承前です。
4月に川柳作家・時実新子(ときざねしんこ)の句を紹介しました。
不倫をする普通の主婦の情念を川柳で詩っています。
そのなかの句に「愛咬」がありました。
愛咬やはるかはるかにさくら散る
嫌い嫌い嫌い二の腕まで洗い
『有夫恋』 (朝日文庫) から
嫌い嫌い嫌い二の腕まで洗い
私はこの句が好きです。
愛しい人は全身を愛してくれる。
接吻はもちろんのこと、舐め上げ、咬んでくれる。
彼は私の腕が好き。
彼の歯が当たるために、二の腕を洗うの。
私も女装子さんを愛するときは全身にキスします。
プラウスやスリップをたくし上げ、特に腕から脇、そして乳首。
男の時はそんなところは絶対に触られません。
しかし、オンナになって男の指で触られる、オンナになって男の舌で舐め上げられる、オンナになって男の歯で咬まれる。
オンナの性感帯が芽を出します。
オンナの性感帯の性感帯が声を出させます。
オンナの性感帯が自分を女にしてしまいます。
女装した自分の二の腕を咬んでくれる男、なんで憎らしいんでしょう。
4月に川柳作家・時実新子(ときざねしんこ)の句を紹介しました。
不倫をする普通の主婦の情念を川柳で詩っています。
そのなかの句に「愛咬」がありました。
愛咬やはるかはるかにさくら散る
嫌い嫌い嫌い二の腕まで洗い
『有夫恋』 (朝日文庫) から
嫌い嫌い嫌い二の腕まで洗い
私はこの句が好きです。
愛しい人は全身を愛してくれる。
接吻はもちろんのこと、舐め上げ、咬んでくれる。
彼は私の腕が好き。
彼の歯が当たるために、二の腕を洗うの。
私も女装子さんを愛するときは全身にキスします。
プラウスやスリップをたくし上げ、特に腕から脇、そして乳首。
男の時はそんなところは絶対に触られません。
しかし、オンナになって男の指で触られる、オンナになって男の舌で舐め上げられる、オンナになって男の歯で咬まれる。
オンナの性感帯が芽を出します。
オンナの性感帯の性感帯が声を出させます。
オンナの性感帯が自分を女にしてしまいます。
女装した自分の二の腕を咬んでくれる男、なんで憎らしいんでしょう。