超多忙な日々がようやく落ち着きました。
生徒会担当、文化祭主担当として先週末まで朝晩走り回っていました…。
今年で本校6年目、6回目の文化祭主担当。マンネリ化しないように、自分でも飽きてしまわないように工夫して臨んできました。
毎年こだわってきたのは「美術教師としてのプライド」。
「やっぱり美術の先生は違うよね。」と思わせるためのことは色々工夫してきました。何を任されてもそう思わせるだけのことはできた方がいいと思っています。
美術って素敵だな。
美術ってすごいな。
嫌味なく自然にそう受け止めてもらえる。そんな工夫ができればと思って取り組んできました。
一番多くの人にわかりやすく伝えられたのは『映像』でした。
生徒会の子たちに出演してもらいながら開祭や閉祭のムービーを作る。どこの学校でもやっているようなことでしょうが、そこに美術的な視点を多く取り入れることで見ている人は感動します。
これって誰もができることではないですよね。コンピュータが得意だからできるとか、ムービー編集をよくやっているからできるというわけではないと思うのです。
ある意味映画監督のようなセンスみたいなものがなきゃ、絶対できないんですよね。映像中の空間の使い方だとか、使う画像の撮り方や集め方、その画像の切り取り方や見せ方、間のとり方…たくさん要素はありますが、そういったものをドラマティックに表すことで、文化祭そのもののオープニングやエンディングの雰囲気をグッと盛り上げることができる。
演者たちの小道具や衣装も、美術室の道具や材料を使いまくって、美術教師なりに工夫しまくって作ります。すると演者たちも驚き喜び気持ちよく演じてくれます。
きっとこうやってテレビや映画の世界ってできているんだろうな…と、ちょっと偉そうに思ったりしながら。
他には美術部顧問として、テーマ板の制作も担当します。こちらは私が赴任してからここ数年生徒会や美術部で制作して、文化祭のオープニングで公開するのがお決まりになっています。
…しかし、今年は大失敗。原画担当生徒の求めるものと、制作担当の部員の実力がかみ合わず、結局遅々としてはかどらなかったため、後半はほとんど顧問の私が仕上げなければならない羽目に…。
んー…始動時期も遅かったし、美術教師として「今の部員の力量ではこれはできるけど、これは難しいからもうちょっとこうしてみたら?」と、止めてあげるのも大事な指導でした。
どこでゴーサインを出し、どこで止めるか。
来年は同じ失敗に陥らないよう考えて指導に当たらねば…。
他にも学級単位で競うコンクール『ビッグデザイン』というものがあります。
これは私が赴任する前からやっていた取り組みで、学級ごとに代表者3~5人担当し、アクリルガッシュで制作するものです。
小規模校故に、どの学級にも絵が上手な子が何人かずついるというわけではないのですが、毎年夏休みから毎日熱心によく制作し、なかなかの力作に仕上げてくれます。…今年は私的な理由で夏休みはあまりゆっくり学校で指導できなかったため、もう少し丁寧に指導できていればな…という出来になってしまったのが残念ではあります。
完成した作品は、文化祭ムードを外にも出すために、ビニールシートをかけて外に展示します。
…とまあ、美術教師として色々指導したり工夫したりすることが多い文化祭。
他の学校でも文化祭における美術教師の役割ってこんなにあるのでしょうか?ちょっと疑問に思いながらも、今年も何とかやりきりました。
「美術教師じゃなきゃできないこと」、「美術教師だからこそできること」を意識的にたくさん盛り込んだ文化祭。
教務をやりながらこれだけできるのは今年が最後だろう…。生徒会担当が秋から別の教師に代わることはこの春決定したし、ちょっと体力的にもしんどかった…。
しかし、来年何を担当することになっても、そこには「美術教師らしさ」はこだわって出していきたいと思う。決して自己満足に終わるものではなく、それが生徒や教員、見に来たお客さんにも喜んでもらうものにすべく工夫し続けていこうと思う。
…はー、しかし疲れました。これでようやく一段落。
しばらくほったらかしになっていたこのblogももう少しあり方を考えます。
皆さんのblogも久々に見ました。授業の工夫に力を入れていない日々が続いていたので、秋からまた色々考えて頑張らなきゃと思っています。
facebookもそろそろやってみよう。刺激がなきゃだめだ。「忙しい」を逃げ口上に、ついつい今年はつまらない授業・指導になりがちである…。
senseinoteは…見てないや。なんかちょっと合わない気がして…。
とにかく、今後ともよろしくお願いいたします。
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