美術の先生は考える

中学美術の授業の実践を中心に、美術について考えたイロイロを紹介できればと思います。

卒業生への黒板アート2020

2020-03-14 10:47:00 | 日記
2020年3月13日(金)、卒業式でした。
新型コロナウィルスによる休校の影響により、参加生徒は卒業生と送辞の生徒と新生徒会生のみ。保護者は全員参加。
そんな状況ですが、式歌も披露することができ、余計な長さを感じないスッキリとした、でも達成感が残る良い式でした。生徒のみんなも先生方も晴々とした良い表情。とっても良かったです。
4月で46歳になりますが、こんな歳でも学級担任を任せてくれた方々、ありがとうございました。
生徒の皆さん、毎日頼りにしてくれてありがとう。
毎日慕ってくれてありがとう。
3年間美術の授業ではどんな題材にも一生懸命取り組んでくれてありがとう。たくさんの表現から感動や刺激をもらいました。
学級活動も道徳の授業も学校行事も、いつも豊かな発想で楽しませてくれてありがとう。

そんな皆さんへ、感謝・お礼の意味を込めて贈りました。
絵が得意な子、好きな子が多く、生徒間や生徒と教師間で絵をリクエストして描いてもらいプレゼントする文化が根づいていたクラス。
であれば最後もこれに限りますね。
それなりに喜んでくれた様子です。

あと何回卒業生を担任することができるか?
年齢的にも今年が最後かもしれないので、今できる最大限の力で描いてみました。

全体像。左の半紙は6クラス全担任で、休校中に仲良く美術室で墨や絵具で思い思いに書いたメッセージ。

今回はこの炭治郎の顔中心に精度重視で制作。人気アニメですから、似てるからどうかで評価が分かれそうだったので…。

なんだか流行りに乗っかってる感はありますが、ここは抗わず鬼滅の刃で攻めた方が生徒も喜ぶだろう!と信じました。
これまで卒業式の日に描いたものは3回目。一番上手くできたかな。自己満足。

卒業生のみんな、いい顔で学校を去って行きましたね。本当に本当に卒業おめでとう!
これまで3年間ありがとう!

スキマ題材2020

2020-03-01 08:46:00 | 日記
3年生で実践。
後期から作り続けてきた卒業制作的な作品を制作し終えた生徒へ提案したスキマ題材の第2弾。
「こんなところに一中生」

こちらは参考作品。「綱渡りしている一中生と失敗して落ちそうになってる一中生」。

田中達也さんの作品をいくつか写真で見せた後に、コップのフチ子さん的なイメージで良いことをこれまた写真を見せながら伝え、既に作って設置しておいた参考作品(上記)を見せてから取り組んでもらう。

粘土は卒業制作的題材で余った粘土。
クオリティーにばらつきが出ないようにと、使用する粘土もこちらで用意して、それだけを使ってもらう。

生徒作第一号。
天井に糸で吊り下げてます。
生徒作第二弾。
黒板上に寝転がってます。

生徒作第三弾。
スピーカーの上で組体操してます。

と、こんな感じに増殖中。

あえて黒粘土で個性が出過ぎないように。
統一感が出た方が面白い雰囲気になるはずと思い、服装は白T・学校指定のジャージズボンに統一。

もう少し増殖するかな?と思っていたのですが、これより前に提案していたスキマ題材第1弾
の「デザインあ」の「みんなのあ」に挑戦していた生徒もいましたし、何より受験勉強していた生徒が多かったのは事実です。…そして臨時休校による授業打ち止めで制作も終了。
ですが、一般教室を使用している第2美術室が少しユニークな空間になったかな?と思います。