美術の先生は考える

中学美術の授業の実践を中心に、美術について考えたイロイロを紹介できればと思います。

今年度2020のまとめ①

2021-03-08 21:55:00 | 日記
またもや久々の投稿です。

年度末。
今年度は県の中学校美術展も市の小中美術展も中止になったので,授業の成果をお披露目できる機会がありません。
「何もできないかな…」「仕方ないかな…」と思っていましたが,授業が進み作品が仕上がってくると,やっぱりなんだか黙っていられなくなるものです。
2年生は「咲かせよう日本の花」,3年生は「これが私の歩く道」の題材。
ここ数年の自分の定番題材です。
少しずつアップデートをしながら作り上げてきた題材ですが,やはりまだまだ改善点は見つかるものです。

▪️2年生「咲かせよう日本の花」

【成果】
終盤に作ったパーツを組み立てるような工程が出てくる子がおり,「どうやって組み立てようか?」で悩み,無理矢理瞬間接着剤で組み立てようとし,汚くなる子が出てしまうのだが,今年はそれを見越して早くから指導し,計画的に制作させることができた。他にも,用意した材料をそのまま使うだけになりがちだった箇所も自分なりに工夫して,意図に応じた表現に活用させることができた。
【課題】
グループ活動をかなり制限したこともあり,構想をじっくり効果的に煮詰めることができなかった。また,この題材では初めてワークシートを用意して構想を練らせたのだが,評価のタイミングを上手く設定できず,イメージより遅く少ない評価となってしまい慌てた。評価をもう少し考えたワークシートにアップデートすべき。





▪️3年生「これが私の歩く道」

学年の共同学習室を借りてミニ作品展。面接練習の場所として使用されていたので,全面は使えなかったが,反面のみ使用。

作品数は少ない。時数不足でなかなか仕上がらず…。

作品カードも全員は間に合わなかった。
【成果】
この学校でも4年目の実践なので,狭い部屋の使い方や,材料の活用方法の指導,苦手な子や消極的な子など個に応じた指導は割とできていると思う。
【課題】
やはりグループ活動が制限され,構想を熟成させきれなかった。
構想完了から制作スタートの辺りに時間をかけさせ過ぎか。やはり作品完成までの時間がかかり過ぎる。中だるみさせてしまう感じ。
授業形態を変えたり,各工程を時間で区切って緊張感を与えたりしても良いと思った。
…しかしここまで時間が足りなくなったのは初めて。このままではヤバい!と気づくのが遅くなってしまったのが一番のミス。

さて、3年生の授業は先日終わってしまいました。
まともに3年間受け持つ感じにはならなかった学年なので、この子たちの授業の様子や作品の写真がそれほど充実しておらず、今年は振り返りのムービー作成は断念。
最後の授業は、3年間使ったクロッキー帳の最後のページを作成する内容をメインにしました。
次回はその内容を中心にまとめてアップしようと思います。




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