2025年1月20日が次期トランプ大統領の就任式です。
それに向けて次期政権も動きを見せています。
まずは、米露首脳会談の日程調整が本格化しました。
産経新聞
トランプ氏とプーチン氏、近く電話会談か 米次期補佐官、ウクライナ兵力不足を問題視
2025/1/13 08:43
https://www.sankei.com/article/20250113-LU7WABIBI5LTXN2JXVVUDI45WI/
時事通信
プーチン氏と近く電話会談 次期米高官「数週間以内に」
2025年01月13日07時20分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025011300142&g=int
ここまで話がはっきりしているのにロイターには記事はありません。代わりにあるのが・・・
ロイター 2025年1月13日
ゼレンスキー氏、北朝鮮捕虜解放に前向き ウクライナ兵と交換が条件
https://jp.reuters.com/world/ukraine/XUKCAUVVXZPXPKEEY4VYIHVKZM-2025-01-13/
ロイターが無視しているのは、イギリス政府がウクライナに深く関与し戦争継続を目論んでいるからです。CNNも同じです。バイデン=米民主党の意向を重視しています。だからロイターやCNNの記事は、北朝鮮捕虜の話が目立つところに出ています。
時計の針は、もう回っており元には戻りません。ヨーロッパや米民主党は、どうしてもそれを認めたくありません。
しかし、1月20日に第2次トランプ政権が発足します。
否応なくトランプの政策が遂行されていきます。
西側の旧式の政治家たちは、トランプ氏の考えを全く理解していないように見えます。旧式の東西冷戦思考から抜け出せません。その代表がバイデンさんであり米民主党です。これはヨーロッパを最重視する考え方です。
一方、トランプ氏の考えは全然違います。米国第1主義を防衛の面からみると、北米防衛第1主義です。
以前にも書きました。重要度は❓
【北米大陸>グリーンランド>イギリス>ヨーロッパ】です。
何故、トランプ氏はグリーンランドの購入話を持ち出して、グリーンランドに拘るのか❓
<北極圏を中心に置いた地図>
https://www.nipr.ac.jp/aerc/map/Arctic%20Region_2015oct_low.pdf
トランプ氏が見ているのは、この地図です。
米民主党やヨーロッパは、大西洋を中心にした地図を見ています。
トランプ氏がヨーロッパでなく、北米大陸の防衛を重視しているのは、明らかです。
時代が変わりつつあります。
北米大陸の防衛を考えるなら、グリーンランドは北極海に影響力を持つ要です。
逆にグリーンランドをロシアが支配したらどうなります❓
ロシアの脅威が直接カナダに及びます。
グリーンランドは、アメリカにとって北米大陸防衛のためには絶対に手放せない土地なのです。あれほどまでにトランプ氏がグリーンランドに拘るのは、これが最大の理由です。
カナダに対する態度も理解できるでしょう❓
「カナダはアメリカの51番目の州になればいい!」
アメリカの更にロシアよりにカナダがあります。
結局のところ、カナダの防衛はアメリカがやることになります。「だったら、アメリカの州になれ!」と言っているのです。
こう聞けば、一見トランプ氏の奇矯とも思えるグリーンランドやカナダに対する発言の意味が分かると思います。
逆に歴代アメリカ政権が、全くグリーンランドを重視しなかった事が不思議に思えます。
だからトランプ氏は、ヨーロッパが考えているより遥かにヨーロッパを軽く見ていると思います。
地図を見れば、アメリカ防衛に必要なのは・・・
スカンジナビア半島、アイスランド。その次が、やっとイギリスです。ヨーロッパは、更にその後です。
この順番をヨーロッパが理解せずトランプ氏に逆らえば、トランプ氏はヨーロッパを更に軽視すると思います。
地図を見て考えれば、ヨーロッパをアメリカ軍が防衛するならその経費をヨーロッパが負担するぐらい当然でしょう❓
トランプ氏がヨーロッパの防衛費に関して発言しているのは、この事です。
これまでの歴代アメリカ政権は、東西冷戦時代の名残でヨーロッパを重視してきました。しかし、東西冷戦は随分昔に終わっています。今のロシアに昔の旧ソ連のような巨大な軍事力も経済力もありません。勢力拡張志向もありません。
だから、トランプ氏はロシアを隣人として見ていると思います。付き合いにくいけれど、隣人とは隣同士ですからほどほどの付き合いは必要です。
トランプ氏の大嫌いな中国との対立を考えるなら、ロシアと敵対しない関係は不可欠です。
だから、トランプ氏はロシアとの外交関係の復活に向けて動いています。
これは、単にウクライナ問題のためだけではありません。
もっと大きなアメリカの世界戦略の中での一つの動きです。
まずは、ロシアとの敵対関係の解消に動くでしょう。
世間で言っていることは、随分ズレテいませんか❓
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項目「アメリカ合衆国」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce