二つのニュースがあります。
ロイター
https://jp.reuters.com
2024年10月25日
『北朝鮮部隊活用はロシアが判断=プーチン大統領』
明らかにウクライナのNATO加盟問題の成り行きにより北朝鮮軍の活用方法が決まると言っています。
北朝鮮軍が、ロシア側に立って参戦するかどうかを決めるのはロシアであり、それは今後のウクライナのNATO加盟をNATOがどう取り扱うかにより決めると言うことです。
NATOがウクライナ加盟を強引に推し進めるならNATOとの直接交戦もやむなし・と言っているのだろうと思います。
AFP BB
https://www.afpbb.com
2024年10月25日
『ウクライナのNATO加盟「戦争中はありえない」』
ウクライナは、「戦争計画」の中でウクライナの即時NATO加盟を要求しています。
しかしNATOの公式見解は、戦後ウクライナをNATOに招待するというものです。
ロシアとの戦争中にウクライナのNATO加盟を認めることは、NATOが自動的に参戦するのと、ほぼ同じ意味があります。
ゼレンスキーの戦争計画は、NATOを戦争に引きずり込むことを目的としています。
これに対してドイツのシュルツ首相は、戦争中にウクライナがNATOに加盟することは、あり得ないと明確にウクライナの要求を拒否しました。
同時にウクライナ紛争をロシアとNATOの直接戦争に拡大してはならない・とする従来の立場も再度強調しました。
更にはイギリスなどが強く要求しているドイツの巡航ミサイル「タウルス」の供与についても改めて拒否を表明しました。
※こうして二つの記事を読むと、北朝鮮のロシアへの派兵の意味が、マスコミの報道と違う意味があることに気が付きます。
プーチン氏は、NATOが参戦するなら北朝鮮兵を戦争に投入する・と言っているのであろうと思います。
単にウクライナとの戦争だけであれば、ロシア軍だけで兵力は十分足りているはずです。
NATOが参戦してくれば、さすがに今のロシア軍だけでは足りないでしょう。
その予行演習を兼ねて今は、ロシアで北朝鮮兵が訓練をしているのだろうと思います。
12000人は、単に訓練用の部隊であり、もし北朝鮮軍が本当に参戦するなら10万人単位の規模になると思います。
12000人は仮にロシア領で活動するとしても工兵など後方支援業務にしか従事しないと思います。
より詳しい記事
航空万能論
https://grandfleet.info
2024.10.25
『ドイツとスロバキア、現実的でないウクライナのNATO加盟を協議しないことで合意』
https://grandfleet.info/european-region/germany-and-slovakia-agree-not-to-discuss-unrealistic-ukraines-nato-membership/
シュルツ首相は、記事の発言の前にスロバキアのペルグリニ大統領と会談してこの趣旨で合意しています。
スロバキアの方は、別に同様の趣旨を発表しています。
そうした理由は、ウクライナ側からNATOが加盟に前向きだというようなフェイクニュースが乱れ飛んでいるからです。何とか即時加盟の方に話を持っていきたいのです。
そういったウクライナ側の動きを明確に否定したと言えます。
即時加盟を望んでいない国は・・・
アメリカ、ドイツ、ハンガリー、スロバキア、ベルギー、スロベニア、スペインなどのようです。
と言うことは、即時加盟に前向きな国もあることになります。イギリスを中心とするグループでしょうね。
紛争拡大に前向きな国も、あると言うことです。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27