今日23日は旧暦二十四節気の一つ「処暑」です。
処暑とは暑さが少し和らぐ頃、朝の風や秋の虫の声に秋の気配が漂い始めるころを
言います。(「日本の七十二候を楽しむ」より)
実際は秋の気配どころか猛暑日と熱帯夜が続いて辟易しています。
でも、5時からの早朝ウオーキングは何とか続けています。8月初旬はスタートするとき、
すっかり夜が明けていたと思うのですが、今はまだ夜の暗さです。(新聞の気象欄を見ると
一日一分の割合で日の出の時刻が遅れ、今朝は5時23分)
気が進まず重い足を運び始めると、ところどころにコオロギの声が聞こえてきて、それに肌を
なでるかすかな風も涼しさを運んできてくれて体全体に生気がよみがえり、60分~80分
のウオーキングをどうにかこなしているというのが現状です。
さて、大文字の送り火が過ぎるとすぐに地蔵盆があって、ツクツクボウシの声を聞きながら
夏休みの宿題の写生に追われた子供の頃が懐かしく思い出されます。(写真は長男宅の
屋上から送り火を眺めているところと町内の地蔵盆の数珠回し)
送り火が過ぎ地蔵盆が終わると夏休みも終盤です。宿題に追われた子供の頃を思いだして、
植物園へ出かけてみました。
色彩の丘にある棚の下で写生をする小学生たちをパチリ、虫を追っかける母子をパチリと。
秋の気配を探してみたのですがまだ夏一色、ようやくフジバカマ・オミナエシのつぼみと
ススキの穂を見つけましたので夏空を背景に。
強い日差しを避けて生態園の木立の中を歩き、日陰でひっそりと咲く小さな花を見つけて
うつしました。まずはホタルブクロウ(紫と白)
カラマツソウとカリガネソウ、そしてサギソウ。
夏休みの終わりの頃、現職時代は大変だったことが思い出されます。
先生方は新学期の授業の準備、諸行事の準備に追い込みをかける時期ですし、各種
研修会に参加し指導法向上のために研鑽をつむ期間で多忙です。
家庭に返した子供たち、学校生活を離れ一か月以上の時間の経過が子どもたちには
いろんな意味で分岐点になっています。たくましく成長する子ばかりとは限りません。
中には生活を乱し問題行動を起こす子もあるのです。その子たちの指導は待ったなしです。
生徒指導に日夜勤務時間に関係なく奔走する先生方の姿が今も心に焼き付いています。
いつだったか、文科省の「小・中学校の教諭の勤務時間の実態調査」の結果報告があり
ました。それによると小学校の教諭の勤務時間は平均一日当たり11時間15分、中学校
教諭で11時間32分で、小学校の教諭の3割、中学校の教諭の6割が「過労死ライイン」
を超えているとのことでした。
間もなく始まる新学期、すべての子たちが心身ともに健やかにたくましく成長して登校
してくれることを願っています。そして現職の先生方のご健勝とご活躍を祈る一OBの
私です。