「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

2月12日ラムシュタイン会議でのヘグセス国防長官の発言とトランプ氏の即時交渉開始発言<ウクライナ紛争2025・02・13

2025-02-13 10:57:55 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

航空万能論
2025.02.13
トランプ政権がウクライナ戦争に対する方針を発表、全て欧州が負担すべき
https://grandfleet.info/us-related/trump-administration-announces-policy-on-ukraine-war-europe-should-pay-for-it-all/

ロイター
ウクライナ、クリミア併合前への国境回帰は非現実的=米国防長官
By ロイター編集
2025年2月13日午前 9:12 GMT+923分前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/N6MC7JWZ4FKDVLKCVLVYBRWASU-2025-02-12/

ロイターの記事では、今一つ内容が分からないと思います。航空万能論が分かりやすく解説しています。
2月12日ラムシュタイン会議で米ヘグセス国防長官が発言した内容です。
一方的な発言であり相談するというものでは、ありません。
ウクライナ紛争が、なぜ始まったかについてはこれまで何回も述べてきました。
この経緯を知らないと意味が分からないと思います。
要は、バイデンさんが企画したウクライナを代理戦争の手先に使ったロシア潰しが、大雑把に本当の意味です。
これは、2014年のウクライナ・クーデターからバイデンさんが関与して始めたものです。
バイデンさんが副大統領時代8年と大統領時代4年(+トランプ時代4年)の長期的なバイデンさんの個人的な事業と言えるでしょう。一応、アメリカ政府の方針ではありますが、バイデンさんの個人的な思い入れから始まって、今に至っています。
このような経緯があるのでアメリカにとってのウクライナ紛争は、バイデンさんと米民主党の戦争であり、トランプ氏と米共和党は、「アメリカの戦争」とは認識していません。
だからトランプ氏は戦争の即時終了を以前から主張していますし、共和党もウクライナ支援には消極的でした。もっとアメリカのために金を使え!と言う主張です。

これをヨーロッパ側は、完全に誤解していたと言えるでしょう。駆け引きで言っているのであって、本当にトランプ政権がウクライナ紛争から離脱するとは考えていなかったと思います。余りにバイデン政権とヨーロッパNATOが一体化していたので、まさかアメリカが離脱するとは考えていなかったと思います。
だからヨーロッパ側は、「自分たちで費用負担してウクライナに関与する」と言っていました。
「じゃあ、そうしたらいいよ」と言うのが、今回のヘグセス国防長官の発言です。
公式の会議での発言ですからトランプ政権の公式見解と言えます。
その内容(ロイターから)
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◎ウクライナが14年以前の国境に戻るのは非現実的な目標だということを認識することから始める必要がある
◎幻想的な目標を追い求めることは戦争を長引かせ、さらなる苦しみを引き起こすだけだ
◎永続的な平和には「戦争が再び起こらないようにするための強力な安全保障」が必要だとの考えを示した。【ただ、米軍をウクライナに派遣することはない】
◎「ウクライナのNATO加盟は交渉による(戦争の)解決の現実的な解とはならない」とし、代わりに、欧州や欧州以外の軍隊によって安全保障が確保される必要がある
(要はアメリカは、ウクライナのNATO加盟に反対だ・と言う意味です)
◎ウクライナに平和維持部隊を派遣するとしても、NATOの任務の一環として派遣するべきでないとし、NATO第5条を適用すべきでない
(平和維持軍にアメリカは関与しないし、NATOの管轄外。紛争が発生してもアメリカ軍は関与しない)
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ロイターに記事で抜けている部分・航空万能論から
「今後の支援は欧州主体」
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アメリカは、今後はウクライナ紛争への支援からは手を引くと言っているのと大体同じです。
戦争を継続するならヨーロッパの金でやったらいい・と言うことです。(武器は売ってあげるよ)
武器以外にもアメリカが資金供与してきた分は、現物(レアアースなど)と引き換えと言うことでしょうね。

何をやるにも、仮にヨーロッパが主張するように戦争を継続するなら半額負担してきたアメリカの負担分がなくなりますから、ヨーロッパが倍額負担しなければなりません。今でさえ相当、軋みが来ているヨーロッパ経済は、不況に陥るでしょうね。
「ウクライナと抱き合い心中するなら、ど~ぞ」と言う意味です。

トランプ大統領の方は❓
ロイター
トランプ氏、プーチン氏と電話会談 ゼレンスキー氏とも協議
By ロイター編集
2025年2月13日午前 6:02 GMT+933分前更新
https://jp.reuters.com/world/security/PXLC5BGRMVOH3EPYGHKSBUFFSE-2025-02-12/
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トランプ米大統領は12日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、ウクライナでの戦争終結に向けた交渉を直ちに開始することで合意したと明らかにした。自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。
ロシア大統領府(クレムリン)も両首脳が電話協議し、対面での会談実施で合意したことを確認。プーチン氏はトランプ氏をモスクワに招待したという。
1時間以上に及んだ電話会談の後、トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、プーチン氏が戦争終結を望んでいるとし、「遠くない将来の停戦実現」について協議したと述べた。
プーチン氏との直接会談については、おそらくサウジアラビアで近く行われるとの見方を示した。
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ヨーロッパやウクライナとは無関係にアメリカはロシアと話し合い、妥協するようです。
アメリカとロシアの妥協案は、ウクライナには提示されるでしょう。
ウクライナが受け入れれば和平プロセスが始まり、ウクライナが拒否すれば戦争が継続するでしょう。
継続の場合は、アメリカは武器も資金も供与しないと思います。⇒ヨーロッパ負担

トランプ氏や米共和党は、以前からこう言っていましたから、その通りに行動すると言うことです。
まさか、そうはしないだろうと思っていたウクライナとヨーロッパは、驚いて仰け反ったと言うことかと思います。

だから戦争は、どう長引いても年内が精一杯だと思います。その先はウクライナが潰れて終わりだと思います。
潰れたくなければ、ウクライナ国民はゼレンスキーを排除して、世間並みの指導者を臨時大統領にするべきでしょうね。

CNN
トランプ氏、ウクライナ停戦交渉「直ちに」開始
2025.02.13 Thu posted at 06:41 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35229335.html
トランプ氏、ウクライナのNATO加盟は「非現実的」
2025.02.13 Thu posted at 10:23 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35229342.html


※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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