航空万能論
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2024.10.20
『ロシア軍がオスキル川に肉薄、ポクロウシク方面でもヒルニク市街に侵入』
その他の戦場は省略。
略図の3枚目。
ロシア軍がツクネリを制圧してその南部に進撃したことにより、ヴォブチャ川沿いのヒルニクとクラヒウカ方面は補給路を失いました。三方向から包囲され補給が乏しくなれば、進撃してくるロシア軍を撃退することは出来ません。
ヴォブチャ川の東のゼランヌ・ドエールやソリアンなどにいたウクライナ軍は、西に撤退したのではないか・と思います。残って交戦しても全滅です。
市街地の大きいヒルニクにしても事情は同じで、補給がなければ戦いようがありません。
その南のクラヒウカと併せて西の開口部が開いているうちに撤退するしかないと思います。
ロシア軍は東西に長い大きな貯水池(カホフカ貯水池)の北側と南側で西に進撃するでしょう。
補給を失っている以上、これはどうしようもありません。
この北側でロシア軍が肉薄しているセリダブの南側の制圧をロシア軍は優先しているようです。
セリダブの南の方まで進撃した後に、セリダブを三方向から包囲して、その後セリダブの攻略に乗り出すのではないかと思います。
分かっていても兵量が不足して防衛ラインや要塞のないウクライナ軍には対処のしようがありません。
出来ることは、セリダブやポクロウシク、デイミトロフの大きな市街地を持つ拠点の防御力を強めることだけでしょう。
一旦、強力な防衛ラインや要塞を失ってしまえば、その背後は虚弱であるという現実が分かります。
それを理解していなかったウクライナ参謀本部は、手をこまねいて傍観しています。
何のために無駄なクルスク侵攻作戦を強行したのか意味は分かりませんが、その非は東部戦線全域で出ています。
一番、酷いのがポクロウシク~マリンカ戦線です。
セリダブ南部方面を制圧して、次はセリダブ制圧。
その次は、ポクロウシクとデイミトロフ攻略と順番は分かっていますが、それを阻止するべきウクライナ軍の兵力がありません。
こんなバカげたことが有っていいのか・と思いますがウクライナ参謀本部は、ほぼ無視しています。
だれも責任を取らず、何も対応しようとしません。
ゼレンスキーは、この期に及んで「勝利計画」などと言う夢の国の夢の話をしています。戦争に対する責任感はゼロです。
今できることは、ポクロウシクとデイミトロフで交戦しているうちに、大きく西に後退して西のどこかに防衛ラインを作り直すことだけです。
多分、ウクライナ参謀本部はそれもしないと思います・
キエフ政府とウクライナ参謀本部は、究極の無責任体質としか言いようがありません。
その結果は、ウクライナ領は時間の経過とともにロシア軍に削られると思います。
ドニプロ川の西岸まで後退しないと現状では、ロシア軍を阻止する場所はありません。
どうする心算なのか❓
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
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