「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

電気自動車(EV)の思わぬ欠点?<2023・3・26

2023-04-10 17:52:13 | 世界経済と産業

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2023年3月26日7:57 午前6時間前更新
アングル:電池にかすり傷で全損も、エコには程遠いEV保険事情
https://jp.reuters.com/article/autos-electric-insurance-idJPKBN2VQ09V

記事から引用>

電気自動車(EV)の多くは、事故によりバッテリーに軽微な損傷があっただけでも修理や評価が不可能になる。保険会社としては、たいした距離も走っていない車両を全損扱いとせざるをえない。すると、保険料は高くなり、EV移行のメリットも薄れてしまう。

そして今、一部の国ではこうしたバッテリーパックが廃棄物として山をなしている。これまで報道されていなかったが、想定されていた「循環型経済」にとって手痛い落し穴だ。
・・・・・
クリストフ・ラウターワッサー氏。同氏の指摘によれば、EV用バッテリーの製造においては化石燃料車の製造よりもはるかに多くの二酸化炭素が排出され、何千マイルも走行しなければ、そうした追加の排出量は相殺できないという。

<引用終わり

「電気自動車は、環境に優しい」と言うのは、ごく一部分のメリットを切り取って強調しているだけなのです。現状を見るなら、ランニングコスト(保険料)は高くなります。

そして、バッテリーには寿命があります。交換するとバカ高い値段になります。交換すら出来ない車種もあるようです。事故で少しでもバッテリーに傷がつくと廃車にせざるを得ない。そのバッテリーの再利用の手段がなく、山積みで放置されている。

そして、走行距離が短いうちに廃車処分になれば、二酸化炭素の排出量は、化石燃料車のそれよりも大きなものになる。

これは、以前から指摘されてきたところです。
にもかかわらず、電気自動車に舵を切ったのは、主に西欧の自動車メーカーが、日本のメーカーにハイブリッド技術で完敗したからです。クリーン・デイーゼルは、データをごまかしたインチキ商品でした。だから、電気自動車にルールを変更したのが、本当の話です。競争に負けたら、ルールを変えるのは、ヨーロッパはよくやります。

現在、トータルで環境負荷の最も少ないエンジンは、ハイブリッドです。それを作れないから、電気自動車にしたわけです。しかし、現実に電気自動車の数が増えてくると以前から指摘されてきた問題点が、明らかになりつつあります。

そのコストは、保険料の高騰と言う形で消費者に負担が回ってきます。普通に考えて、10年車に乗るならハイブリッド車の方がトータルコストは、格安だと思います。

実際に車社会のアメリカの長く乗るユーザーのファーストチョイスは、ハイブリッド車だそうです。そして日本車でもトヨタやホンダの中古車価格は、他のメーカーと比較して高い値が付くそうです。

電気自動車(EV)が、果たして環境負荷の少ない車なのかどうか?もう一度、考えるべきでしょうね。昨日も書いた通り、水素エンジンの普及はそう遠くないと思います。水素エンジンの車が普及し始めれば、電気自動車は「ゴミの山」になることは、誰が考えても明らかでしょう。電気自動車は、町中の足の代わりの用途しかないと思います。あるいは、市街地の配達用とか・・

あまり言われない致命的な欠点もあります。特に冬の寒い地方では、寒いときのバッテリーの消費量が多くなり持続時間が短くなることです。寒ければ寒いほどバッテリーの使用量が多くなるのだそうです。結果として走行距離やバッテリーの持続時間が短くなります。吹雪で渋滞した時のことを考えたら?寒くなりませんか?

電気自動車をせっせと作って数を増やすことは、あるいは近い将来の「ゴミの山」を作っているのかもしれません。

今、ルールを変えたヨーロッパの車事情は、どうなっているか?中国のメーカーが価格競争力を武器に輸出台数を増やしているそうです。エンジンの開発競争で日本のメーカーに負けたから、ルールを変えたら今度は中国メーカーに食い込まれるという負のスパイラルです。

クリーン・デイーゼルで世紀の大インチキをやった西欧の自動車メーカーは、所詮負け犬だと言うことです。噓つきは、ダメと言う簡単な事実です。



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