航空万能論
記事は、前の日記と同じです。
略図の3枚目です。
ここが一番ひどいです。
ほゞ、ウクライナ軍は防衛を放棄していると思います。
東南にあったヴフレダル要塞の北と西のエリアです。
ヴフレダルを中心とするエリアの防御力が強力であった分、要塞が陥落した後のロシア軍の進撃ぺースが異常に速いです。
ヴフレダルの北7~8kmにあるボホヤヴレンカにロシア軍が到達して、直ぐ市街地全域が戦闘地域に入りました。
さらに西の方にもkm単位で占領地を拡大中です。
その西に行くと幹線道路H-20沿いにプレステイフカがあります。その北5kmのノボルクラインカにあっと言う間に到達して戦闘中です。
更にその西のソロタ・ニヴァから、7km位北のシャフタールに一気に到達してしましました。
この両拠点の間を面的に制圧しました。
戦況図が書き換えられたのは、数日程度のうちです。
ヴフレダルの西側の拠点から北に面的に5~7km短期間にロシア軍が北上したことになります。つまり、このエリアにはウクライナ軍の守備部隊は、ほとんどいなかったのだろうと思います。全然いないことはなかったと思いますから、司令部の命令か自主的かは不明ですが守備部隊は撤退してしまったのだろうと思います。
このエリアに補給していたのは、マリンカの西にあるクラホベからです。クラホベ自体が砲撃されていますから南部の東の方は、補給が出来ません。だから撤退してしまったのだろうと思います。また近隣に拠点となる集落も少ないです。ほぼ防衛不能と言えます。
略図を見ると、その広さに驚くと思います。
そしてソロタ・ニヴァの北には、ほとんど集落がありません。ここをロシア軍が北上すれば、ほとんど抵抗は無いと思います。
大体、どこら辺まで行くかと言うと❓
マリンカの西のクラホべから幹線道路N-15沿いにかなり西に行くと、(ソロタ・ニヴァ~シャフタール~)「コンスタンテイアンテイノビル」その北の「アンドレフカ」付近まで北上しないと拠点になりそうな集落や町がありません。
クラホベのかなり西ですから州境の方が近いです。
縦の位置を見るとポクロウシクのもう少し西です。
ドネツク州南部は、ぞろっと東半分以上をロシア軍に占領されると思います。
これが、東南ドネツク最強の要塞のヴフレダルを失ったマイナスの効果です。
守るならここを守るべきで、クルスク侵攻作戦に軍事リソースをつぎ込む愚かさが分かると思います。
事実上、中部ドネツクと南部ドネツクを放棄したのと同じだ・と私が言うのは、このような状況を指して言っています。
守る気がないならドネツク州南部のウクライナ軍は、西に撤退させるべきです。単に放置するから各個撃破でどんどん犠牲が出ます。
意味不明なキエフ政府とウクライナ参謀本部です。
このようなことを糊塗するために実現不能な「勝利計画」をせっせと宣伝しています。
遅くとも来年末には戦争は終わる・とも主張しています。
ウクライナ軍が降伏すれば、確かに戦争は終わるでしょう。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27