先日、市の掲示板にて弘前デザインウィークの新たなプログラムを「児童・生徒に宣伝してください」とありました。
今度はどんなことをするのかな?生徒と参加できないかな?と期待してPDFを開くと、
【こども・まちづくり塾】
子どもたちが、まちを歩きながら弘前のまちの特性や公共空間について学び、実際に設定した敷地で「まちの建築」を設計し、模型をつくるワークショップを行います。
日本を代表する建築家、伊東豊雄氏などをゲストに招き、地元建築家や学生も子どもたちと一緒に、未来の自分達の暮らすまちをデザインして、子どもたちの感性と郷土愛を育てます。
…といったプログラムのチラシでした。
後日知らされた話では、本校に参加を依頼する電話もあったようですが、校長、教頭で協議してお断りしたそうな…。
なんせ参加の条件が、弘前市内の中学1,2年生で、9/25(日),10/2(日),10/8(土),10/9(日)の全てに参加できること…ちょっと厳しいですね。行事の関係で駄目だこりゃとなったようです。
それに弘前市の中心街からはだいぶ離れたところで生活している本校の生徒たちにとって、ちょっとカリキュラムが身近じゃないので興味ももちにくいです。
しかし、こっちは個人的に興味津々!
【弘前アイデアソン】
"プロダクト"と"ファッション"をキーワードに、地元クリエイターや学生、ゲストが一緒になって弘前の新たな「りんごにちなんだ贈り物」についてのアイデアを提案。その後、参加者が考えたアイデアの種を、デザイナーが形にする商品化プロジェクトです。終了後はゲストと参加者で交流会(夜会)を開催します。
期日:2016年10月10日(月) 11:00~19:00
場所:吉野町煉瓦倉庫(AtoZメモリアルドッグがある倉庫)
んー…、もっと早く春頃にこの予定がわかっていたら、関連した題材を美術の年間指導計画に組み込んで、このプロジェクトに生徒を送り込むこともできていたかもしれません。
今からでは現在進行中の題材があるから無理です…。
というわけで、生徒に宣伝しようとホームページからこのHIROSAKI DESIGN WEEK の基本コンセプトなるPDFデータをダウンロード・印刷し、いろいろ手を加えて掲示物を作成。美術室前に大々的に立てておきました。
が、掲示だけしておいても見ない生徒は見ないだろうから、各学級の美術の授業の冒頭でもこのムーブメントを紹介することを始めました。興味を持ちやすいであろう弘前城の『城ロボ』とともに。
「デザインウィーク」そのものは知らない生徒ばかりでしたが、城ロボや過去におこなわれたプロジェクトなんかは知っている生徒も数名いました。
「色んな面白そうなプロジェクトがあるから、興味をもったら参加してみて!」とひと言呼びかけて、勝手に始めた広報活動は終了。すぐに元の題材へと切り替える感じです。
さて、様々なゲストを招いて次々にプロジェクトは計画されていくようですが、学校に情報が入ってきて呼びかけるのは相変わらずちょっと遅いですね…。担当者も大変なんでしょうが。
やっぱり市民にはぼやーっとしか知られていないんですよね、こんな大きなプロジェクト・一大市民運動みたいに謳ってるのに!
ホームページのレポートを見ると、ちょいちょいイベントとかプログラム実施はしているようですし、市の広報誌にも一応紹介されていますが、んー…知られてない!
葛西市長さんがBS日テレで脳科学者の茂木さんたちと頑張って対談はしていますが…やっぱり知られていない!!
日本全国で100都市を予定している「JAPAN DESIGN WEEK」。
その1番手に名乗りを上げた積極的な姿勢は嬉しく思います。
しかし1番手ならではのことか、担当する者としてもきっとノウハウがまだ確立されていないんですね。試行錯誤しながら宣伝したり、参加者を集めたりしていますが、これもなかなか苦戦している模様です。
昨日の時点で「当初予定していなかった中学3年生も募集します。参加希望者いましたら人数をお知らせください。」との校長宛のメールが届いていましたから。
ということで、少し騒ぎ始めたら、このデザインウィークの担当者から連絡が来ましたので、今後は彼と手を組んで中学美術教育も噛ませてもらいたいと考えています。
役所の広報広聴課の中でも、この件に関しては温度差があるようでなかなか思うようには上手く回っていないようだなと察しましたし、学校側でもそれは同じこと。突発的に依頼や企画が入ってくることは嫌われますから…。
でもせっかくのムーブメントですから、できることなら弘前市内の美術教師としての立場からどんどん関わっていきたいと思います。
例えば…
【弘前アイディアソン】のプロジェクト。
学校の美術の授業で第一段階のアイディアを考える部分を実施。この辺は中学校美術の授業の得意な部分です。2時間程度かな。その程度なら年間計画から割くこともできるでしょう。
その中から数名選ばれた生徒を本プロジェクトに送り込み、一般の方々及び他校の学生たちと『りんごにちなんだ贈り物』のアイディアについてディスカッション→ブラッシュアップするといったように、元のプログラムに合流させてもいいかもしれません。
なんなら担当者がデザインウィークのプレゼンをしに学校に来るとこらからスタートしても説得力があっていいかも。
なんならうちの学校にファシリテータさんに来てもらって、全校美術で第2幕やってもらってもいいかも。ちっちゃい学校なんで、規模としては第2幕にもってこい!……さすがにこれは今からじゃ無理か。
とにかくうちの学校は中心街に遠すぎて立地的に不利…。中心街に近い学校勤務してて美術部の顧問だったりしたら、簡単に連れて行っちゃうんですけどね。
というように、興味はあるけど現時点ではなかなか力になれず歯がゆい『HIROSAKI DESIGN WEEK 』。
いつか「こんなことが実現しました!」と報告できたらいいなと思います。
それを目指して担当者くんと色々画策してみようと思います。