日本とメジャーの打力比較です。この比較にはOPSが最も適当です。OPSがチームの勝利に最も貢献する度合いを表した指標だからです。OPSの高い打者はチームの勝利への貢献度が高く、低い打者は貢献度が少ないと言えます。
ア・リーグOPS上位30人
A(素晴らしい)16人
B(非常に良い)10人
C(良い) 4人
30位のOPS .8179
ナ・リーグOPS上位30人
A(素晴らしい)26人
B(非常に良い)5人
C(良い)
30位のOPS .854
セ・リーグOPS上位15人
A(素晴らしい)1人
B(非常に良い)0人
C(良い) 5人
D(並 ) 8人
E(平均以下) 1人
OPS15位 .676 長打率5割を超える打者1人
パ・リーグOPS上位15人
A(素晴らしい)4人
B(非常に良い)2人
C(良い) 3人
D(並 ) 3人
E(平均以下) 3人
OPS15位 .686 長打率5割を超える打者4人
岡本和1.240 去年.958
近藤.976 去年.959
※メジャーでレギュラーになれるかもしれませんが、下の二人との比較では、相当苦労すると思います。通用しない可能性もあります。野手でメジャーリーガーになれそうなのは、これだけプロ野球の選手がいて、たった2人です。
現在メジャーでレギュラー
※日本での数字はスーパーAクラスです。
吉田正尚
日本時代と比べると出塁率が極端に低下
鈴木誠也
日本時代と比べると出塁率と長打率がやや低下
メジャーと日本では球団数が違いその意味で多少違います。30球団と12球団
それにしても春先で打席数が少なく打者の指標が良い時期にプロ野球の選手のOPSの低さには呆れるばかりです。出塁率もメジャー比較でやや低いですが、長打率の低さはマイナーの3Aのレベルにあるかどうかの選手が多いです。(多いというよりほとんど。2Aかもしれません。)
つまり打率で選手を評価しているから、チームの勝利への貢献度と言う考え方が抜け落ちています。
長打率が低いと言うことは、単打しか打てない選手が多いと言うことです。打率重視の考え方が、最も必要な長打力の軽視につながり、その結果日本のプロ野球の打者のOPSはメジャー比較では極端に低下しました。
だからロースコアの低レベルの凡戦が多くなります。
見ていて、つまらないと思います。
そのような低レベルの試合に慣れた高い年齢層のファンが減るとプロ野球を見る人は、少なくなると思います。
おそらく野球の好きな人は、メジャーの試合を見るようになるのでは、ないかと思います。
つまり❓
日本のプロ野球のコンテンツとしての価値は、メジャーの3Aレベルだと言うことです。
むしろ、3Aの試合の方が面白いかもしれません。
プロとしてやるのならコンテンツの価値を高めなければ、他に負けます。情報の遅い時代なら国内で商売になったかもしれません。
メジャーの試合がダイレクトで放送される今は、時代が違います。
この点をプロ野球全体で、また日本の野球界全体が理解してレベルを向上させる努力をしないと、アメリカの3A以下のリーグに落ちぶれると思います。
守備・打撃部門は、既に3Aすらどうかな❓
と言うレベルの選手が多いです。
うっかりすると2Aです。
一方で投手は、メジャーと3Aの中間位の実力の選手が多いです。だから各球団のエース級は、ほぼメジャーで通用すると思います。
日本の球界内ですら投手と打者のレベル差が出来て、かなり大きいと思います。投手の方は、メジャーの優れた技術やトレーニング方法を導入してメジャー志向が強いからです。
余計、プロ野球の打者の成績が低下するというわけです。
このまま放置して何の改革もしなければ、どうにもならないほど日本の野球は、守備と打撃部門でメジャーとの実力差が開いていくと思います。
それで、いいのかどうか❓
ちなみにOPSの評価基準の一つ
A(素晴らしい).9000以上
B(非常に良い).8334 – .8999
C(良い) .7667 – .8333
D(並 ) .7000 – .7666
E(平均以下) .6334 – .6999
F(悪い) .5667 – .6333
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