京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

新々堂 東洞院店のランチ

2022年06月29日 08時21分00秒 | 日記
 6月20日は、いつもお世話になっているTさんの"京都歴史探索会"があり一部は京都旅屋の吉村晋弥の「祇園祭-山鉾巡行・宵山の楽しみ方」について。



第二部はTさんの「京都の仏像仏像」についての発表会でした。



既に64回目の会で、まだまだコロナ禍の中ですが50名弱の方々が参加されています。

吉村さんはプロのガイドとして京都を知り尽くされている方だけに祇園祭の見所や混雑を避けて山鉾を巡る方法などを教えて頂きました。

Tさんは奈良博の仏像館でボランティアガイドをされていただけに詳しい中にもわかりやすくお話をされていました。







京都は応仁の乱で市内の2/3が焼けてしまった中で、唯一焼け残ったのが千本釈迦堂(大報恩寺)です。

鎌倉時代の本堂や多くの仏像が残された貴重なお寺です。



11時45分に終わり、ここウィングス京都の近くにある新々堂東洞院店で昼食を頂きます。





五穀米が入ったパンのワンプレートです。

店内調整されているのでパンは熱々で美味しいです。

美味しいコーヒーと頂くと至福の時間が楽しめます。

また、店内で購入したパンもイートインで頂けるのも進々堂のいいところです。
(志津屋さんでもイートインがある店も多くあります。)

この後、13時に再集合して希望者だけですが鉾町を巡りました。

7月10日からは鉾建ても始まり、京都は祭り一色に染まります。







京都府立植物園

2022年06月28日 08時04分00秒 | 日記
 6月19日の14時から北山にある"歴彩館"で「門跡寺院のひみつ-実相院門跡-」の講演会があり、それまでの間「京都府立植物園」に来ました。



Facebookに先日にアップしていますが、まだまだ書きたらない分の追加をして再アップさせて頂きます。
(それと、ブログには梅花藻の動画が添付出来ないのもあります。)



いつもは地下鉄の北山駅で下車するので北山
門から入りますが正門は賀茂川沿いにある南側が正門です。
車で来られる方はこちらの正門から入られます。



温室まで備えた植物園だけに一年中花々に包まれた"隠れた秘密の場所"でもあります。

風流とは無縁?の僕でさえ癒しを感じる大切な場所です。







この日は桔梗の花が咲き始め、紫陽花は満開でした。









これから見頃を迎える蓮の花も数輪咲いていて、これから夏本番を迎えるのを知らせてくれています。







水路に沿っては半夏生の葉が白く色付いています。
初夏を過ぎるとまた、元の緑色に戻るのが不思議ですね。







園内には上賀茂神社の境外末社の半木(なからぎ)神社が鎮座されています。
御由緒については駒札をご覧下さい。
いずれにせよ、植物園に神社がお祀りされている事が不思議であり、また、京都の奥深さを感じます。







珍しい梅花藻(バイガモ)です。
滋賀県の伏流水に咲く梅花藻はテレビで見た事はありますが、京都市内ではここだけにあるそうです。

これからの季節は蓮と朝顔とひまわりが主役になります。

日中は暑いですが、木陰のベンチにいると時折爽やかな風が吹き抜けて行きます。

財政難に苦しむ京都市は二条城や動物園の料金を値上げしていますが、植物園は200円でかなりリーズナブルな料金です。

7月8日〜10日
7月23日〜8月14日
の期間は早朝7時半から開園しています。
(朝顔展7月29日〜8月2日は7時開園)

早朝に周られるのも一考です。




藤森神社の紫陽花

2022年06月27日 08時50分00秒 | 日記
 6月18日、清和荘で美味しい京会席を頂いた後に近くにある藤森神社を参拝しました。

境内二カ所はある紫陽花苑です。














藤森神社は平安遷都以前からお祀りされている古社で、この深草の地域の産土神として長い間信仰を集めています。



本殿は御所の賢所の建物を正徳2年(1712)に賜った建物で国の重要文化財に指定されています。





本殿の裏手には大将軍社と八幡宮社がお祀りされておりいずれも国の重文です。



毎年5月5日に行なわれる藤森祭は菖蒲の節句(子供の日)発祥の地として知られています。 



日本書紀の編者として知られ、日本最初の学者である舎人親王をお祀りしています。





また、馬の神社として広く知られ、藤森祭には駈馬神事が勇壮に行なわれ、今に引き継がれています。
この日には競馬の馬主、騎手ははじめ競馬関係者、競馬ファンの方々が多数参列されます。





不二の水(御神水)で、近く数百メートルから湧き出る名水です。ふたつと無い水と言う意味で"不二の水"と呼ばれています。







宝物館(無料)には馬に関する展示が多いです。





最後に御朱印を授与して頂き、帰路につきました。



清和荘 京都伏見・京料理の名店

2022年06月26日 07時39分00秒 | 日記
 6月18日は伏見にある京料理の名店「清和荘」に来ました。
広い庭園を眺めながら食事が出来るのも魅力的なお店です。






 




