「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ポクロウシク~マリンカ戦線>ロシア軍がセリダブとヒルニクを制圧<2024/10/29

2025-01-10 23:07:47 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

航空万能論
https://grandofleet.info
2024.10.28
『ロシア軍がポクロウシク方面でヒルニクを占領、セリダブも陥落寸前』

https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-occupy-hilnik-in-the-pokrovsk-region-and-seridav-is-on-the-verge-of-falling/

どちらも三方向から包囲され補給ももう無理なので、あっさりと陥落しました。多分、ウクライナの守備部隊のほとんどが自主的に撤退したのだろうと思います。
抗戦したところで全滅か降伏しかないからです。

セリダブの方は若干市街地が残っていますがロシア軍が残敵掃討中なのだろうと思います。ロシア軍の進撃が急でしたので逃げ遅れた部隊が、いるのだろうと思います。

略図を見ると特にクラホベの北の東西に長いカフホカ貯水池の北側は、相当補給が苦しいと思います。東に行くほど補給が困難になっているでしょう。
だからヒルニクは陥落したというより補給困難からウクライナ軍が撤退したというべきだと思います。

ヒルニクの南のクラヒウカ、その周辺のゾリアン~オレクサンドロビル~ヴォフチェンカも同じだと思います。
この付近をロシア軍が制圧すれば、貯水池の北側を・・・
ステパニフカ~イリンカ~ノヴァ・イリンカ~ベレストキーと西に順番に制圧していくと、クラホベ(貯水地の南)は迫撃砲で簡単に砲撃できます。
既に射程の長い榴弾砲や滑空爆弾でもかなり砲爆撃されていると思います。
ロシア軍が進撃して制圧するのは時間の問題だと思います。

この結構南北に広いエリアを面的に西に進撃するのであろうと思います。要塞や防衛ラインがなく、補給が滞って兵力不足のウクライナ軍は守りようがないでしょう。

セリダブの南方面を広く西に進出しつつ、セリダブからは線路沿いを西北方向に進撃するのだろうと思います。
この方向に進撃するとポクロウシクの南の方を制圧する事になります。

クラホベからは、幹線道路のN15沿いに西に進撃するでしょう。この方向にも要塞になりそうな市街地を持つ集落はありません。
地形の複雑な地域はドネツク州の東部にあり、もうその一帯はロシア軍の支配下にあります。
ドネツク州を西にず~と行くと大きなドニプロ川です。
ドニプロ川に向かっていくと平坦な畑の多い地域です。

ザポリージャ州やドニプロペトロウシク州の方に行くと集落や都市が多くなります。
そっちの方に行かないとウクライナ軍が抗戦したくても拠点になりそうな地形や集落・都市がありません。

ドネツク州の中央では、ポクロウシクが最後の拠点です。
ウクライナ軍もさすがにここは防衛するのでしょうが、南部を中心にロシア軍が西に進撃してしまうと、西から回り込まれるかもしれません。
西に回り込んでしまうとポクロウシクは補給路を失います。
ロシア軍の作戦は全部、まず補給路を遮断しようとします。主な補給路を遮断してから大きく包囲すると、包囲されたエリアは苦しくなります。
そこに砲爆撃を猛烈に加えて弱体化させてから包囲を狭めて行って最後に突撃するのが、決まった手順です。

ここまでセリダブの南の方をサクサクとロシア軍が削り取っているようでは、遠からずポクロウシクは包囲されるでしょうね。
その前に西から回ったロシア軍が補給路を遮断すると思います。

中部ドネツクと南部ドネツクに関しては戦況を挽回するのは既に不可能に近く、ロシア軍の進撃を止めるだけですら相当困難なように見えます。

 

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。