京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

地蔵院(椿寺) 京の冬の旅⑧

2025年01月31日 07時41分00秒 | 日記
 1月22日は、西本願寺を僧侶の方の案内で書院と経蔵を巡った後、通称「椿寺」と言われる地蔵院を拝観しました。







奈良時代の高僧・行基の創建と伝わる由緒ある寺院です。





1本の木に色とりどりの花が咲き花びらが一片ずつ散ることから「五色八重散椿(ごしきやえちりつばき)」と呼ばれる名木です。

北野大茶湯の縁により豊臣秀吉により寄進したものと伝わり、「椿寺」の愛称で親しまれてきした。
現在の椿は樹齢約200年の二代目で、毎年3月中旬から4月頃にかけて見頃を迎えます。





江戸時代に造立されたご本尊・五劫思惟(ごこうしゆい)阿弥陀如来像は頭部の螺髪が伸びた大きな髪型が特徴です。

金戒光明寺の墓地にも石仏の五劫思惟阿弥陀如来像がおられます。




また、本堂隣りの観音堂には、慈覚大師円仁の作と伝わる一木造の十一面観世音菩薩立像が雨宝童子(うほうどうじ)、春日龍神(かすがりゅうじん)とともにお祀りされています。



地蔵堂に安置されている地蔵菩薩は,元のご本尊で行基作のものと伝えられています。

地蔵堂背後の板扉はもと北野天満宮にあった多宝塔の遺構とされています。
「京の冬の旅」期間中は観音堂に移され間近で見る事が出来ます。





境内には,忠臣蔵で有名な天野屋利兵衛のものといわれる墓があります。

洛陽三十三所観音霊場第30番札所でもある浄土宗のお寺です。



なお、お堂内の写真、五色八重散椿が咲いている写真はネットからお借りしました。

「肉料理かなえ」x「KYOTO BISTRO 」コラボレーションディナー

2025年01月30日 07時42分00秒 | 日記
 1月25日は、仕事を16時に終えて大阪メトロ御堂筋線と阪急電車京都線を乗り継ぎ京都へと来ました。



  





やって来たのは高台寺の南側にあるパークハイアット京都内にあるイタリアンレストラン「KYOTO BISTRO 」です。







今日(1月25日)と明日(26日)の2日間、予約が取れないお店として知られる"肉割烹かなえ"と"KYOTO BISTRO "とのコラボレーションディナーが開催されます。
初日の25日に予約し参加しました。


パークハイアットの総料理長の井料剛さんです。



肉割烹かなえの店主・北口亮祐さんと榊原圭奈笑(かなえ)さんの挨拶で期待のコースが始まります。









アルコールを頂いてもいいのですが、真剣に?料理を頂きたい時にはノンアルコールかソフトドリンクにしています。

この日は、柚子ソーダを頼みました。
グラスの底にたくさんの柚子の果肉が入っていて、美味しいソーダです。



① 海老芋のスープ
 牛テールと塩味のパンナコッタ

京都の伝統野菜の海老芋のスープの下にはパンナコッタが、、、
具材には香ばしく焼かれた牛テールが入っていて、スープだけでも十分に美味しいですが、炙られた牛テールが美味しく、いいアクセントになっています。









②  ステーキサンドイッチ
 キャラウェイ風味のサバイヨンソース

肉はレアに焼かれ、パンも表面が焼かれているので食感が良くて美味しいです。

それにKYOTO BISTROオリジナルのサバイヨンソースが添えられ、美味しさが倍増します。
キャラウェイは古代ギリシャの時代からパンに入れられていたスパイスです。
ステーキサンドイッチに合わないはずが無いです。





③ サーロインかいわれ巻きとミノの湯引き

オープンキッチンで北口さんが包丁で切られていたサーロインを使った一品です。

中にはかいわれと奈良漬が入っていて、サーロインの脂との相性がバッチリです。

ミノの湯引きにはポン酢のジュレがかかり、ミノの旨み、食感を楽しめました。



④ ピリアうどん

この一品が一番美味しくて感動を覚えました。

和牛やパクチーをはじめ、多くの具材が入っています。
手間暇を惜しまず作られたスープは凄いコクと旨みで溢れています。
お店では中華麺で出されているようですが、うどんもスープが良く絡み非常に非常に美味しかったです。

もちろん、スープも全て飲み干しました。



⑤  ピリアタコス?

