4月25日は洛北にある修学院離宮へ。




寿月観の御輿寄



中離宮の中門



楽只軒の一の間はもとは林丘寺宮の御居間

















江戸時代初期に後水尾上皇により造営された上皇の離宮です。
参観は下離宮、中離宮、上離宮と約3km、1時間半の工程でツアー形式で行われます。
① 下離宮


下離宮の御幸門。
こけら葺きと花菱紋の透し彫りの簡素な門です。
その分、期待が膨らみます。

寿月観の御輿寄


寿月観はこけら葺き数寄屋造りの建物で文政7年(1824)から今日まで伝えられています。
「寿月観」の扁額は後水尾上皇の宸筆です。

中離宮の中門
造営当初には無かった中離宮です。
明治18年に林丘寺門跡から境内の半分と客殿、楽只軒(らくしけん)が当時の宮内省(現宮内庁)に返還され、中離宮として整備されたエリアです。



楽只軒の一の間はもとは林丘寺宮の御居間


楽只軒の一の間はもとは林丘寺宮の御居間だった部屋です。
楽只軒の東南には客殿があり東福門院の女院御所を移築した建物です。
一の間の中央には「霞棚」と呼ばれる違棚があります。
桂離宮の「桂棚」、醍醐寺三宝院の「醍醐棚」とならび"天下の三大名棚"のひとつとして有名です。

客殿の濡縁西側と北側にある高攔が巡らされていて「網干の欄干」と呼ばれています。

造営当初から明治維新頃までは、それぞれの離宮の間には水田の畦道を行き来していたそうです。
明治天皇の行幸の際に三つの離宮を結ぶ畦道は広げられ馬車が通れる松並木に改良が加えられました。


上離宮御幸門を潜り苑路を登ると修学院離宮で最も高台に達ます。



窮邃(きゅうすい)からの眺めは修学院離宮一番の絶景ポイントです。



浴龍池越しには京都市の北部が一望出来ます。
浴龍池は人口の池で土堤や石垣により堤防を築いています。
周りの景観に馴染む様に4段の大刈込が後世に築かれています。




どの時期に訪れても素晴らしい景観が楽しめる修学院離宮です。