お盆入りの12日の朝、ウオーキング途中、ツクツクボウシの初音を聞きました。
この蝉が鳴き始めると夏休みが急ぎ足で去っていき、積み残しの宿題の多さに焦った
子供の頃を思い出します。
思い出と言えばこのお盆の時期、我が家では我が家の「お精霊迎え」をし、大文字の
送り火で「お精霊送り」をした思い出があります。毎年のことだから鮮明に記憶しています。
でもお盆の期間の15日が、72年前のこの日、日本が敗戦した日だということを知って
いるのは、今の若い人の中では約15%だそうです。風H化がどんどん進んでいます。
81歳の私は終戦の年は小学校3年生でした。縁故疎開先(当時都会の子で田舎に
親類がある子は疎開させた)の和歌山で、天皇陛下の玉音放送を聞いた記憶はかすかに
のこっています。しかし戦禍に巻き込まれたという悲惨な体験はありません。
あるのは食料も物資も何もない貧困な生活体験だけです。
お盆のころの思い出はこれぐらいで終わって、この時期の風物を紹介します。
ご近所の北野天満宮では「北野七夕祭」が開催中で、その期間中「行燈」と「かがり火」
がともされ、古来の神事御手洗祭が復活されて夜8時までにぎわっています。
ろうそくを手に足首まで水につかった参拝者は足を清め、ひと時の涼とろうそくの火を
消さずに神殿へ運ぶそのことを楽しんでいるようでした。
神殿への参道、御土居から紙屋川に通ずるモミジの林道も行燈に照らされ、昼または
違った景色が堪能できます。
次に今週の花の紹介。真夏のこの時期から咲き始める数少ない花木、それは芙蓉です。
平安の時代から愛され栽培されてきた花です。
朝に咲き夕方にはしぼんでしまう一日花、アオイ科の植物でムクゲ・ハイビスカスの仲間。
早朝開花したときは淡い紅色、時間がたち夕方になるにしたがって淡い紅色は次第に濃く
なりそしてしぼんでしまいます。
この花木は品種改良が難しいそうで8月下旬から咲き始める「酔芙蓉」ぐらい。
最後に、植物園で一足早く咲き始めた秋の七草から。
ススキ・ハギ・キキョウ・ナデシコの4種。