メニューに載っていないサプライズの一品です。
かなえさんから"ピリアうどんのスープに漬けて食べて見て下さい"とアドバイスがありましたが、僕は単品で頂きました。

2年前にコラボされた「ケパサ」さんの料理を思い出す一品でした。





⑥ グラニテ

金柑をはじめ柑橘類のフルーツを使ったグラニテで、いいタイミングでの"お口直し"でした。







⑦ フィレ肉の炭火焼き 春菊のピューレ 赤ワインソース

いいお肉を使われているのでしょう。
フィレ肉の柔らかさと芳醇さ、炭火焼きをしているので凄く香ばしさを堪能しました。

赤ワインソースはオーソドックスですが、春菊のピューレはほろ苦くフィレ肉との相性も良かったです。













⑧ デザートブッフェ

最後のデザートはホテルメイドのスイーツバイキングでした。

アフタヌーンティーでも出て来そうなスイーツが食べ放題とは、、、最後の最後まで贅沢感を感じます。

ジェラートも2種あり井料さん自らアイスディッシャーで取り分けて下さいました。







直径20cmくらいのお皿で3枚分のスイーツを、頂きました。

しばらくは、アフタヌーンティーも遠慮したいと思う程に堪能させて頂きました。

井料さんとのお話で「年内にもう一度、コラボレーションディナー」を計画されているそうです。
どんなお店とのコラボか?今から楽しみです。







妙心寺塔頭東林院 小豆粥で初春を祝う会

2025年01月29日 07時44分00秒 | 日記
 1月22日は何年振りでしょうか?妙心寺塔頭寺院のひとつ東林町の"小豆粥で初春を祝う日"に参加しました。







受付で料金を支払い"沙羅双樹の庭"が見える部屋に通されます。

ここでお寺のご由緒について少し説明します。

享禄4年(1531)、細川氏綱が父の菩提を弔うために建立した三友院がはじまります。

時を経て、豊臣秀吉や徳川家康に仕えた武将・山名豊国が、東林院と名を改めて妙心寺に移し再建されたのがはじまりです。









床の間には臨済宗を開かれた達磨大師のお軸、立派ないけばな、仏手柑が置かれています。





先ずは"福茶と祝菓子とが供せられます。
それぞれの"いわれ"を読みながら有り難い気持ちで頂きました。

主菓子「松の雪」や干菓子「結び笹」、昆布、くわいなど、どれも新年らしい縁起の良いお菓子です。



床の間のお正月飾りや本堂前の沙羅双樹のお庭を眺めながら、ゆっくりいただきます。







祝菓子を終えると小豆粥を頂く別の部屋へと案内されます。









 



こちらの部屋は毎年10月に行われる"凡燈の明かりに親しむ会"の時の茶席となる部屋です。















妙心寺南門前にある精進料理の名店「阿じろ」さんの料理です。

ご住職は長年、本山の典座(てんぞ)を務められた精進料理の達人で今でも月に一度、東林院で料理教室を開かれています。

NHKの料理教室の講師も長らくされているので、ご存知の方も多いと思います。

「阿じろ」さんは精進料理では唯一ミシュランの星を獲得されている精進料理の名店で、動物性の食材は一切使わずにあの美味しいお出汁と料理は一度頂いてみる価値が十分にあります。



お膳が運ばれてきたら、食前に“生飯(さば)”を行います。

生飯とは、自分の受けた食のなかから少量を分かち、庭の木々などに供え、小鳥や小動物に施すという禅寺の食事作法です。お寺の方がまわってこられたら、“生飯器”に、小豆粥から数粒のご飯をお渡しします。



この集められた生飯は、本堂前庭に供えられ、小鳥たちのご飯となります。










受付でお願いしていた御朱印を受取り、次に椿寺と通称される地蔵院へと向かいます。







東林院は通常非公開のお寺ですが、1月の「小豆粥で新春を祝う会」、6月の「沙羅の花を愛でる会」、10月の「凡燈のあかりに親しむ会」と年に3度だけ特別公開されます。
また、宿坊もされています。





京つけもの西利 ちょっと一服①

2025年01月28日 08時22分00秒 | 日記
 1月22日、西本願寺の書院と経蔵を僧侶の案内で見学した後、"京の冬の旅"のもうひとつの楽しみ"スタンプラリー"を利用して京つけものに西利さんでスィーツを頂きました。



