美術の先生は考える

中学美術の授業の実践を中心に、美術について考えたイロイロを紹介できればと思います。

青森県中学校選抜美術展日記③

2018-01-14 23:55:35 | 日記
今日で終了。
県内から集まったたくさんの作品をじっくり鑑賞し、色々考えました。かなり考えさせられてグチャグチャです…

目を見張るような立派な作品たち。
観覧客の一般の皆さんも感嘆の声を上げながら見て下さっていました。
いったい何時間かけてこんな大作を仕上げたんだろう?
どんな目標で取り組んだ題材なんだろう?
写真のようなリアリティーの絵画。すごいなー。


…が、しかし。です。

果たしてこんな綺麗な夕焼け空に染まった街並みの景色や、絶景写真のような景色。
これ生徒が自分で見つけて撮影したんでしょうか?
甚だ疑問でした。
上手で目を惹く絵画作品ほど、そういった疑問を抱かせてしまうものが多く、考えさせられてしまいました。

授業の中でテーマを設けて、考えさせ、ねらいをもたせて取り組んだであろう作品もいくつもありましたが、こういった作品展の中においては少し見劣りしてしまいます。

さて…その中間を狙うように題材開発をし、取り組んできたつもりの僕は、なんだかどこに軸を置いて今後の指導計画を作っていけばいいのか悩んでしまいました。
しかしそんな時、会場当番中に昨年退職された前任の美術教師の先輩が訪ねてきてくださいました。
「あの子達をよくここまで育ててくれた!」
「そうやって色々と課題に気づき考えようとしてるんだから大丈夫!」

たくさんの労いの言葉をいただき、なんだか泣きそうになりました。
またちゃんと考えて頑張らねば。

観覧者アンケートは…ちょっと意味がなかったかも。
思いの外たくさんの方が書いてくださったことには感謝です。
しかし項目や採り方が原因でしょう。基本的にただ「上手いすごい」のお褒めの言葉のオンパレードで、こちらが狙ったような改革につなげることができるようなご意見は聞き出せませんでした。
しっかり見直して、来年こそは意味のあるものにしたいものです。

以上。
今年度の県展のまとめでした。
…スッキリしてませんが。






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