そして最後の愛車が、生涯最高の相棒になったスズキ「GSX-R1100」です。
中古で買おうかどうか迷っている時、ちょうど急激な円高になり、逆輸入車のこのバイクが安くなったので、チャンスと思い買いました。
バイクの借金が20年以上続いているのに、再びローンです。でも小遣いで払っているので、2年ほどの禁酒禁煙はもう何回もやっています。
今回は、あらかじめバイク屋さんにエンジンの改造を頼んでいました。
ヨシムラ・ステージ1という最高速260㌔くらいのエンジンを300㌔にする改造です。
街中の交差点では、青信号で原チャリに置いていかれるほど走りにくいのですが、いったん高速に入って加速していくと、200㌔あたりからロケットのような加速をするエンジンになりました。
東北道上り某地点で左を並走する新幹線の鼻先を後ろに見たのが一番の最高速ですね。
さすがに怖かったですねぇ。
そして僕が主宰するツーリングクラブも活動を始め、会報なども定期発行して最終的には100号以上発行しました。
このクラブは、明確な目的のもとに作られました。
「一般道日帰り1000㌔ツーリング」が、クラブの唯一の活動です。高速や自動車専用や有料道路を使わずに、国道・県市道だけで一日1000㌔を走るツーリングを年に一回一緒に走るという頭のイかれた4人だけのクラブです。
コースは、二つだけ。「秋田~新潟~いわき~仙台~宮古~秋田」の正逆コースと「秋田~宮古~下北大間~青森~津軽竜飛~秋田」の正逆コースの二つです。おおよそ1100㌔くらいです。
結局6回出発しましたが、完走できたのは3回だけです。天候やメンバーの体調不良で途中で断念し、目的の1000㌔以上を走って秋田に帰ってきたのが3回という過酷なツーリングです。
はっきり言って修行みたいなものです。
6月6日深夜0時出発。一般道を限りなく速く走るのですから、間違いなく反社会的走行の繰り返しですね。250㌔離れた新潟に7号線ひた走りで3時間で着いていましたから。
だいたいは、夜の21時頃に秋田到着していました。
そんなことの繰り返しへの罰は、当然あるのです。持病のヘルニアが悪化してバイクに乗れない体になってしまい、結局僕のバイクとの付き合いは終わったわけです。
あのままだったら、おそらく今生きてはいなかったことは確実なほど、危険なバイク乗りでした。
僕は今、路上弾き語り音楽をやれるのですから、ヘルニアに感謝しなければならないです!