「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

平和を志向する第三世界と戦争を志向する欧米<ウクライナ紛争2024・11・21

2025-01-11 10:19:30 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

CNN
2024・11・21
『ウクライナ、英巡航ミサイルでロシア領を初攻撃 報道』

アメリカに続いてイギリスも自国製巡航ミサイルでのロシア領攻撃を認めたようです。
確実に紛争は拡大するでしょうね。
既にバルト海の海底では通信ケーブルの破壊などの破壊工作などが起きています。

一方で、中国やブラジルを中心に戦争を調停しようとしています。欧米は、完全無視です。

ウクライナ紛争とガザ紛争で欧米が見せた極端なダブルスタンダードは、欧米の差別的な紛争に対する態度を際立たせました。
一番簡単なことを言うならヨーロッパは、中東やアフリカからの難民の受け入れを、概ね拒否しています。
ウクライナ難民は、どうでした❓
無条件に最大700万人くらいの難民を受け入れました。
これは、人種差別ですね。ウクライナは良い、アフリカ・中東はダメ。そこに合理的な理由は、ないでしょう。
第三世界は、欧米との距離をさらに遠ざけつつあります。

それは結果として第三世界同士の結びつきを強化します。

産経新聞
2024・11・21
『中国がイラン原油9割を輸入 武装勢力の活動支える恐れ警告 米議会諮問委報告』
『中国ブラジルが関係格上げグローバルサウス結束強化』

ウクライナ紛争とガザ紛争を見た第三世界の国々は「明日は我が身」を、再認識したと思います。
ウクライナ紛争は特にひどいですね。
アメリカのロシアに対する侵略と言っていいと思います。
それにイギリスとEUが加担する構図が鮮明に見えます。
ロシアがNATOと戦っているうちに、第三世界が自分たちの関係を強化する動きを示すのは、当然と言えます。

20年前なら欧米の横暴の前に第三世界は、口をつぐんでいるしかありませんでした。悪いと分かっていても、見て見ぬ振りをするしかありませんでした。
その一番の例が、イラク戦争(2003年)です。
サダム・フセインを悪と決めつけ、一方的に戦争を仕掛けて攻め潰しました。その後NATOの軍事介入は、リビアからシリアと続きました。

今は、第三世界の国々の世界における政治力と経済力が大きく伸長しました。
中国、インド、ロシア、ブラジルその他の国々です。

欧米は、ロシアの天然ガス・原油、イランの原油を禁輸しています。
ロシアの天然ガスは、中国が購入しています。
ロシア産原油は、インドが購入しています。
イラン産原油は、中国が購入しています。
欧米の禁輸による締め付けが利かなくなりました。

それどころか、イランの武器がロシアに輸出され、北朝鮮からは大量の武器がロシアに輸出されています。
おまけに北朝鮮は、1万人を超える兵士をロシアに派遣してロシアを支援する傍らで、自国軍の実践訓練に利用しています。
北朝鮮とロシアは、準軍事同盟関係を構築しました。
ロシアはイランとも関係を強化しています。

その一方で中国も第三世界の国々との関係を強化しつつあります。

欧米は、第三世界から白い目で見られ積極的に欧米との関係を深める国は、ほとんどありません。むしろ遠ざかっていきます。
そして距離を近くする相手が、中国でありロシアです。

簡単に言うと欧米は、世界政治の中で第三世界に徐々に劣勢になりつつあります。
欧米が、世界の中で大きな勢力を持てたのは、工業生産力であり進んだ技術力であり、大きな経済力と軍事力です。

ほぼNATOとの戦争であるウクライナ紛争を見るなら、通常戦争においては、NATOの弱体化ははっきりしています。
ヨーロッパにロシアとの地上戦を戦える国は、ありません。アメリカが参加しないと戦争にならないと思います。なぜなら劣勢にはありますが、ヨーロッパの地上戦の兵力を全部かき集めてもウクライナ軍ほどの強さがないのが見えるからです。

イラクを数の力を頼って叩き潰したような無法は、ロシア相手には通用しないことが、はっきりわかりました。
中国を相手にしたらNATOは、もっと劣勢になると思います。

団結すれば欧米に対抗できることをロシアが証明したと言えます。だから団結の動きを強めるという、当然の流れが出来上がっています。

アメリカの裏庭の南米ではアメリカは嫌われています。
過去の南米でのアメリカの振る舞いを南米諸国は覚えています。分からない人は調べてください。
ブラジルやペルーは、中国との関係を強化しています。
アメリカより中国を頼る国が多いと言うことです。

南米ですらこうなら中東やアフリカは、もっと中国を頼るでしょう。中東からアフリカは、旧ソ連時代からロシアとの関係もあります。

理由は、民主主義を主張しながら実際には欧米は、植民地主義や帝国主義の色彩を色濃く残しているからです。侵略しよう・支配しようとします。要は収奪の対象にしようとします。
だから欧米以外の国々から嫌われるという分かりやすい構図があります。

日本は欧米の側に立っています。
それが正義だと主張する人が多いです。
しかし、本当にそうなのかを、もう一度考え直すべきでしょうね。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。