お久しぶりです。
夏休みが明けて即文化祭モードだったので、記事を投稿する余裕がありませんでした。
いつもコメントしてくださる方々ありがとうございます。内容的に非公開にしていますが、しっかり読んでいますのでご安心下さい。
文化祭の応援もありがとうございました。おかげさまで自分の役割はしっかり果たすことができたと思います。
さて、今年度の文化祭。
僕は本校赴任以来初めて主担当を外れましたので、いつもとは少し違った角度から文化祭を見て、考え、アプローチしようと試みていました。
昨年までは一歩引いて見渡すような余裕はありませんでしたからね…。今年度はそれができる余裕がありました。
■考えたこと その1 「果たして文化祭ポスター制作は必要か?」
ポスター制作の題材はとにかく時間がかかる!
そのため、夏休み前に授業である程度指導した後は「残りは夏休みの宿題です。」としてしまうのだが、これがちょっと問題。
せっかく良いアイディアでいい具合に制作が進んでいたのに、夏休み明け間際に提出される頃には残念な仕上がりになっていることがある。最後までしっかり指導できないとこうなることもあるんだよな…。と毎年思います。
また、夏休みが学習会や塾の講習会、文化祭準備、部活動などで忙しい子にとっては、とにかく時間のかかる厄介な宿題扱いをされてしまう。 「そこまでしてこの題材、取り組ませなきゃ駄目かな…?」と考えてしまうのでした。
しかしですね、毎年優秀な作品が生まれるので、文化祭に花を添えてくれるのです。学校としては当たり前に取り組ませてほしい題材ととらえているんじゃないかな…誰にも聞いたことはありませんが、そんな感じがしてなかなかやめられません。
とにかく時間がかかってしょうがない題材なので、他にやらせたい題材があってもなかなか時間が取れないんですよね…。
■考えたこと その2「一人一作品・一研究って…」
夏休みの自由研究のようなもの。これが宿題になっていまして、それらを文化祭で展示して投票、表彰するのものです。
今年はなかなか面白い作品、手の込んだ作品が多く驚きました。例年はジグソーパズル、プラモデルのオンパレードなのですが、今年は違いました。アイディア豊富な力作ぞろいで、投票時は悩んでしまいました。
しかしこれいつ作ってるの??先にも述べたように本校の生徒たちの夏休みは忙しい。その中でこれもやらせなきゃだめ?単純に大変でしょー…。
自由研究は全国各地の小学校でも、親の作品、ネットで見つけたもののパクリ等で「どうなの?」と話題になっているようなものですから、中学校だってね…。
確かに文化祭の作品展示室は華やかになりますし、力作ぞろいで感心させられましたが、金賞作品はネット上で話題になったもののパクリでしたしね…。なんだかちょっと考えちゃいました。
とまあ、少々考えることもあった今年度の文化祭ですが、今年も美術の先生は生徒会執行部の第4の顧問(ほぼ部外者のようなものですね…)として、開閉祭式のムービー製作、それに関わる劇部分のプロデュースを担当しました。
ストーリー設定、キャラ設定、キャライメージ画制作、ムービー用絵コンテづくり、撮影、編集…第4者のくせに出しゃばりすぎだ…(-_-;) 例年どおりを望む生徒の声を受け、ついついやれること全てをやり切ってしまった感。やってるとついついどんどんこだわってしまい、映画を作ってるように楽しんでしまったり、演じさせることにより、見る人を楽しませる喜びにはまってしまうのです…。
しかしその甲斐あってか、見ていた生徒、教師、保護者の方たち、そして演じていた執行部の生徒たちも喜んでくれていた様子。密かに達成感と満足感を味わわせてもらいました。
美術教師として力を発揮できる箇所に収まって仕事をしただけ。そこでひとつの役割を果たしただけ。…と考えておけばいいのかな。
さて、先に述べた文化祭に関わる題材も鑑賞の授業をもって終了し、りんご農園に関わる作品もほぼケリがついた今。そろそろ後期に向けてオリジナルの題材開発・計画及び実践に移りつつあります。
久しぶりに題材研究に時間を費やし、じっくり考えることができました。
本校においては、この時期になってようやく自分の目指す美術教育に本腰を入れることができるようになります。材料の注文も先日済みました。実践間近ですね。
もともと本ブログは、そういった自分の美術の授業における色々を発信することを目的としていますので、そろそろ本来の目的どおりに展開していけるかと思います。
今後ともご意見等いただければと思いますので、よろしくお願いします。