あらぐさ(雑草)のこころ

(備忘録)真実は見えないところにある

バカだな、俺は…

2014-08-25 11:03:00 | ノンジャンル
●飛躍
誰かと話をしたり、見たり聞いたりしたことは、自分の頭の中でステップ1~ステップ5くらいの連想の連続が止まらない時がままある。
子供の頃は、連想の楽しさの中で過ごしていた。
連想をより深くするために様々な勉強をしてきたともいえる。
しかし、相手との会話でいつも失敗するのはこういう連想が止まらない時だ。

いきなりステップ5の結論を当たり前のように話してしまい、相手に???を連発させる。連想の途中経過を省略するのだから、相手は自分と話している人(僕)が、話を聞いていないのではないかという疑念を抱くわけだ。

「飛躍しすぎて何を言ってるかわからない~私の話を聞いていなかったのかい?」と思われることが若いころから数限りなくあり、63歳にもなった今も時々出てしまう。夢見る少年じゃないのだから単なる悪癖だ。

・・・そのステップ1~5までの頭の中の連想の例として上記の「飛躍」が出た相手の話を聞いた際の連想の連続とそれを受けて相手に話したことを、わかりやすい例として詳しく書いてみる・・・

① 「飛躍」という言葉を聞いた僕は、これはドイツ弁証法哲学の根本思想だ。ヘーゲルが、弁証法の基礎を固め、マルクス・エンゲルスが唯物弁証法として科学的に明らかにした。その際の基本が飛躍(アウフヘーベン)だ。
② だけど、物理的に飛ぶんじゃないんだな。
③ 確か(古い忘れかけたことを思い出しながら)量の質への転化とその逆とか「否定の否定」などの概念なはず・・・(完全に忘れかけている)
④ 個々の物理的事象はもちろんの事、社会システムにも当てはまる「飛躍」という考え方なはずだ。
⑤ 表面に見えているモノの形や社会的事象は、一見永遠に続くかのように見えるが、見えない部分で断続的・連続的変化を繰り返している。やがて、今ある表面の形よりも整合性のある「新たな形」として、一気に表面に出てきて次の安定した形になる。しかし、やがてまた見えないところの変化がさらに新しい形としてとってかわる・・・自分の言葉ではわかり易くこんな風に考える。
⑥ だから決して空を飛ぶんじゃないんだな。

●上記の連想は短ければ数秒、長くても数十秒以内。
そして相手に対して「飛躍って、飛んでいる飛躍じゃなくて、飛ばない飛躍だよ」と発言するわけだ。
ステップ1~4を省略してステップ5を言ったって誰も理解できるわけがないということ。
これではダメなわけです!

●結局「誰もわかってくれない」ではなく、「誰もがわかる話をしていない」ということが数十年も続いている。
若いころから比べたら、かなりよくなってはいるはずだが、時々「連想地獄」に陥る時、いつも相手を無視したり、傷つけたりしている事があるだろうし、でも取り返しがつくわけでもなく、生き恥晒して生きていくしかないのだろう。

家族・友人には、大変申し訳ないと思っている。
こういう人なんだだと思われて、離れたり、残ってもらったりの63年かぁ・・・・・・

こんな二十歳の頃から…‥・


こんな63歳まで…‥・


音楽活動も同じ。
どこへ行っても「ウザい」「重い」「うるさい」で嫌われること多数。
これしか出来ないのに。

でもこの頃は、細く優しく囁く唄い方もマスターしつつあるし、唄う曲のジャンルも大きく広がり、ずいぶんフレキシブルになってはいるが、シャウトが好きなので本性を出すと相変わらずだ。それがきよかんの本質と許してくれたり、まれに「そこが好き」という奇特な人たち(変態?)に支えられて今日も唄っている。

「半月の夜」の歌詞では、そのことをサビにして書いた。

・・・前略・・・
なんて俺たちはちっぽけなんだろう
愛する人と別れ友と行き違い
それでも宇宙(オオゾラ)の中で 今日も生きている
明日も大地を踏みしめ 歩いている
・・・中略・・・
  なんて俺たちはちっぽけなんだろう
悩み苦しみながら老いてゆく
それでも宇宙の中で 今日も生きている
明日も大地を踏みしめ 歩いている
・・・後略・・・