雲上快晴

プーさん爺じが、何の変哲もない日々を綴る

ああ勘違い

2008年02月05日 | 戯れ言
 俗称「ケメちゃん」と呼ばれている女性がいる、、、そう、シンノスケのお母さんだ、本名は知らない。

 今回の神奈川遠征に、「シンノスケが何をやらかすか心配だ」と父兄で唯一帯同したのだ。
 栃木県選手団の内訳は、選手26名、指導者6名(全て男性)にケメちゃんの計33名、土曜の朝6時40分に宇都宮駅に集合して遠征がスタートした。
 9時30分を少し回ったくらいに、会場である横浜の中学校の体育館に到着し、直ぐに練習試合が開始された。
 選手はもちろんのこと、指導者達も、目前で繰り広げられる試合に釘付けになる。
 が、他人からパクッたオレンジのベンチコートに身を包んだケメちゃんだけが、手持ち無沙汰でポツンと一人浮いている。

 しばらくそんな時間が過ぎた頃、見かねた神奈川の先生が、「有名ブランドのバッグを売っているお店を紹介しますから」と声を掛けてくれたそうなのである。
 そのことを言いたくて、遠く離れて試合を見ていた私のところに小走りでやってきて、「監督、あの先生にナンパされちゃいました、私って罪作りな女」と満面に笑みをたたえているのである。
 「それはね、遠く栃木くんだりからやってきて、体育館とホテルの往復だけじゃ可哀想だと思って、気をつかってくれたのだよ、その先生が」と言いたかったのだが、あまりにもハイテンションになっているケメちゃんを見て、グッと言葉を飲み込んだ。

 翌日、雪の降りしきる中を、わざわざ先生がお店に案内してくれて、気に入ったバッグを買って帰ってきたケメちゃんに、「先生が買ってくれたの?」と冗談で言ったら、「まだ、そこまでの関係になってないので」だって。

 どこまで行けば気が付くのだろうか、この大きな自分に対する「勘違い」に。

 そうそう、この遠征中、大きな声で「ケメちゃ~ん」と呼んでも全くの鹿頭でしたよ、失礼ですよね、名前を呼ばれているのに知らん顔するなんて。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする