「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナの砲撃を受けるロシアの州とウクライナの意図<2023年6月

2023-06-04 16:37:17 | ウクライナ紛争

ロシアの複数の州が攻撃受けたと報告、ドローンや砲撃で ウクライナ国境付近
2023.06.02 Fri posted at 17:53 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35204704.html

スモレンスク州→ドローン
ブリャンスク州→砲撃
クルスク州→ドローン
ベルゴロド州→砲撃・ドローン・バルチザン

ベルゴロド州は、ウクライナのハルキウ州の東に隣接する州です。そこから順に北に行きます。一番北のスモレンスク州。東に400kmほど行くとモスクワがあります。主に攻撃しているのは、ベルゴロド州ですがその北の3州にも砲撃やドローンで散発的な攻撃を仕掛けているようです。

つまり攻撃の先には、モスクワがあります。そのモスクワにも何者かがドローン攻撃を仕掛けました。

これ以外の南部の石油基地にも時々、攻撃があります。

こうして見るとベルゴロド州にはかなり攻撃を仕掛け、そのほかの州には威嚇攻撃をしています。

モスクワまでは、ウクライナの国境から約450km。今、ウクライナの持っているドローンは軽飛行機を改造したごく初歩的なドローンです。ですから近隣のブリャンスク州・クルスク州・ベルゴロド州以外は、それほど危険なわけではありません。この3州は国境を接しているので砲撃もパルチザンの越境攻撃も出来ます。

ただし、現状では事実上ウクライナ軍の地上からの越境攻撃は禁じられているのでウクライナ陸軍は、今は攻撃できません。
「それは、おかしいだろう!」と最近、イギリスが主張し始めたところです。ウクライナ軍の越境攻撃の雰囲気作りを始めました。ドイツは賛成。他にも賛成が増えるとやがて越境攻撃黙認になると思います。

その準備段階として、小手調べに攻撃しているようです。地図を見てみると、ほんと変な戦場ですね。この地域よりだいぶ南にロシアの占領地があります。

逆にウクライナ軍が、この辺りを攻撃し始めると南部の占領地は孤立しかねません。

そのためロシアは、ベルゴロド州のヴァルイキに巨大軍事基地を2014年から建設し始めました。今では、かなり巨大な基地です。それが、なんとウクライナ国境から最短15kmくらいの位置にあります。だから、端っこの方はりゅう弾砲の射程に入りますので、ガンガン!砲撃されるというわけです。

どうして、こんな危険な国境地帯に巨大軍事基地を建設したかと言うと、2014年の段階で現在占領している、ルハンスク州・ドネツク州。この他にハルキウ州も占領することが既定路線だったことが分かります。

今回のロシアの軍事侵略は、昨日・今日決められたものではなく。クリミア侵略の段階から予定されていたものであることが分かります。

それを西側の情報筋は、軽々と見過ごしてい居たことになります。その間のアメリカの大統領は・
オバマ~トランプ~バイデン
ろくなものでは、ありません。
ドイツはドイツで、メルケルです。これはロシアの盟友です。どっちにしても、ここまでボケボケの連中がNATOの大幹部では、ロシアの軍事侵略を防ぐことは不可能であったと思います。

目の前にあるロシアの軍事侵略の意図を見過ごして、平和ボケ・欲ボケしていました。

それは余談ですが、完全にウクライナの越境攻撃のルートの先には、モスクワが意識されています。だから、ロシアのモスクワのお偉方は、キーキー言っているようです。当分、行きはしません。

ベルゴロド州は、ウクライナ国境に隣接していて攻めやすい地域です。だから手始めに、ガンガン!やっています。

ロシアは、南部のウクライナの占領地をどうするよりベルゴロドからモスクワへのルートを防衛する必要が出てきました。その玄関口のベルゴロドを荒らされているようでは、先行きが心配です。ウクライナ軍の陸上兵力が越境攻撃OK!になれば、即座に占領されるでしょう。(ロシア国内はスカスカです。ウクライナ軍は新規に編成した予備兵力を持っています)

つまり、現実問題ベルゴロドで局地戦が始まれば南部の占領地を維持するのは難しくなります。占領地への補給は北部から行えなくなり、南に大きく迂回して南から補給するしかルートがなくなります。

ベルゴロドでゴタゴタを起こしたくないロシアと、ここで局地戦を引き起こしたいウクライナ。つまり、ロシアのパルチザンの越境攻撃はその原因を作り出す意図があります。ここにロシア軍が部隊を集めてウクライナを攻撃すれば、ウクライナ軍は(喜んで)応戦し紛争の拡大を図るでしょう。

そして、ここで局地戦が始まればロシア領内です。ウクライナの国土を守りつつロシア領を荒らせると言うわけです。ベルゴロドの人民をファシストから解放するとか言ってね・ファシストの軍隊を非武装化するとか・ベルゴロド人民共和国とか・色々楽しい表現がありますね?ロシア式だと選挙をやれば、何でもOK!みたいですから・・

このように考えると、ウクライナ軍の反撃作戦の本命は、ベルゴロドで局地戦を引き起こすことであろうと思います。そうすると占領地への圧力が緩和しロシアの補給も困難になります。占領地から防衛の部隊を引き抜けば占領地の防衛力が低下します。

そう、なるのかどうか?

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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