京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

醍醐寺でいただく「阿闍梨寮 寿庵」湯葉丼

2019年02月28日 07時06分51秒 | 日記
2月23日の醍醐寺の五大力さんの見学の後、遅めの昼食を弁天堂そばの「阿闍梨寮 寿庵」で頂きました。





注文は迷わず"湯葉丼"を選びます。
お出汁の効いた餡の中に湯葉がたっぷりと入っています。その上に三つ葉と生姜が載っていて、三つ葉はともかく"生姜は湯葉丼と合うのかな"と思っていました。





ところが、食べ進んで行くと実によく合います。
三つ葉の香りと生姜の酸味、、、絶妙な美味しさでした。生姜は温かい食事と一緒に摂ると身体を温める効果があります。寒い京都の冬には、実に理にかなった食材です。

味噌汁と香の物が付いて1200円は十分に魅力的だと思いました。
室内からは、弁天堂回りの景色を眺められ、春の桜、秋の紅葉🍁の時期には特等席でお食事が頂けるお店です。



次に、烏丸御池に向かいます。
何のために?
後日アップします!

旧三井家下鴨別邸三階望楼公開

2019年02月27日 07時36分03秒 | 日記
2月25日の「上賀茂 秋山」でのお昼を終えて向かったのが旧三井家下鴨別邸です。京の冬の旅の協賛で3階の望楼が公開されています。





16日の土曜日にも来たのですが、望楼の見学が1時間待ちで次の予定があったので諦め、平日の今日、再訪した次第です。
それにもうひとつ見たいものがありました。伊藤若冲筆の「 樹花鳥獣図屏風」です。キャノンのデジタル技術を使った高精細複写ですが本物と遜色ないレベルです。





三階望楼は三畳半のスペースしかないので約10人の入れ替え制です。西側は樹木で見晴らしがもうひとつですがその他は素晴らしい眺望を楽しめます。特に東側は、比叡山、如意ヶ岳が間近に見えます。撮影禁止なので写真はありません。



その後は主置内部を見学し庭園を散策しました。








「上賀茂 御料理 秋山」でいただく至福のお昼

2019年02月26日 06時19分31秒 | 日記
今日、2月25日は上賀茂にある「上賀茂 御料理 秋山」でお昼を頂きました。開店時から評判になり13周年を迎えた今日でも予約の取りにくいお店です。

3度目ですが、いつも期待以上のお料理とご主人の話術の虜になります。





お店は滋賀県の石山にあった風情ある古民家を移築したもので今も現役の"おくどさん"があり、ご飯はこちらで土鍋を使って炊かれます。

カウンターの12席のみなので、ご主人の包丁さばき、煮込み、焼き、盛り付け、スタッフの方々の動きがライブ感覚で見え、目でも料理を楽しめます。



一品目は、温かい向付
ねぎと白菜のあったか豆乳仕立て〜炊いた大根にふきのとう味噌をのせて〜





二品目は、煮物椀
明石産手長タコと春キャベツのしんじょう



三品目は、お造り
天然ぶり、黒鯛(チヌ)、舌平目
天ぶりは生姜醤油で、チヌと舌平目は藻塩で頂きました。天然ぶりの炙りは辛子大根を載せて頂きます。
サービスで北海道根室産の雲丹を出してくださいました。







四品目は、氷魚とすぐき漬けとほうれん草の和えものと天然ぶりの和えもの





五品目は、炊き合わせ
かに、しめじ、賀茂ねぎ



六品目は、おくどさんで炊いたごはん、牡蠣の粕汁(セリと賀茂ねぎ入り)、お漬物
粕汁には、京都の白みそが入っています。白みそは熟成時間が短いので豆臭さが残っているそうです。調理の際は、米味噌や合わせ味噌と違って、しばらく沸騰させて豆の臭みを飛ばすとより風味が増すそうです。









おこげは藻塩を振って頂きました。

七品目は、和菓子
うぐいす餅





粒あんの入ったお餅で、かかっている粉はうぐいす粉で青大豆を炒って挽いた粉です。
二月の初午にちなんで絵馬を模したお皿で出されます。

美味しいお料理、食材の豊富さ、ライブ感、ご主人の話術、細やか接客。人気があるのも納得します。
また、また、伺いたい名店です。









西陣魚新でいただく有職料理

2019年02月25日 18時58分47秒 | 日記
今日、2月23日の夜は、「そうだ 京都、行こう。」のオリジナルイベント「西陣魚新でいただく有職料理」に参加しました。

西陣魚新は、江戸時代安政2年創業の有職(ゆうそく)料理の名店です。





会場は2階の広間で参加人数は会員の20名の皆様です。
まずは、西陣魚新の8代目 寺田紳一さんから有職料理の成り立ちや今日の料理の内容、大正天皇・昭和天皇の大典で料理を提供された時のエピソードをお話し頂きました。



①有職料理とは、明治維新まで宮中や公家に仕えていた包丁人が東京遷都時にその職を辞し、として京都に残り料理屋の店主に宮中や公家に伝わる秘伝を伝え、形成されていった料理であること。

