沢山ありますが、日本に直接・深刻に影響のある部分。
(1)ジェット戦闘機
地上の防空ミサイルの射程範囲では、標的でしかありません。戦闘艦の防空ミサイルでも同じです。
ステルス性能のあるF-35が実戦で運用できるのは、だいぶ先だと思います。
F-15を主力戦闘機にするしかありませんから、従来の用途の通り爆撃機を迎撃するのと敵戦闘機を迎撃する能力しか期待できません。
今、F-35のカタログに書いてあるであろう機能は期待しない方が無難です。
むしろF-15の機数を増やすべきでしょうね。
(2)戦闘艦
これは従来の観念が否定されたと言っていいと思います。
ロシアの黒海艦隊の戦闘艦は、安物の急造のウクライナの海上ドローンで、ほぼ壊滅しました。
ロシアの黒海艦隊が無能だから、こうなったのではなく・・
防御が難しく、現在有効な対策がないから・こうなりました。
アメリカ海軍だろうと海上自衛隊だろうと同じだと言うことです。
あろうことか❓
停泊中の護衛艦が、こっそりドローンに写真撮影されてネットで公開されていました。
自爆ドローンだったら、どこか破壊されています。
海上ドローンの発見が難しいのは、レーダーに映らないからです。
しかも外観を見て分かる通り作るのにそれほど技術は要りませんし、価格もミサイルに比べると激ヤス!だと思います。
こんな安物の兵器で何百億か何千億の戦闘艦が撃破されてしまいます。
発見が難しいのは、昼間は波間に隠れて夜静かに行動すると目視発見が困難だからです。
360度、人間が目で監視するしか方法がありません。
密かに忍び寄られて❓
ドカン!!!
こうしてロシアの黒海艦隊は、戦闘艦をほぼ失いました。
安物の段階で航続距離は、1000km以上はあります。
もう少し高級で航続距離2000km位のを作られて攻撃されたら、守れますか❓
これは、アメリカ海軍でも同じです。
中国本土から1000km以内なら、楽に射程に入ると思います。こんなのを多数、断続的に投入されたらどうなります❓
もう少し近寄れば、ミサイルが襲撃してきます。
イランの安物のドローンでも、航続距離は1000kmはあるようです。
最近はジェットエンジン搭載型を実用化したんだとか!
安物の兵器でこれまでは無敵の威力を発揮してきた戦闘艦やジェット戦闘機が、撃破される時代です。
(3)射程1000kmのトマホークを1000発導入するんだそうです。
射程300kmの地対艦ミサイルを無数に配備した方が、防衛には役に立つのではないですか❓
防空ミサイルも同じです。
ドローンを迎撃する兵器は、近い距離ならレーダー照準の2連装12.7ミリ機関銃。
やや遠い距離ならやはりレーダー照準の20ミリか30ミリ機関砲です。
※歩兵部隊には、出来るだけ強力な散弾銃を取り敢えず配備しなければなりません。
ウクライナの例を見るなら10人程度の小部隊に1丁のポンプ式散弾銃は必要でしょうね❓
歩兵部隊には常時携帯出来て自分を守る武器がこれしかないからです。そして実戦部隊では射撃優秀な兵士を選抜して射撃訓練をさせているそうです。その部隊を守るのはショットガンを打つ兵士の技能にかかっているからです。
これは大至急、必要なことです。
兵士を狙うドローンは実用化されています。
兵士が自分を守る武器は、ありません。
そして日本も安物のドローン兵器を開発して装備しなければ、なりません。
航続距離2000kmの海上ドローンなど、最高でしょう❓
値段の安い兵器を無数に備蓄しなければ、日本防衛は出来ないと言うことです。
ハイテク超高額兵器少数では、土台無理だと分かります。
レバノンのヒズボラがロケットを15万発備蓄してイスラエルとの戦争に備えているそうです。
最終的にイスラエルが勝にせよ、15万発のロケットを全部迎撃するのは無理だ・とイスラエル自身が言っています。
つまり専守防衛をしようと思うなら、こうするべきだと言うことです。
兵器を安物にすれば、トータルの軍事費だって安くなるはずです。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27
※関連記事目次
項目「アメリカ合衆国」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce