全く音沙汰がなくなりました。
ウクライナ大統領府が進撃ラッパを吹きならしていたヘルソン州ドニプロ川東岸攻撃作戦は、ラッパが沈黙してしまいました。今年は、クリミアへの進撃作戦が始まる予定には、去年はなっていました。
一部外国メデイアの報道によると東岸ではウクライナ軍にとり地獄の戦場になっているような話もありました。
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/0042f52b2674bc956107179b6ee82b21
今、ウクライナ軍が東岸にいるのかどうかすら分かりません。調子が良くないことは確かだと思います。
ウクライナ軍がへばりついている東岸は低地で春の雪解けシーズンが来ると、多分水浸しになると思います。だから、普通に考えると撤退するしかありません。
南部ザポリージャ戦線も全くニュースがありません。戦闘は継続していると思いますが、双方にとりどっちでもいい戦場になっています。
ウクライナ戦線の主な戦場は、東部の各戦場です。ほぼ全域でロシア軍が去年の10月前後から攻勢をかけていますが、ウクライナ軍は何とか持ちこたえています。そうは言っても前線が動かないわけではなく、細かくロシア軍に塹壕を削られています。塹壕戦だから大きくはロシア軍が前進できないと言うだけです。
兵員の補充がほぼ途絶えているウクライナ軍は、疲労困憊で徐々に兵士に数が減る中・何とか踏みとどまっているようです。
最近の「航空万能論GF」によるとアウデイーイウカ戦線でロシア軍が市街地北東部で市街地の端まで前進して市街戦が始まっているようです。市街地の南を激しく攻めてウクライナ軍の注意を引き付けておいて、一気に北東部から市街地を攻撃しているようです。
「航空万能論GF」管理人の認識が正しければ、アウデイーイウカでは市街地の南と北東部で市街戦が行われていると思います。
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/audi-iuka-is-in-a-critical-situation-as-russian-troops-invade-the-northeastern-city-and-establish-a-foothold/
ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏の現地からの報告も書かれています。今、何が問題か分かります。不利な側にありがちなのは、上に報告を上げるときに脚色することです。これは、ロシア軍も同じです。2022年後半はロシア国防相はロシア国会で嘘報告を繰り返して議員から批判されていました。言うことが毎日同じだからです。
「今日はナチを◎◎◎人殺した!ロケットを◎◎◎破壊した!」
数を変えるのを怠るので、(最後の端数しか変えません)嘘だと分かるわけです。
似たようなことがウクライナ軍で行われている形跡があります。悪い報告を上に上げたがらないのは、戦争に限らず全部同じです。
と言ってよい報告は全くの嘘になりますから、これも無理です。ウクライナ軍被害は少なめにロシア軍の損害はかなり過大に報告しているのであろうと思います。
しかし、それでも以下のようになります。
『アングル:現状は「積極防衛」、ロシア消耗狙うとウクライナ司令官』
Dan Peleschuk
2024年1月17日午後 6:24 GMT+920日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/UX5WX6FQMJPQLPWNI2YPLOFK34-2024-01-17/
これを読んで意味が分かる人は相当思い込みが強いと思います。ゼレンスキー氏が好むのがこのような表現です。良く分かりませんが、そのうちウクライナ軍が反撃するのかもしれない❓と期待を持たせる作文です。
しかし、どう作文で胡麻化そうと現実は変わりません。
そこで最高司令官と参謀本部の高級軍人の首を切って、調子が悪い責任を押し付けようとしています。
https://jp.reuters.com/world/ukraine/URHGLAYCWFIWPAXDKEQAKCL4MY-2024-02-04/
要は問題に触れず先延ばしして嵐の過ぎ去るのを待とう・と言うことでしょう。しかし、待ってもロシア軍はどこへも行ってはくれないと思います。今年もいるし、来年もいると思います。再来年もです・・・
今、比較的前線が静かなのは天候によると思います。冬季の最も寒い時期ですから積極的な軍事作戦は控えていると思います。寒さもそうですが天候が安定しないと軍事行動はしにくいです。晴天が長く続かないと効果的な作戦は出来ません。
おそらく現地は曇り~雪の天候が続いていると思います。天候が安定して晴天が続くようになるとロシア軍が大規模な軍事作戦を開始しそうです。
『ロシアが要衝に戦車500両の大軍集結 ウクライナはドローン数千機で迎え撃つ』
https://forbesjapan.com/articles/detail/68948
ウクライナ・ヨイショ記事によるとロシア軍は、クピャンスク方面に「戦車ざっと500両。その他の戦闘車両600両以上。榴弾砲数百門。兵士4万人。」の大野戦軍を集結させているようです。
これだけの大兵力が、何となく集まっているわけではありません。当然、やがて攻撃を開始します。
何故待っている❓
安定した天候が続くのを待っていると思います。
そして天候が安定すれば小康状態にある他の東部戦線でもロシア軍の軍事行動が活発化すると思います。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27