京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

南禅寺本坊拝観

2024年09月14日 07時44分00秒 | 日記
9月9日、南禅寺塔頭寺院のひとつ天寿庵を拝観後、久しぶりに南禅寺本坊を拝観しました。


①惣門 

飄亭さんの前の道を更に西に進むとあります。


② 勅使門(重要文化財)

寛永18年(1641)に明正天皇より御所の「日の御門(ひのごもん)を拝領した門です。




③ 三門(重要文化財)

寛永5年(1628)藤堂高虎が大坂夏の陣の戦没者慰霊のために建立寄進したものです。
(今回は拝観していません)






④ 法堂

明治28年(1895)に豊臣秀頼が寄進した法堂はおしくも焼失してしまいました。
しかし、明治42年(1914)に再建されています。

内部の天井画・瑞龍図は今井景年の筆によるものです。


⑤ 玄関

玄関へと続くアプローチには、かって市電に使われていた敷石が使われています。




⑥ 庫裡

受付を終えて庫裡へと上がると、正面に韋駄天さんがお祀りされています。
また、右手にある部屋「滝の間」は主にお抹茶席として使われています。

流れ落ちる水は水路閣から引かれています。







⑦ 方丈(国宝)

柿葺で寝殿造の大方丈は、天正年間に豊臣秀吉が建造寄進した御所の殿舎を、慶長16年(1611)に時の帝・後陽成天皇より拝領し移築された建物と言われ、襖絵は狩野永徳らの筆によるものです。

中でも襖絵のひとつ「水呑みの虎」図は狩野永徳の傑作として有名な襖絵です。







⑧ 方丈庭園(国指定名勝庭園)

石組みの姿から「虎の児渡し」の庭と呼ばれている枯山水庭園です。

慶長年間に江戸幕府の作事奉行を務め、また、作庭家でもあった小堀遠州による作庭と言われています。





⑨ 小方丈庭園

昭和41年(1966)に作庭された新しい庭です。
作庭に明確な意図があるのが禅寺らしいです。













⑩ 方丈東側

こちらも比較的新しい庭園です。
お茶室がふたつあり、お茶会の機会はあるのでしょうか?
是非、参加してみたいものです。

南禅寺は,慶応4年(1868)の神仏分離令及び明治4年(1871)の社寺上知令により,現在の境内地を除いた全ての寺領を失っています。

また,翌年の無檀無住寺院の廃寺令や明治11年の合寺令によって,明治3年には25あった塔頭の内,17院を失っています。

室町時代に定められた五山十刹の制において京都五山および鎌倉五山の上に置かれる「五山の上」の寺院とされ、日本の全ての臨済宗の寺院の中で最も高い格式を持つ禅寺でした。

しかし、塔頭寺院に金地院を持ち境内には徳川家康を祀る東照宮まであったために"徳川憎し"の明治新政府により徹底的にイジメ?られました。

金地院の並びにある"大寧軒"は南禅寺が買い戻した元塔頭寺院の跡です。

よくぞ、ここまで復興されたと思います。











南禅寺塔頭 天授庵拝観

2024年09月12日 08時28分00秒 | 日記
 9月9日は、對龍山荘の庭園を観賞し、次に南禅寺塔頭のひとつ天寿庵へと来ました。











ここは僕のお気に入りのお寺です。

天授庵は南禅寺の塔頭のひとつで、暦応2年(1339)に南禅寺の第15世であった虎関師錬が、南禅寺開山である無関普門を祀る開山塔の建立を願い出た折に、その庵として創建されました。

応仁の乱で焼失しましたが、慶長7年(1602)、細川幽斎(藤孝)によって再建され、白砂と苔の美しい枯山水の東庭、南北朝時代の古庭の味わいをもつ池泉回遊式の南庭のふたつの庭園が楽しめます。











東庭はもみじが多く秋には錦秋の庭園になります。



次に南庭へと向かいます。















池には睡蓮の花が咲き、庭園に彩りを添えています。











収蔵庫の前には大きな石の手水鉢があり、春にはモリアオガエルが毎年ここで産卵します。



コロナ前には秋の夜間拝観が行われて、ライトアップされた錦秋の枯山水庭園が見れましたが、現在も中止されたままで再開されていません。

また、お堂内の拝観はされておらず、寺宝として長谷川等伯筆の障壁画(重文)を所蔵されていますが、天授庵で公開された事はないと思います。





是非、公開の機会を設けて頂きたいものです。

次に南禅寺本坊を拝観します。






ブルーボトルコーヒー京都カフェ

2024年09月11日 08時50分00秒 | 日記
 9月9日、南禅寺別荘群のひとつ對龍山荘の素晴らしい庭園を堪能し、休憩も兼ねてブルーボトルコーヒー京都カフェに来ました。

