11月21日のお昼は中京区錦小路通西洞院東入ルにある「井傳」さんへ。
1階は全フロアが厨房になっています。















椀物は、なんとスッポンのお出汁です。





お店の2階で食事を頂く事も出来ますが、折詰め弁当や仕出しが中心の「京の老舗」です。(2名なら20名の対応が可能だそうです。)
"端正な折詰め"や"四季折々の旬の素材を使った会席料理"には定評がある名店です。
今回は京都料理芽生会の企画で、2万円分のポイントが1万円で購入出来る特典に当選し、今までに行った事の無い和食店を探して、この日に予約していました。
京都仲間のKさんをお誘いしました。


部屋は和食店らしく落ち着いた個室で、料理への期待が高まります。





松花堂弁当の様に四つに仕切られたお弁当形式です。
それぞれの桝には、吟味された旬の素材にお店独自の味付けで、どの料理も手の込んだもので、他の有名店に決して引けを取らない美味しさです。



子持ち鮎の甘露煮に鯖寿司、自家製唐墨、、、これぞ京料理と唸らせる品々です。
食事の給仕は女将さんがされ、80歳を過ぎておられますが元気いっぱいの方で、お店の歴史や料理の説明について楽しくお話して下さいました。


椀物は、なんとスッポンのお出汁です。
京都では昆布と鰹節のお出汁が一般的ですが、スッポンのエキスが加わるとまた違った"コク"が加わります。
他店では味わった事のないお出汁です。


最後の水物(ピオーネと洋梨のゼリー添え)まで、手の込んだ料理でした。
京都の伝統文化のひとつでもある"仕出し"で100年以上も続くのは大変な事と思います。
そんな"仕出し店"の真髄を味わせて頂き、満足なお昼でした。