「北の山・じろう」日記

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ポクロウシク~マリンカ>セリダブとヒルニクで市街戦、クラヒフカにロシア軍が肉薄<ウクライナ紛争2024/10/28

2025-01-10 22:36:44 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

航空万能論
https://grandfleet.info
2024.10.27
『侵攻977日目、ロシア軍が南からクラホヴェ方向に大きく前進』

https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-977th-day-of-the-invasion-russian-forces-make-a-major-advance-from-the-south-towards-krahovo/

記事の略図2枚目のポクロウシク~マリンカ方面です。
セリダブとヒルニク、クラヒウカ方面の両方で三方向からロシア軍が包囲の態勢を作りました。
セリダブでは、あっと言う間に市街戦が始まり戦闘中です。市街地の全域が戦闘地域です。

その南のヴォブチャ川沿いのヒルニクでは、やはり市街戦が始まり市街地全域が戦闘地域に入りました。
その南のクラヒウカでは、ロシア軍が東から市街地のすぐ近くまで肉薄しました。

始まったと思ったら一気に市街地まで侵入して市街地の全域が戦闘地域になりました。
数kmくらいの距離を一気にロシア軍が進撃していますので、もう防衛しているウクライナ軍の兵力が相当減っているのだろうと思います。

理由は、これらの地域が全部補給困難になっているからだろうと思います。補給も増援部隊も来ないから防衛を諦めて自主的に撤退する部隊が、かなり出ているのではないかと思います。

例えばトレツクでは市街戦が始まった後も、もう数か月ウクライナ軍は防衛を続けています。市街地が大きいのと補給が継続しているからだろうと思います。

ところがポクロウシク~マリンカ戦線では、どの拠点でもウクライナ軍の抵抗は、長くは続きません。大体は包囲して補給を制限してから攻撃します。
また、この方面は部隊の戦闘力も違うようで、はっきり言って二線級の部隊が多いような印象を受けます。
防衛ラインの内側に完全に入り込んでしまうと後方に配置されているのは、強い部隊ではなくお留守番部隊が多いのだろうと思います。新兵で編成された部隊です。

このような事情があるからだろうと思いますが、ポクロウシク~マリンカ戦線では部隊ごとの自主的な(勝手な)撤退が続出しているようです。

コメント欄にウクライナの現地の記事を読んでいるのではないか・と思える人のコメントがありました。
それによると勝手な撤退は当然、軍法裁判です。
しかし勝手に撤退する部隊の数が多すぎて、とても裁判などしている暇がなくて事実上、放置状態だそうです。
そうでなければドネツク州の中部と南部で、これほど急速にロシア軍が占領地を拡大するのは不可能です。

そのような事例は、今年の6月以降、度々見てきました。
アウデイーイウカからポクロウシクまで約40kmです。
20km進むのに3月から6月までかかりました。
残りの20kmを7月と8月でロシア軍は進撃してしまいました。大体、7月ごろから勝手に撤退する部隊が急激に増えていると思います。

そのような訳で、この両エリアをロシア軍が制圧するのには、それほど期間はかからないと思います。
このエリアは、大体市街戦が始まると数日から1週間程度でロシア軍が制圧してしまいます。
三方向から包囲されて補給も途切れていると思いますから、戦えと言う方が無理な話です。
全滅か撤退か、どちらを選ぶかの話です。

 

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


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