3カ所巡ってスタンプを頂くと、指定されたお店で"ちょっと一服"の接待が受けられます。








1階と2階とは漬物をはじめ、漬物で養った発酵技術を使った酵房西利、発酵生活、AMACOと呼ばれているスイーツや食パンが販売されています。







2階にはカフェスペースがあり、堀川通越しに興正寺や西本願寺の景観を楽しみながら頂けます。

今回の特典は「AMACOふぃなんしぇパフェ」です。
ジェラートはヨーグルトアイスのような味覚、ふぃなんしぇは発酵技術を駆使した焼菓子と非常に美味しかったです。





つけものだけでは無く植物性ラブレ菌を使った商品を積極的に開発販売されている事に新しいつけものの形を模索しておられる事にも好感が持てます。

また、2階には体験・ワークショップがあり、予約制ですが麹漬教室や料理教室を開催されています。

京都には多くの老舗漬物屋さんがありますが、西利が新商品や関連商品の開発で最も積極的な企業だと思います。

興正寺や西本願寺を参拝された後には丁度いいカフェスペースが京つけもの西利の中にあるのは有り難い事です。

西本願寺 書院・経蔵 京の冬の旅⑨

2025年01月27日 07時55分00秒 | 日記
 1月22日は、「京の冬の旅」"僧侶がご案内する特別拝観西本願寺 書院・経蔵"を事前にWeb予約をして拝観しました。









書院は何度か拝観していますが、西本願寺の僧侶の解説付きなので勉強になると思い申込みをしました。

書院は桃山時代の豪華絢爛な雰囲気が漂う建物です。

 



大玄関前で受付を終えると最初の部屋「虎の間」に通され村田朝雅師から西本願寺や阿弥陀如来さまについての法話がありました。

次に対面所です。





桃山時代の豪壮華麗な書院(国宝)の対面所「鴻の間」や白書院は、狩野派や円山派による金碧障壁画や重厚な彫刻で飾られています。


上段の欄間(鴻の透かし彫り)


上段左の帳台構(ちょうだいがまえ)



上々段右の付書院と違棚



上々段の手前にある軍配形の火灯窓



上段正面床の「張良引四皓謁太子図」

本願寺の書院では一番規模の大きい広間で、ご門主との対面に使われたところからこの名があります。

上段正面の欄間に雲間を飛ぶ鴻の透かし彫りがあることから、「鴻の間」とも呼ばれています。 

対面所の構成は上段と下段からなり、下段は162畳敷の広大な座敷で、二列の柱で三つに分けられています。また上段中央には間口の広い床、左端に帳台構、右端の上々段に違棚、付書院を配されています。



南能舞台(重文)

南能舞台は切妻造りで江戸時代前期に整備され、対面所が見所となるように設計されています。

現在は毎年5月21日の親鸞聖人の降誕会に祝賀能が舞われています。

次に白書院(国宝)です。





左:一の間(紫明の間)  右:三の間(孔雀の間)


左は一の間(黎明の間)、右は三の間(孔雀の間)



一の間と二の間の仕切欄間


一の間上段右の帳台構


三の間(孔雀の間



三の間(孔雀の間)襖絵

次に黒書院(国宝)を期待しましたが、今回もなかったです。
門主さまのプライベート空間なので公開が難しいのだと思います。




八方睨みの猫

書院の東狭屋の間(ひがしさやのま)天井には、様々な形の書物が散らされています。

その中に、1匹だけ猫が描かれた巻物があります。
大事な書物をねずみにかじられないように睨みをきかせるこの猫は、どこから見ても目が合うことから、「八方睨みの猫」と呼ばれています。

次に北能舞台(国宝)です。

北能舞台は、懸魚(げぎょ)に天正9年(1581)の銘があったとされ、現存する最古の能舞台です。



白書院を見所とし、正面が入母屋造りの簡素な能舞台で古式を感じさせます。

最後は「虎渓の庭」(特別名勝)です。





対面所の東にある虎渓(こけい)の庭は、桃山時代の様式を伝える特別名勝の枯山水庭園です。

虎渓とは中国江西(こうせい)省の廬山(ろざん)にある渓谷のことで、御影堂の屋根を廬山に見立てた借景とし、北側の巨石で表された枯滝(かれたき)から砂礫(されき)の川の流れが大海に注ぐ様が表されています。

緑泥片岩を中心に庭石を巧みに配し、廬山の慧遠(えおん)法師にまつわる"虎渓三笑"の故事を偲ばせまる庭園です。





次に経蔵(重文)です。

『下京・京都駅前サマーフェスタ2024』<2024年8月1日(木)~9月7日(土)>の西本願寺エリアのイベントの一つとして、通常非公開の重要文化財「経蔵」(きょうぞう)を特別公開された際に初めて経蔵内部を見学しました。







内部には約6300巻の経典を収めた輪蔵(りんぞう)があり、堂内の壁は約300枚の古伊万里の腰瓦で飾られている。

新たに公開されるところは無かったですが、僧侶の方の説明のもと、西本願寺をより深く知るきっかけとなった特別公開でした。

なお、書院内、経蔵内は撮影禁止なので掲載の写真は西本願寺、及び京都市観光協会HPからお借りしました。