表門の石碑にある様に新撰組の組長だった近藤勇が戊辰戦争に敗れ逃走した"遭難の地"です。

玄関横には伏見の名水のひとつ「清和の井」がこんこんと湧いています。

今回はよみうり文化センター(メルパルク京都)の人気企画「京の女将さんシリーズ」の第21弾になります。







いつもの様に約30分間、女将さん(竹中くにこさん)の家業についてや子供が跡を継いでくれる決心をし、今は炭屋旅館で仕業中である事や、かっては西京極球場でプロ野球の試合があり阪神タイガースの宿舎になっていた時のお話などをユーモアを交えて話されました。

女将さんのお話が終わり、いよいよ京会席を頂きます。





①八寸

どう言う訳か"先付"より八寸が先に運ばれて来ました。





②先付

6月の水無月にちなんで豆腐も三角形になっています。





③向附









鱧を紫陽花に見立てた一品で紫陽花の花々を感じさせます。

マグロは炙ってあるので余分な油が抜けて土佐醤油のジュレで濃厚なマグロの旨味と土佐酢の醤油でさっぱりと頂けます。

④煮物椀

賀茂茄子 すずき 万願寺 すり柚子

京野菜のオンパレードです。
出汁も非常に美味しいです。

スズキの上にはすり柚子が載っていますが、もう少したくさん載っていればよりスズキや柚子の風味や味覚を楽しめたのでは、、思います。







⑤焼物

鮎唐揚げ 藻塩 新蓮根 新丸十







鮎漁も解禁され一番には天然の若鮎が店頭に並んでいます。

塩焼きや刺身が鮎料理の定番ですが、こちらでは"鮎唐揚げ"です。

初めて頂きましたがこれが美味しい!
若鮎の唐揚げなので頭から尻尾まで全て頂けます。
美味です!

藻塩が添えかれていて川魚ですが、ほんのりと磯の香りがします。
一番の組み合わせですね!

藻塩は鯛などの白身魚ともよく合います。

⑥ご飯

土鍋で炊かれた鱧と枝豆のごはんです。
祇園祭まではまだですが、ここでも"鱧祭(祇園祭の別称"が先行しています。







⑧水物

マンゴーとメロンのぱふぇ



プリンも自家製で今朝から蒸されたものです。

⑨甘味

名物のひとつでもらある"黒糖わらび餅"
きな粉にニッキが入っているのでしょうか?
味に変化があります。





食事を終えて広い池泉回遊式庭園と茶室を見学します。









鞍馬石の飛石に四畳半の茶室があります。
かってはふたつの茶室があったそうです。

遣水周辺には半化粧の葉が白く色付いています。









庭園にある竹は"流しそうめん"の施設だそうです。





お土産に"かきのオイルサーデン"と"黒糖わらび餅"を買い求めました。



女将の竹中くにこさんです。

次に紫陽花の名所でもある藤森神社へと向かいます。



和歌山城を訪ねる

2022年06月24日 08時46分00秒 | 日記
 6月15日は朝日カルチャーでの現地講座「和歌山城を訪ねる」に参加しました。

講師は近世城郭研究の第一人者の中井均先生です。

昨年の3月で滋賀県立大学を定年退官されましたが、大学で教鞭を取っておられた時よりもお忙しくされています。

①一の橋と大手門







和歌山城の内郭と三の丸との間にかかり橋で昭和58年(1983)再建。

大手門も昭和57年に再建された高麗門形式の大手御門。

②石垣





天正13年(1585)羽柴秀吉が紀州を平定。
弟の秀長に命じて創建した初期の和歌山城の石垣。

石垣には近くで採石された緑色片岩が使われています。

③二の丸跡







二の丸は東側から表・中奥・大奥に分かれていました。

表は藩主が謁見や儀式を行い、藩の役人が政務を行う政庁。

中奥は藩主が執務し生活する公邸。

大奥は藩主が休息したり、側室、奥女中が生活する場。

④ 御橋廊下









西の丸と二の丸をつなぐ渡り廊下橋。
藩主だけがわたることのできた橋で外から見えないように側壁・屋根をつけ、18世紀前半に造られたとされています。

⑤天守閣











いよいよ天守閣まで来ました。
弘元3年(1846)に落雷により焼失しますが嘉永3年(1850)に再建。

昭和10年、姫路城に次いで2番目に国宝に指定されましたが、昭和20年の空襲で焼失します。

昭和33年に鉄筋コンクリート造りで再建されたのが今の天守閣です。 

⑥石垣









石垣が見どころのひとつです。
・野面積み 主に豊臣・桑山期の石垣で近くの岡公園や和歌浦等で採集される緑色片岩が主に使われています。

・打ち込み接ぎ(うちこみはぎ)
浅野期と徳川期に使われた石垣で友ヶ島で採石される砂岩が使われています。

・切り込み接ぎ
徳川期の石垣で石材を精密に加工して積んだ勾配の急な石垣。
熊野地方で採石される花崗斑岩(かこうはんがん)が使われています。

3期の石垣の変遷が見れるのも和歌山城の特徴です。

⑦岡口門









築城当初の大手御門で重文に指定されています。
東側の土塀は日干し煉瓦積みで鉄砲狭間が特徴的です。
狭間の開口部は石材で強化されています。

⑧岡口公園









岡口門の南側には緑色片岩の石切場が残っています。

一昨年にもひとりで来ましたが、中井先生の解説と見所の案内で初めて来た様な感覚でした。














最後に岡口門です。