昨年の12月に行われた衆院選の前の11月20日に自民党がテレビ朝日の「報道ステーション」へアベノミクスに関する変更報道を止めてくれといった要請をしていた事が分ったらしい。
自分の地域では朝日系列の局は無いので、「報道ステーション」なんて番組は見た事ないが、世間の声を聞いてると政治に対する偏向報道が得意な番組らしいが、民主政権に対してはどうだったか分らないが、安倍政権になってからは頑張ってやってんだろうな。
毎日新聞によると、福井照報道局長名で出されたらしいが「同月24日放送の「報道ステーション」について「アベノミクスの効果が、大企業や富裕層のみに及び、それ以外の国民には及んでいないかのごとく、特定の富裕層のライフスタイルを強調して紹介する内容」だと批判。「意見が対立している問題は、できるだけ多くの角度から論点を明らかにしなければならないとされている放送法4条4号の規定に照らし、特殊な事例をいたずらに強調した編集及び解説は十分な意を尽くしているとは言えない」として「公平中立な番組作成に取り組むよう、特段の配慮を」求めている。」(毎日新聞2015/04/10)といった事が書かれていたらしい。
実際にどういった放送がされていたのか分らないけれども、アベノミクスを批判する事を目的とした報道を行っていた事は間違い無いんだろうな。
政党から要請というか、まともな事をやれといった批判が一つの報道番組に出されるんだから。
毎日の記事に対するツイッターが多く出されている。その中で一寸記になる物があった。メディアが政策を厳しく検証するのは当然の事であって、それに対する「中立要請」は報道への圧力だと。
メディアが国民の為に政策を中立公正に検証し、しっかりとした報道を行うのは当然の義務だろう。主権者である国民に対し、現在の政権がどの様な政策を行い何を求めようとしているのかを正確な情報を促し、現在の政権が政党であるか否かを的確に判断できる様にしなければならないのだから。
そうでなければ、日本の財政・経済状況は悪化するばかりで、改善する事などありえない。
第1次安倍政権の時に参議院選挙で小沢を代表とする民主党は勝ち、国会はねじれ状態となる。
すぐに福田内閣に変わったと思うが、当時のメディアや野党などは政策にまともに目を向けるのでは無く、同じ政党政権では駄目だ。政権交代が必要だと訴える様になり、常に解散を訴えるようになっていなかったろうか。
特に麻生政権になってからは、麻生首相のプライベートな部分までを取り上げ馬鹿みたいに批判しまくった。
だが、民主の管内閣の時には同じ様に管のプライベートな部分をいい様には報じても、決して批判はしていない。この違いは何なんだろう。
麻生内閣となった頃にリーマンショックが発生し、日本の経済・財政にも大きな影響をもたらした。即座に対応する為に思い切った経済政策などを行おうとするが、野党だけでは無くマスコミも激しく反論していたのではなかったろうか。
麻生内閣では、思い通りの政策など何も出来ること無く、民主やマスコミの思い通りに民主への政権交代となる。
毎日の記時のツイッターに、政権批判するのがマスコミの役目と書いている者もいる。確かに、それもマスコミの一つの役目なのかもしれない。それを行うには、偏向の場では無く、中立の場に立った視点で行わなければならない。
第1次安倍内閣、福田内閣、麻生内閣で果たして活発に政権批判を行っていたが、どの場に立って行っていたのだろうか。逆に、政権交代してからは鳩山内閣が馬鹿げた事をやっていても、批判するのでは無く褒める様に報じていたのではなかったか。
マスコミがどの様に報じていようと、主権者である国民は、口ばかりで何もしないどころか逆に日本の財政・経済状態を悪化してくれている民主政権に嫌気が増していたのではなかったろうか。
民主政権では意味ある経済政策など行う事など出来ず税収を上げる事が出来ないのにばら撒きは繰り返し実行しようとしていた。その為に、大量の国債が発行される事になり、財政赤字が僅か3年で大きく増加したのではなかったか。
その付けが、現在の我々の生活に回って来てしまっている。
さて、現在のマスコミは中立公正な視点から政治に対し、どこまで偏向で無い批判を行っているのだろうか。
また、昨年11月24日に自民が「報道ステーション」への要請を圧力と決め付けた書き方をするツイッターが多く書かれているが、テレビ朝日広報部は「文書を受領したことは事実。番組では日ごろから公平公正を旨としており、特定の個人・団体からの意見に左右されることはありません」(毎日新聞2015/04/10)と毎日の取材に答えたのだろうか、受領は認めるが、内容は意識していなかったと答えているのだろうか。
圧力でもなんでも無かったと。ただ文句を言われただけで、文句に応じなければ何かされると脅されていたわけでは無いのだから。