思った事をそのままに

毎日綴る事は無いと思いますけど、日常の生活やその他に感じた事を思うが侭に書きたいと思います。

マスコミや文科省OBにうんざり

2017-06-24 17:29:47 | 政治

本当に加計学園問題って、いつまで続けようと考えてんだろうね、マスコミさん達。

昨日前川が会見した様だが、その中で一寸気になる事を発言している。
「前略-今回は、獣医学部新設で規制に穴を開けたことではなく、開け方に問題があると思っている。疑問点を言えば、第一は、「加計ありき」だったのではないか。そのために最後の段階で条件が付け加えられた。「広域的に獣医学部が存在しない地域に限る」「平成30年4月に開学できるものに限る」「1校に限る」となって、加計学園しか申請できず、京都産業大は排除された。一つの主体だけが恩恵を被っており、根拠や手続きが不透明だ。

 二つ目の疑問点は、国家戦略特区諮問会議、その下のワーキンググループが、本当にちゃんとした検討をしたのか。この点は非常に問題があると思っている。

 特区制度は、特定の場所の特定の主体に特別なチャンスを与える仕組みだ。決定プロセスには透明性や公平性が必要だ。獣医学部新設に当たって閣議決定された「4条件」を満たしているかについて、検証されているか。新たに対応すべき人材需要が明らかにされているのか。既存の大学では対応できないのか。これらの検証がされているか。京都産業大の提案と比べ、十分な比較検討がされたのかも疑問が残る。-後略」(朝日新聞/2017/06/24)

京産大が特区に獣医学部を提案したのに、内閣府は撤去し今治市と加計学園の獣医学部だけを認めた。これを加計ありきなどと称しているが。

マスコミの連中は特区の意味をしっかりを分ってるんだと思うんだけど、関西圏特区の区域計画は「保険外併用療養に関する特例」とされ、「(国家戦略特別区域法第 26 条に規定する政令等規制事業)以下に掲げる医療機関が、米国、英国、フランス、ドイツ、カナダ又はオーストラリアにおいて承認を受けている医薬品等であって、日本においては未承認又は適応外のものすべてを対象として、保険外併用療養に関する特例を活用し、スピーディーに先進医療を提供できるようにする」とされている。

実際に京大などが特例を活用し医療技術の進歩を図っている。例として、京大の咽喉頭癌に対する経口的ロボット支援手術法などが挙げられているが。

京都府は確かに平成26年3月に特区に京産大に獣医学部の新設を提案している。その目的は、畜産現場で活動する獣医師を増加する事が目的では無く、京都府のサイトに京産大に獣医学部を新設する目的が書かれてある。「京都府では、iPS細胞等再生医療の開発を推進するため、国家戦略特区を活用し、健康・医療分野における国際的イノベーション拠点の形成を目指している。再生医療技術や医薬品開発の加速化には、創薬分野に携わる動物実験を担う獣医師を育成し、製薬企業等に供給することが必要」だと。

関西圏特区の目的は医療だ。故に、京都府が京産大獣医学部新設に求めていたのは畜産農業や産業動物の保護の為の獣医師増加ではなく、人の為の薬物開発の為の獣医師育成。今治市と岡山理科大が求めていた獣医学部新設とは全く異なった事だった。
内閣府が関西圏特区に定めた規定は「保険外併用療養に関する特例を活用し、スピーディーに先進医療を提供の開発」であり、薬物開発の為の獣医師育成などこの規定には当て嵌まらないのではないか。
こんな事はマスコミの連中はしっかりと把握してるんじゃないのか。なのに、京産大が獣医学部を新設を提案したがそれを認めず加計学園だけに絞った事から、加計ありきなどと称しているが、こんな連中は単なる馬鹿としか言えない。

また農水省は獣医師は充足している。増加する必要は無いじゃないかと言う者もいるのではないだろうか。だが、本当に充足しているのだろうか。平成18年に行われた「獣医師の需要に関する検討会」の資料4に獣医師に関し文科省が「 農林水産省による産業動物診療獣医師の需給推算では、必要獣医師数はほぼ充足しているとの結果が出ている。また、小動物分野についても、診療施設当たりあるいは獣医師当たりの診療頭数が減少している状況にあり、養成規模を拡大すべき状況ではないとしている」に対し、農水省は「(1) 獣医師の総数が年々増加しており、また、獣医事に従事していない(働いていない)者も増加傾向にあること (2) 獣医師の需給のひっ迫等を理由とする、獣医師養成拡大の要望もなかったこと から、獣医師は総体として不足していないとの考えに立ち、関係者に対しても、その旨説明してきたところ。」として文科省に反論している。

また、農水省は「「大学、短期大学、高等専門学校等の設置の際の入学定員の取扱い等に係る基準」(平成15年3月31日文部科学省告示第45号)を紹介しているが、
第一条文部科学大臣は、大学、短期大学、高等専門学校等(以下「大学等」という。)の設置又は収容定員増の認可の審査に関しては、学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)、大学設置基準(昭和三十一年文部省令第二十八号)、短期大学設置基準(昭和五十年文部省令第二十一号)、高等専門学校設置基準(昭和三十六年文部省令第二十三号)その他の法令に適合すること及び次に掲げる要件を満たすことを審査の基準とする。
一(略)
二医師、歯科医師、獣医師、教員及び船舶職員の養成に係る大学等の設置又は収容定員増でないこと。」これは強烈な岩盤だ。

農水省は、「大学、短期大学、高等専門学校等の設置の際の入学定員の取扱い等に係る基準(文部科学省告示)では、現在、獣医系大学の設置、定員増は認められていない」と書いてある。
農水省は獣医師の増加、獣医系大学の設置を求めていた事は間違いないだろうが、文科省はそれを完全に拒否していた事は明らかだ。こんな事もマスコミや、特に文科省OBだったら分りきってんじゃないかと思うんだが、こんな情報を全く流そうともしないよな。特に文科省OBの連中。

最後に、いつまでもマスコミ文科相OBなどがダラダラと下らん事を喋り続けようとしているのに対し、この問題に対し書いた記事、「加計学園「半世紀ぶり獣医学部」は不要か」を紹介させて頂きたい。