「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

2024年、東部戦線戦況略図<ウクライナ紛争2024・12・31

2025-01-13 11:17:22 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

航空万能論 2024・12・29
『クルスクにしがみつくウクライナ、東部戦線を犠牲にした価値があったのか?』

https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukraine-clings-to-kursk-but-was-it-worth-sacrificing-the-eastern-front/

記事はウクライナ軍の現地将兵のクルスクでの戦いについての思いを書いています。
個人的な考えは、以前に書いた通りです。
キエフ政府と参謀本部は、クルスク侵攻作戦のために事実上ドネツク州を放棄したのと同じです。
もう少し、よく言えば「放置」です。

記事の略図の1枚目が、クルスク州でのウクライナ軍の最大侵攻範囲と、その後のロシア軍の反撃して奪還した地域を色分けして示しています。距離を見れば分かりますが、ごく狭い土地です。こんな小さな土地を仮に保持できたとしても停戦交渉の時の条件になどなりません。バーター出来るとしたら、せいぜいハルキウ州北部でロシア軍が占領している地域との交換程度でしょう。
たった、これだけのためにウクライナ軍は事実上、ドネツク州を放棄(放置)しました。
その結果が略図の2枚目です。

2月のアウデイーイウカ陥落後、ロシア軍が獲得したドネツク州の中部と南部のウクライナ領です。
ウクライナ軍は、ドネツク州の防御を現地部隊に任せて、クルスク侵攻作戦に全力投球した結果を地図上で見ることが出来ます。ウクライナ軍がドネツク州で支配していた中部と南部のうち3分の2くらいは、ロシア軍が占領しました。

このうちクルスク侵攻作戦開始前にロシア軍が占領した土地は、アウデイーイウカ西の二つの貯水池の東側だけです。そこから北に線を引いた東側が、ロシアがクルスク前に占領した土地です。
その地図上では左側(西側)が、クルスク侵攻作戦でウクライナ軍が弱体化した後にロシア軍が占領した土地です。
大きな二つの貯水池の南側は、全域がそうです。北側もクルスク後に進撃しました。
南側などほぼ9月以降に占領しました。たった4か月です。

事実上、ドネツク州中部と南部ではウクライナ軍が崩壊したと言えます。
字で書いても分からないと思いますが、時間が経過して地図上で見ると分かると思います。
これを、戦線は膠着状態にある・塹壕戦が続く・などと「寝言」解説している専門家や識者がいるようです。
現実は、違っていてドネツク中部と南部を完全に突破されたウクライナ軍は、どこまで後退すればロシア軍を食い止められるかの話になってしまいました。このエリアだと西のドニプロ川まで行かないと要害になる地形はありません。要塞になりそうな大きな市街地もないです。

しかも、これはドネツク州中部と南部だけです。
他のエリアでもロシア軍は、徐々に進撃しつつあります。
停戦せず戦争が2025年の終わりまで続けば、どこまでロシア軍が進撃するのか見当が突きません。
さすがにドニプロ川の西までは無理だと思いますが、ドニプロ川の東岸でどこまで進撃するか❓
このような状況です。

キエフ政府に出来ることは、一つしかありません。
ロシアの言い分を丸呑みして、即時停戦することです。
そうすれば今キエフ政府が支配している土地の大部分は、残るでしょう。
クルスクの懲罰分は、へずられると思いますが・・

★ちなみにウクライナの新聞の記事を「航空万能論」が一部転載しています。
やはり情報統制があるから、この程度にしか書けないのだろうと思います。
今、ウクライナ軍が負けつつあるという現状は全く報道していません。
希望的観測や自分勝手な願望を書いているだけです。
テレビは、キエフ政府が報道内容を作っていますから、もっと酷いです。
日本のマスコミは、キエフ政府の「大本営発表」を垂れ流していますから、大体ウクライナのテレビと似たようなものだろうと思います。だから、ウクライナ紛争の現実が日本で報道されることは、ありません。見ているとゼレンスキーが、何を言った・ばかり報道しています。フェイクニュースの拡散元の報道しても、意味ないんでないの❓
(これほどにウクライナ紛争についての日本のマスコミの報道は、酷いです)

航空万能論 2024・12・30
『ウクライナメデイアによる2024年総括、状況が好転するとは思えない』

※「コメント欄」を読むと中々興味深いです。もちろん間違えている意見もあります。しかし、全部トータルすると当たらずとも遠からず・と言ったところでしょう。
だから本来なら日本のマスコミは、ここを調べてもっと掘り下げて書くべきでしょう。
少なくとも日本のマスコミよりは、はるかに現状を理解しているのは間違いありません。
日本のマスコミの「ゴミ度合い」が、良く分かると思います。
単なるキエフ政府の広報機関でしょう❓(または、大型拡声器)
★しかし、テレビや新聞でしか情報を得ていない人は、このコメント欄に書いてあることの意味すら理解できないかもしれません。情報や知識の間口が狭いと、全体像は見えないと思います。それがプロパガンダとフェイクニュースで情報統制した効果です。分からない人には、「効果抜群!」と言うわけです。

日本政府と日本のマスコミが「ウクライナ万歳!」をやっているのですから、まあ何というか❓
言うべき言葉は、無いですね❓

 

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


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