「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

南ドネツクのウクライナ軍の守備が崩壊し、ロシア軍がヴェリカ・ノボルシカに迫る<2024・11・22

2025-01-11 10:24:06 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

航空万能論GF
2024・11・22
『侵攻1002日目、今度はヴァリカ・ノボルシカ方面の防衛ラインが崩壊か』

https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-1002nd-day-of-the-invasion-the-defense-line-in-the-velika-novosilka-area-may-have-collapsed/

航空万能論の管理人は、ウクライナ支持の立場ですので「かなり」控えめな表現です。
しかし、現実には南東のウクライナ軍の要塞ヴフレダルが陥落した時点で、南ドネツクの勝敗は決まっています。
ヴフレダルの要塞を中心とするウクライナ軍の防衛ラインを突破されると、その後方にウクライナ軍の防衛ラインがないからです。

アウデイーイウカが陥落した後、ロシア軍が西に進撃し始めてポクロウシクまで40kmの距離を、7km東地点までロシア軍が進撃するのに要した時間は、9月に到達していますから半年弱です。
それでもアウデイーイウカの西には、多少の防衛ランと拠点になる集落が結構ありました。

ヴフレダルの西と北は条件が悪く、防衛ラインは全くありません。広い畑地帯なので集落もまばらです。
南ドネツクに関しては、相当後方に防衛ラインを建設してロシア軍を迎撃するしか方法が、ありません。

と言って南ドネツクもかなり広いエリアですからロシア軍も一気に全域を攻撃して制圧する事は出来ません。
だから東と南のロシア軍の占領地に近い地域から順番にロシア軍が進撃しています。

最近の焦点になっていたマリンカ西のクラホベは、市街地の東半分をロシア軍が占領して、クラホベの南のポケット地帯もロシア軍の三方向包囲が完成しました。もう、このエリアのウクライナ軍は抵抗不能です。
大きなカフホカ貯水池の南のかなり広いエリアは、そう遠くないうちに全域をロシア軍が制圧すると思います。

この方面に目途が立ったので、次は西と言う分かりやすい順番です。
もうすでにロシア軍は、ヴフレダルから西のウクライナ軍の大きな拠点のヴェリカ・ノボルシカまでの3分の2位西に位置するルートT-0509沿いの拠点のゾロタ・ニヴァは、10月の早い段階で制圧しています。
ここから北の方に攻め上がっていましたが、北がもう大体制圧できますので、西のヴェリカ・ノボルシカに向かって進撃を始めました。
これが、現在の状況です。

一気に5kmくらい面的に前進して、最も近いロシア軍部隊はヴェリカ・ノボルシカから1km地点まで迫っています。
その西でもロシア軍は、北上する気配を見せています。
ザポリージャ州ノヴォダリウカやドネツク州リヴノビル方面です。

このエリアは、ドネツク州とザポリージャ州の州境付近です。ドネツク州の一番南では、ロシア軍はザポリージャ州まで突破しつつあります。
そしてヴェリカ・ノボルシカの補給路である南北に走るルートT-0518まで接近しています。今のロシア軍の進撃スピードだと、すぐに遮断してしまうと思います。これで主要な補給路がなくなります。

もう一本の補給路は、ザポリージャ州からくるルートO-0510です。この道路も西のリヴノビカやノヴォダリウカ付近からの砲撃範囲に入りつつあります。ドローンなら簡単に補給トラックを攻撃できます。

ロシア軍の常とう手段である補給を妨害してウクライナ軍を弱らせつつ三方向から包囲する作戦が着々と進行中です。ヴェリカ・ノボルシカの北で西に進撃しているロシア軍が、もう少し西に進撃すれば三方向包囲が完成します。
このエリアも時間の問題です。1か月も、もつかもたないかでしょう。

今の調子だと年内には南ドネツクの大部分をロシア軍が制圧する見込みです。

中部ドネツクもセリダブ南方面をロシア軍が西に進撃すると思います。そうなれば、ポクロウシクの南のドネツク州は、全域をロシア軍が制圧する事になります。

ロシア軍は、徐々に南方面から北上してポクロウシクに迫る態勢を作ると思います。
ここももう少し西に行くとドニプロ州とドネツク州の州境です。州境方面までロシア軍が進撃して北上すると、やっぱり三方向包囲が完成するという仕掛けです。
タネも芸も何もない単純な戦術ですが、兵力が枯渇し武器が不足しているウクライナ軍には、なすすべがありません。

ドネツク州が、こんな状況(敗勢)にあるのに未だにクルスク侵攻作戦に追加の兵力を投入し続けているゼレンスキーとシルスキーを、どう思いますか❓

キエフ政府と参謀本部は正気を失っているとしか言えません。
もうドネツク州放棄を決めているのかもしれません。
問題は、ドネツク州だけでは終わりません。
特に防衛ラインも準備されていなければ、ロシア軍は隣のザポリージャ州にもドニプロ州にも進撃を続けると思います。
ドネツク州防衛のために緩衝地帯が必要である!
ドニプロ川まで進撃するんでないですか❓

ドニプロ川までロシア軍が進撃するかもしれないと私が最初に書いたとき、ホラ話か冗談くらいに思ったでしょう❓
あと半年も戦争を続けたら、ロシア軍はドニプロ川まで進撃すると思います。
つまりドニプロ州も制圧すると言うことです。
ここまで行けば、ドネツク州の緩衝地帯が確保できますから、ドニプロ川の西岸には行かないと思います。

ウクライナ参謀本部の深謀遠慮によれば、このような状態を想定しているのかもしれませんね❓
(ドニプロ川の西までは、こられない!だから、ウクライナ防衛に成功したウクライナが勝利した!⇒ロシアはウクライナ全部を占領するのに失敗した。)


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