雲上快晴

プーさん爺じが、何の変哲もない日々を綴る

この人も被害者だと思うのです

2011年04月26日 | 徒然
 昨日、社宅の近くの居酒屋に友人と二人で飲みに行きました。
 2時間くらい経った後でしょうか、見知った方が一人でお店に入ってきて、周りを伺うようにしながらカウンターの一番隅の席に座って「定食」を注文しました。

 注文してからも再度周りを気にして、私と目が会いました、、、東電の方なのです。

 ひどく憔悴しきっていて、10歳くらい老け込んでしまったように見えました。

 近寄っていって、手を握って「頑張ってとは言えませんが耐えてください」と言うのがやっとでした。

 原発の影響で自宅から離れ、家畜を見殺しにせざるを得ない方々には大変申し訳ない言い方かもしれませんが、彼もまた原発の被害者の一人じゃないかと。。。

 「責任」という重い十字架を背負い続けながら周知の目に晒され後ろ指を差され続けていく人生が続いていくのです。

 どこかにはリスクの危なさを感じながらも今回の舵取りを間違って判断されたことは解ってる人は居るのしょうが、その人たちはほんの一握りの人たちだけであっただけで。大多数の東電関連会社に勤めている人達の多くは、ただただ懸命に原発を安定させるための過酷な労働、精神的な苦痛に耐えてらっしゃるのだと、改めて今回の原発事故はいろんな立場の人たちの生活をぶち壊してしまったのだなぁと心が痛みました。

 いつか生き残った私達に、ホントの笑顔が戻ってくることをひたすら祈るしかありません。

 すこーしづつ、すこーしづつ前に進んでいくしか道はないのですから。

 「人」という字は、人と人とが支えあう姿を表したものだと聞いたことがあります。

「ささえあおう 福島」
コメント
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