>6. リアサスペンションは、ライダー乗車時に 1/3 作動(調整)が基本
まず初めに、図 7を見てください。
これが、「プリロード調整」を正しく行なった後のイメージです。
ライダーが乗車した時の位置(1G’ 時)が、リアサスペンションが一番伸びた位置( 0 G 時)から、最も縮めた(沈めた)位置(フルボトム時)までの間の 1/3 の位置になる様にするのがプリロード調整の基本です。
どうですか? イメージはできますか。
仮に、十分にイメージ出来なくても心配はありません。
初めての事ばかりですから、事項で調整の手順を一つひとつ順番に説明をしますので、一つひとつ進んできてください。
7. プリロード調整の手順
プリロード調整を行なって、1/3 作動の位置に合わせるには、次の 6つの手順の作業を行ないます。
なお、この作業に慣れていない場合には、二人以上複数人で行なう事を勧めます。
特に、リアホイールの最大トラベル量(後で説明します)を、車両メーカーの資料で調べる事が出来なかった場合には、体力のある大柄な男性が3名ほどいると良いでしょう。
◆ 手順 1. 機材の準備とマーキングをします
・・ 必要な機材は、ガムテープ(布製がベター)、ボールペン(筆記用具)、
メジャー(金属製巻尺がベター)
・・ リアホイールの中心部から真上の位置にあるシートカウルまたはシートの側面にガムテープを貼り、最も外側に膨らんだ場所にボールペンで横線と縦線で印津をつけます。(図8を参照)
◆ 手順 2. リアサスペンションが伸びきった位置(0 G 時)を測定します
・・ センタースタンドを架けて、リアタイヤが地面から離れた状態にして、リアホイール中心部から(手順 1.)で描いた印までの距離をメジャーで測ります。(図9を参照)
・・ センタースタンドの無い車両は、サイドスタンドを立ててオートバイを左側に傾けてリアタイヤを地面から浮かした状態で測定します。
・・ レーシングスタンドではリアサスペンションを伸びきった状態に出来ませんので、この測定( 0 G時 )の時には使えません。
( 次回は、手順 3. から始まり、プリロード調整の最後まで!の予定です )
http://gra-npo.org/lecture/bike/rear_preload/img_rear_preload.html
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