草花探訪

季節の草花苗づくり

ツクツクボウシの声を聞くと

2017年08月16日 | 花の写真

お盆入りの12日の朝、ウオーキング途中、ツクツクボウシの初音を聞きました。

この蝉が鳴き始めると夏休みが急ぎ足で去っていき、積み残しの宿題の多さに焦った

子供の頃を思い出します。

思い出と言えばこのお盆の時期、我が家では我が家の「お精霊迎え」をし、大文字の

送り火で「お精霊送り」をした思い出があります。毎年のことだから鮮明に記憶しています。

でもお盆の期間の15日が、72年前のこの日、日本が敗戦した日だということを知って

いるのは、今の若い人の中では約15%だそうです。風H化がどんどん進んでいます。

 

81歳の私は終戦の年は小学校3年生でした。縁故疎開先(当時都会の子で田舎に

親類がある子は疎開させた)の和歌山で、天皇陛下の玉音放送を聞いた記憶はかすかに

のこっています。しかし戦禍に巻き込まれたという悲惨な体験はありません。

あるのは食料も物資も何もない貧困な生活体験だけです。

 

お盆のころの思い出はこれぐらいで終わって、この時期の風物を紹介します。

ご近所の北野天満宮では「北野七夕祭」が開催中で、その期間中「行燈」と「かがり火」

がともされ、古来の神事御手洗祭が復活されて夜8時までにぎわっています。

ろうそくを手に足首まで水につかった参拝者は足を清め、ひと時の涼とろうそくの火を

消さずに神殿へ運ぶそのことを楽しんでいるようでした。

神殿への参道、御土居から紙屋川に通ずるモミジの林道も行燈に照らされ、昼または

違った景色が堪能できます。

 

次に今週の花の紹介。真夏のこの時期から咲き始める数少ない花木、それは芙蓉です。

平安の時代から愛され栽培されてきた花です。

朝に咲き夕方にはしぼんでしまう一日花、アオイ科の植物でムクゲ・ハイビスカスの仲間。

早朝開花したときは淡い紅色、時間がたち夕方になるにしたがって淡い紅色は次第に濃く

なりそしてしぼんでしまいます。

    

この花木は品種改良が難しいそうで8月下旬から咲き始める「酔芙蓉」ぐらい。

 

最後に、植物園で一足早く咲き始めた秋の七草から。

ススキ・ハギ・キキョウ・ナデシコの4種。