「北の山・じろう」日記

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クルスク戦線、ロシア軍の本格反攻が続き進撃中<ウクライナ紛争2025・01・15

2025-01-15 19:25:59 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

航空万能論 2025・01・14
『ウクライナメディア、クルスクの攻勢規模と成功は誇張されたものだった』
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-media-size-and-success-of-kursk-offensive-exaggerated/

ウクライナ側が、ウクライナ軍の攻撃について思いっきり!ハシャギ過ぎ、その後北朝鮮兵の捕虜問題で話題をそらしました。
だから、何となくウヤムヤになっていますが、ウクライナ軍の攻撃は線香花火にすらならず、何となく無いことになってしまいました。西側のメデイアも散々、囃したのですが「応援」だけでは、ダメなようです。

ほぼ同時にロシア軍の新年の攻勢が始まりました。しかし、規模を見ると接触戦の相当長い範囲で一気に攻撃しています。場所は、マラヤ・ロクニャ(Malaya Loknya)の西側とスジャ(Суджа)の南側と東南側です。
航空万能論の戦況図が4枚あり、毎日ロシア軍が進撃しているのが分かります。毎日、kmの単位です。
塹壕や陣地のある地域ですからウクライナ軍の(多分、あった)防衛ラインは、完全に突破されています。

(1)マラヤ・ロクニャ(Malaya Loknya)の西側
本格的に始めたのは、クリスマス明けの8日からでしょう。8日と9日の二日で仰け反るような進撃ぶりです。
マラヤ・ロクニャの西側1km位まで一気に肉薄しました。
次の日は、その南5km位の地点を突破中です。
その方向の先には、スジャ(Суджа)があります。スジャ(Суджа)市街の端まで目測10kmくらいです。
マラヤ・ロクニャの南側の補給路を遮断するというよりスジャを目指しているように見えます。
かなり南北に長い接触線を同時に進撃しているので相当な数の攻撃部隊が準備されていたようです。
見ていると、お先真っ暗に見えます。

(2)スジャ(Суджа)方面
こちらは不味いと言えば、もっと不味いです。スジャの市街地も結構広くて東西に目測7kmくらいあります。
この南と東から同時に攻撃しています。どっちも市街地に一番近い場所は1km以内です。ここも接触線が6~7km位ありますから、やはり相当な数の部隊が投入されていると思います。

(3)これを見ると年明けの大攻勢のためにロシア軍は、相当な数の攻撃部隊を準備していたようです。
冗談みたいなウクライナ軍の攻撃で目立ちませんが、戦況図を見る限りではロシア軍の目的は、マラヤ・ロクニャ(Malaya Loknya)とスジャ(Суджа)の同時攻撃のように見えます。
どっちも南北の大軍事拠点ですから、ここを落とされるとウクライナ軍は、撤退するしかないでしょう。

と言うようなウクライナ軍にとっては危機的なロシア軍の大攻勢なのですが❓
航空万能論のコメント欄を見る限りでは、余り危機感は感じません。
ウクライナ軍の各地での敗走を見て、ほぼ投げ槍なのかもしれません。

と言うようにクルスクのウクライナ軍にとっては、正念場と言うより終わりが近いように思います。
航空万能論の戦況図は、あくまで局地戦を図で現しています。
ロシア軍が反撃作戦を行う前は、ウクライナ軍はスジャの北西たっぷり35km以上ありそうなコレネヴォКореневоの市街地の東まで迫っていました。最大遠距離はセイム川の東岸のクラスヌクチャブリスコエ(Krasnooktyabr'skoe)まで到達していました。ここも大体同じくらいスジャから離れています。
現在、ロシア軍の先頭部隊の距離は、スジャから10km少々と言った距離感です。去年の秋にロシア軍が反撃されてからウクライナ軍の推し戻された距離が、大雑把に分かると思います。その当時から考えるとウクライナ軍の支配地は、3分の1程度まで縮小していると思います。

それは、ロシア軍が反撃開始して以降は、ウクライナ軍はボロ負けしてきたと言うことです。
とうとう年明けにロシア軍は、最後の仕上げに入ったと言うことでしょう。
(ちなみにロシア国防省の発表ではクルスクでのウクライナ軍の死傷者数は5万人を超えています。あくまでロシア側の発表です。)
「危機的な状況」の意味が分かりましたか❓
(ここまで分かりやすく書くのは、私くらいでしょう・・)

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


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