對龍山荘を管理されていた小川館長がこの6月に退職され、今までカルチャースクールをメインにしか公開されていませんでした。

しかし、この9月からは植彌加藤造園さんがメインとなり、庭園だけですがガイド付きツアーを始められています。





注意事項でSNSへの投稿はしない様に言われています。



ブルーボトルコーヒーは、アメリカ・サンフランシスコ発祥のコーヒーショップです。

東京の清澄白河に一号店をオープンさせて以来、日本全国に店舗を展開され、京都市内にも4店舗(そのうち1店舗はコラボ店舗)を構えられています。

ここ南禅寺参道沿いにある京都カフェは京都一号店です。







京町家をリノベーションしたお店で非常に居心地がいいです。

店内に入るとほとんどが外国の方です。
コーヒー文化は世界共通?なのですね。

そんな、人気のブルーボトルコーヒーから京都エリア限定の新作が登場しました!

こちら京都カフェ、京都六角カフェ、京都木屋町カフェの3店舗限定の商品です。

チーズケーキは、スペインのチーズや北海道産のクリームチーズなど、こだわりの食材を贅沢に使用していて、小麦粉は不使用だそうです。







オーダーしたのがアイスコーヒーラテと抹茶チーズケーキ。



ゆったりとした雰囲気の中、"ほんまもん"のコーヒーと新作の抹茶チーズケーキを楽しみました。

抹茶チーズケーキは抹茶の量も多く使われていて抹茶の風味が存分に楽しめます。



こちら京都カフェではコーヒー豆は無論ですが、ボトルやカップなどのグッズも販売されています。

また、現在京都 建仁寺では、BLUE BOTTLE COFFEE TRUCK IN KYOTOが、2024年12月26日まで期間限定出店されています。



お寺の境内でコーヒーが楽しめるスポットとしても話題を集めています。





上京が誇る食の有職文化 式包丁

2024年09月10日 07時43分00秒 | 日記
 9月8日は、北野天満宮へ。
14時から文道会館で「上京の誇る有職文化」を予約していました。





最初の挨拶は北野天満宮禰宜の東川さま。
次に上京区民会議の会長をされている冷泉貴美子さまがご挨拶されました。









①  生間流三十代目家元 生間正保(いかま まさやす)氏(萬亀楼店主)による生間流式庖丁の披露と説明。

生間流式庖丁とは平安時代から宮中で節会等のおめでたい日に行われてきた食の儀式です。
大きな俎板に乗せた魚や鳥を、直接手を触れず、庖丁刀と俎箸で切り分け、瑞祥というめでたい形を表すものです。













テレビでは見た事はありますが、実演を拝見するのは初めてでした。
大変に感動しました。
見事な技です。
萬亀楼で一子相伝で伝えられてきた技だそうです。









また、萬亀楼では複製品が展示されていますが、この日は寄託先のMIHOミュージアムからオリジナルを持ってこられ、詳しく解説して頂きました。

② 太田達(おおた とおる)氏(有職菓子御調進所老松当主)による「有職菓子」についての講座を聴講しました。









有職菓子とは、古来より朝廷に伝わる有職故実による儀式・典礼の際に使われる菓子の事です。

今放映されている「光る君へ」に関連して
源氏物語にも食べられる場面が描かれている菓子です。







最後に老松さんの"椿餅"と"香梅煎"の試食がありました。

香梅煎は昆布、梅肉、玉露の風味を活かした香り豊かなお茶です。
梅苑や御土居が公開されている時に老松さんの休憩所で頂く事が出来ます。















桜井屋 上七軒

2024年09月09日 11時20分00秒 | 日記
 9月8日のお昼ごはんは上七軒にある「桜井屋」さんを予約していました。







以前にも来ていて"ゆば丼"が非常に美味しかったのを記憶していたからです。







以前には旅館も営まれたからでしょうか?
部屋から見える庭にも京都らしさを感じます。





注文したのは「ゆば御膳【雅】」2750円です。





生麩の天ぷら
生ゆばお造り
八寸
焼物
炊き合わせ
香物
ごはん
豆乳ぷりん















全てがお店で調理されたもので、香の物まで自家製だそうで、どの人更にも非常に美味しいです。
さすがに元料理旅館を営まれていただけに内容の充実さ、美味しさです。





北野天満宮の南門前には豆腐の名店"とようけ屋山本"さんがされている"とようけ茶屋"がありますが、行列必須の人気店なので時間が読めないのが難点なのと、僕にとっては出汁の味が濃い過ぎるように思います。

是非、行って頂きたい名店です。

場所は北野天満宮の正門・東門を出て右(南)に下ルと直ぐです。