レッドソックス吉田正尚は「選球眼はいいが打球角度と速度に物足りなさ」米メディアがデータ分析
[2023年4月15日19時14分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202304150001333.html
吉田正尚選手は、相当メジャー向きの選手だと思います。それでも、足りない部分が見えてきます。
まず、打球の角度がマイナス=ゴロが多い
打球の初速が低い=速球に振り遅れる
☆選球眼は、水準よりいい
これで成功するには、イチロー並みのゴロヒッターになる必要があります。日本人選手が、メジャーで成功しにくい理由を、説明しています。かなり、深刻ですね。
吉田正尚選手ですら、このような傾向を改善できないとすると無理なような気がします。吉田正尚選手は見たところ、技術的な完成度の高い選手のように見えます。バッターの世界では、技術の前にパワーの面で遅れています。吉田正尚選手くらいのハイレベルで、この差を埋められなければ、それ以外の選手では無理だと思います。そもそも、技術の前に、圧倒的な体力差があることの認識ですね。それを認識できなければ、差は埋めようがないです。
プロ野球とメジャー野球は、特にバッティング技術においては大きな違いがあります。それは、プロ野球では理解できない違いだと思います。違いが理解できていない理由は、毎年メジャーに挑戦して日本のバッターが大抵成功しない点です。最近では、翔平君だけです。成功したのは・過去にも、ほとんどいません。
もう、20年くらい前から打者自身の安全志向が言われています。最初から長打を捨てて、ヒット狙いに行く傾向です。元ヤクルトの広沢が昔言っていましたが、ホームランは狙わなければ打てない・と言っていました。
ヒットばかり狙っているうちに、ホームランを狙わないバッターばかりになります。スイングを速くする必要もありませんし、強い打球を打つ必要もありません。
そして、セリーグの打率の上位の選手を見ると小柄な選手が多いです。パワーは体の大きさに比例しますから、最初からパワーのない選手ばかり、集めていることになります。今時、身長180cm以上の選手は沢山いるでしょう。大柄なパワーヒッターは、避けて小柄なアベレージヒッターをスカウトの段階で、選んでいるのだろうと思います。
ここら辺をクリアできないと、打者がメジャーで活躍するのは、難しいと思います。
昔からそうですが、パワーヒッターを一人前に育てようと思えば、最低5年は必要ですし、専門のコーチを付けて徹底的に指導するくらいの努力が球団の側にも必要です。
日本選手がメジャーに行ってホームランを打てずに打率だけで評価してもらおうとすれば、3割以上の打率が必要だと思います。ホームランなし打率2割7分~2割8分では平凡すぎて、戦力にならないのです。ホームラン15本~25本くらい打てて、やっとこの打率で評価されます。
メジャーで日本人選手の評価が低い理由は、ホームランが少なく打率が低い点にあると思います。逆に言うとホームランを20本前後打てて、打率打率2割7分~2割8分なら確実に戦力として評価されると思います。助っ人で行くんですからね・この点の認識がメジャーに挑戦する選手にも欠けているように見えます。自分がそれだけ、出来るかどうかの自己評価です。
日本のプロ野球の打者に欠けているのは、バットを速く振り、ボールを強く打つ感覚と練習でしょう。
フライボール革命【意外と知らない野球用語】
2021.02.01
https://full-count.jp/2021/02/01/post1078050/
「打球速度が時速158キロ以上、打球角度が26度~30度で上がった打球が最もヒットやホームランになりやすいとされ、この領域を「バレルゾーン」と名付けた。考え方が広まった2017年から・・・」
メジャーの野球は、これ以前から日本と比較してパワーに優れていました。この考え方がメジャーに浸透した後は、このような打球を打てなければ、打者としては一流にはなりにくくなりました。
つまり、日本の選手はパワーにおいて、2レベルくらい遅れているのです。簡単に言うと、メジャーの速球が打てない。鋭く変化する変化球に対応できない・と言う致命的な結果が生まれます。
最初から割り切って
「打球速度が(初速)時速158キロ以上、打球角度が26度~30度」
このレベルをクリアすることを考えるべきでしょう。
出来なければ、メジャーでは通用しにくいと言うことです。メジャーの選手だって、この考え方を知り練習をしてきたから出来る選手が増えて、こんにちに至っています。