建仁寺の塔頭寺院のひとつ霊源院は通常非公開のお寺ですが、よく公開されているので非公開感が無いお寺です。













茶室「妙喜庵」




梅雨の時期には"甘茶の庭"で公開され、紫陽花とはまた違った雰囲気を味わう事が出来ます。
現在では境内地はさほど広くはないですが、鎌倉時代末期から室町時代には京都五山と鎌倉五山の禅僧達によって栄えた漢文学・五山文学の最高峰寺院として知られる凄いお寺です。

その時期に活躍されたおひとりの中巖圓月(ちゅうがんえんげつ)坐像です。

その胎内秘仏の毘沙門天立像です。
また、一休宗純禅師や戦国武将の今川義元もこちらで学問を学んでいます。



天井には中国人アーティスト・陳漫(チェンマン)さんによる「墨龍図」が奉納されています。





昨年には以前にあった庭園を改装?され、新たな枯山水庭園が作庭されました。
この甘茶の庭は「鶴鳴九皐(かくめいきゅうこう)」と小堀泰巖建仁寺管長猊下により命名されました。
作庭されたのは"昭和の小堀遠州"と謳われた中根金作氏のお孫さん中根行宏、中根直記さんのお二人です。
本堂内には趣きの異なる2つの茶室があります。

茶室「妙喜庵」
一畳台目の茶室で、手前にお手前に必要な道具畳と、客が座る一畳だけに切り詰めた"究極の茶室"です。

茶席「也足軒」
四畳半の茶室で本堂内に躙口がある珍しい茶室です。