②大正天皇・昭和天皇の大礼(即位の饗宴)、今上天皇の即位の京都御所での茶会の時に、料理を提供された。

③今上天皇が、ご退位までに非公式に京都を訪れるご予定があり、宮内庁からご用命を頂いていること。その際には、出来るだけ給仕の回数を減らして、一度に全ての料理を出して欲しい などの要望があること。陛下のお人柄がわかるお話です。

④広間の向かいの部屋に飾ってある雛人形の説明や御大典で賜わった記念品の説明。









いよいよ、お料理です。

一品目は初箸 あおのり豆腐 、生雲丹、蕨、長芋





二品目は椀物 蛤しんじょう、玉子豆腐、木の芽、旬 菜の花





三品目はお造り 鯛といか、まぐろ





四品目は有職料理 焼物 嶋台盛り

鯛の手毬すし、鰻八幡巻、赤梅かんろ、玉子ほうらく、鰆みそ幽庵、生このこ、白和え





五品目は名物 今出川豆腐
閑院宮載仁親王が大変にお気に入りになられ、二度、三度とおかわりされた料理で"宮様豆腐"とも言われ、西陣魚新の名物料理となっています。

豆腐を昆布と醤油で煮染しものに、くずあん、胡桃、ぐじ、野菜を合わせたお料理。





六品目は天ぷら 海老あられ揚





七品目は酢肴 あわび、蛇腹胡瓜





八品目はかに御飯、香物、赤出汁







九品目は水菓子 せとかみかん、苺



どのお料理も、素材のはしり、旬、名残りを感じられるもので、しっかりと味付けされていて大変美味しく頂きました。

5月の改元を前に宮中や公家に伝わる伝統ある有職料理を頂けた事に感謝し、今上天皇の御退位、新天皇の御即位そして改元を迎えたいと思います。


親鸞聖人の生誕地 日野と五大力さん

2019年02月24日 16時38分29秒 | 日記
今日、2月23日は「そうだ 京都、行こう。」の"親鸞聖人の生誕地 日野と五大力さん"に参加しました。ガイドは"らくたび"の代表 山村純也さんです。

地下鉄 石田駅に10時に集合の後、徒歩で最初の訪問地 法界寺へと向かいます。





法界寺は地元では日野薬師、乳薬師と呼ばれる日野家の菩提寺です。日野家と言えば室町幕府第八代将軍 足利義政の正室 日野富子が名高いです。
また、浄土真宗の開祖 親鸞聖人の生誕地でもあります。
阿弥陀堂、阿弥陀如来坐像が国宝、壁画、薬師堂が重文です。今回は、ご住職が阿弥陀堂で説明して下さいました。







お堂の前には蓮池があり、夏には蓮の花が咲き誇り、阿弥陀堂を背景に浄土の世界が広がるそうです。

次に、日野誕生院です。





こちらは、江戸時代後期に親鸞聖人の父、日野有範を祀った有範堂が起源と言われ、現在は西本願寺の飛地境内となっています。境内には、9才で出家した親鸞聖人の幼少の頃のお姿を模した童形像があります。



また、境内には親鸞聖人 産湯の井戸や親鸞聖人の胎盤の一部とへその緒を埋めたと伝わる胞衣塚(えなづか)があります。



以前は、近くで見学出来たのですが、保育園の園内にある為か、ゲートが新設されていて近づけなくなっています。







次に恵福寺です。初訪問の阿弥陀如来像をご本尊とする浄土宗のお寺です。阿弥陀さまの両脇には、周りで廃寺になったご本尊を4体を客仏としてお祀りされています。中でも、平安時代の丈六の地蔵菩薩坐像は腹帯を巻かれていて昔は、女性にとって出産は命がけの事で、子供の守り本尊であるお地蔵様に無事な出産を祈願したのでしょう。
境内には見事な枝垂れ桜があり、開花に合わせてライトアップが行われます。





上の写真は"平重衡の墓"です。重衡は清盛の五男で合戦で武勇を誇りましたが、南都焼き討ちの罪で捕らえられ、木津川の河原で斬首され、この地に葬られました。









次に善願寺を訪ねます。地元では腹帯地蔵と呼ばれ、安産にご利益があるそうです。
境内にある樹齢一千年を超えると言われる御神木の榧(かや)の木には、不動明王が彫られています。昭和30年頃に当時の住職が仏師 西村公朝氏に依頼したものだそうです。

本堂には、阿弥陀三尊像がお祀りされており、天井の花卉図、雲龍図、飛天図が見どころです。

いよいよ最終目的地の醍醐寺です。
醍醐寺では、開祖 理源大師・聖宝の遺訓により、毎年2月23日に七難即滅、七福即生を祈る「五大力尊仁王会」が盛大に行われています。
この日にのみ授与される五大力さんの「御影」のお札は、自宅、お店、会社の出入り口や、火気を使用する場所に貼ることで、盗難や災難を除くご利益があるそうです。













五大力さんと言えば、奉納「餅上げ」です。
本堂前の特設舞台のでは、力自慢の男女が を競っていました。女性は90kg、男性は150kgの紅白の大鏡餅を持ち上げ、その持続時間を競う奉納行事です。夕方のニュースで放送されることでしょう。

この日は、三宝院も無料公開されていましたが、お堂の中には入れず、庭園を手前から眺める程度の公開でした。