)どうやらクルスクが、ロシアの友好国の軍隊の実戦訓練の場になっているらしい❓
クルスクは、ロシア領ですから当然ロシア国内です。
クルスクにいるウクライナ側の兵士たちは、ロシア側の解釈ではテロリストです。
(ウクライナにいるロシア兵は、ネオナチ=ファシストから人民を開放する解放軍なんだそうです。実際に、解放されて喜んでいるロシア支持のウクライナ人もいます。今、賛成でない人も含めて全員ロシア人になりましたけど・・)

つまりクルスクに兵士を送り込んでも、外国の戦争に干渉したことにはならないのがミソです。
北朝鮮は、1万人を超える北朝鮮軍を送り込んで実戦訓練を行っています。
ロシアが兵力不足だから北朝鮮が援軍を送っているのは副次的な話で、実際は北朝鮮軍の実戦訓練をして戦闘能力を高めるのが、主たる目的だろうと思います。
兵器の学習もあります。

どうやら、こうしているのは北朝鮮だけではないようです。中東やアフリカからも同じ目的で兵士を派遣している国があるようです。
特に自国軍の強化に迫られているのは、サハラ砂漠以南の弱小国です。
ここ数年で軍部のクーデターが起きた国は全部そうだろうと思います。軍事クーデターが起きた理由は、これらの国々はISやアルカイダ系のテロリストが浸透して深刻な内戦の危機が発生しているからです。
イスラム過激派は、散々中東方面で戦争をしてきましたから強いです。牧歌的なアフリカの貧乏国では対処できません。
だから軍事クーデター後、ロシアに接近してロシアの援助と支援を受けています。これらの国々にしてみるとクルスクに自国の兵士を送り込み、現代戦の実戦訓練とノウハウを学ぶには格好の舞台であるわけです。

ロシアの友好国の軍隊の実戦訓練の場になっているようです。
わざわざウクライナは、クルスクを荒らしに行って、これらの国々のサポートをしているようなものです。訓練相手になっているのは、ウクライナ兵です。

当分、戦争が終わりそうもないから、この際徹底的に有効活用しようという動きがあるようです。

 

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


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