美術の先生は考える

中学美術の授業の実践を中心に、美術について考えたイロイロを紹介できればと思います。

青森県中学校選抜美術展日記2020

2020-01-14 20:31:00 | 日記





第33回青森県中学校選抜美術展。
2020年1月10日〜12日の会期で青森県立美術館で開催されました。

一昨年この在り方について、賞のことを中心に大改革を提案したものの、あと一歩詰めが甘く、却下される苦い思い出があります。
この時は新学習指導要領をある程度でも理解した上で授業改善の必要性を感じている先生方が、思っていた以上に少なかったことが要因だったと思います。
しかし、今年は夏に県内で東北造形研が開催されました。ここには県内から研修に参加された方々も多かったので、さすがに「これはどうなの?」と気づく人が増えたのでしょう。
今年になりようやく新しい風が吹き込んできた感があります。
美術展の前日は、展示中、最終打ち合わせ、夜の懇親会でも「授業時間で何を学ばせた作品なのか?それがわかる作品を出すべき、そんな作品展にすべき。」「審査会をどうするか?賞もどうするか?」の声が大きく大きく広がった1日となりました。

おそらく来年度は何かを変えられそうです。
これまで騒いできたこと、夏の東北造形研八戸で問題提起したりしてもらったりしてきたことが実り始めた手応えを感じています。
出来ることから少しずつ変えていく、声を上げていくことの意味を実感。
ただ愚痴ってるだけじゃ駄目です。

来年度に向けて、今回気づいたことや上がった声を記録しておかねば。
気持ちが冷めて忘れてしまう前にパソコンに向かってみると、提案したい賞や審査の仕組みまでポンポンと浮かんできたので、これは手順を間違わないように、しっかり来年度に繋げます。間違って埋もれちゃったり、潰されないように気をつけて。

さて、今年度の自分の展示に関わるひと手間はこれ。

立体作品には色々解説やら、作者の言葉が増えてきましたが、平面作品ってなかなか少ないんですよ。でも何描いてるんだかわからない作品ってたくさんあるんです。
だからこれ。
平面作品の紙のサイズは、授業時間数に応じて小さくしたので、下には作者の言葉、横には題材説明。これ地区のみんなに広げたいです。
色々付けずとも、ひと手間で済みますから。
因みに前のブログ記事でも書いてますね…。

というわけで、今日は冬休み最終日。
明日から3学期で、3学年担任としては締めくくりの大事な2ヶ月となります。
美術の授業はもちろん、学級・学年の経営もしっかりやり切ろうと思います。

2学期の振り返り 2019

2020-01-01 23:02:00 | 日記
今年度もようやく長い2学期終了です。
お疲れ様でした。
久々の受験生担任の業務で、楽しみつつも仕事量の多さと、ミスができないプレッシャーで胃が若干痛みがちな12月でした。

さて、今学期の美術の授業を振り返り、まとめておきます。

学校事情…とでも言いますか、頼まれて実践し続けている「文化祭ポスター原画制作」ですが、昨年の作品展で気づいた反省を生かし、今年は完成後の台紙への貼り方を工夫しました。

題材の解説箇所ですが、A3のコピー用紙に収めたかったので、やや窮屈になってしまいました。が、これで作品展の平面作品にも一人一人の生徒の言葉・解説、題材の説明を加えることができました。青森県内の美術展に出品する平面作品の完成形かなと思います。

他は主に昨年同様の立体作品制作。
2年生の「咲かせよう日本の花」は、やや時間不足になってしまいました。昨年同様なのでこれは反省です。10時間題材ですが、発想・構想に時間をかけ過ぎてる点と、完成度の高さにこだわってしまう良くない傾向のせい。
今後またやる場合は、この2点に気をつけて計画せねば。
3年生は卒業制作と位置付けての「これが私の進む道」。こちらは順調に進んでいるかと思います。
この3年生は3年間育ててきた生徒たち。この題材に取り組んでもらう前提でこれまで計画的に育ててきたつもりなので、完成が楽しみです。

もちろん作品展には全てお披露目できないので、何らかの機会で大事にお披露目できる機会を作りたいと思います。

さて、2020年です。
今年はどんな1年にできるでしょうか。
ひとまず今の生徒たちに有意義な授業を提供できるよう、教師も勉強したり考えたりしながら工夫し続けて頑張っていこうと思います。
今年もよろしくお願いします。